上:科名は多数の雄蕊が5つの束にまとまっていることに由来するとあるが
サワフタギ (沢蓋木 ハイノキ科 ハイノキ属 学名Symplocos sawafutagi syn. Symplocos chinensis f. pilosa 落葉低木 花期5月 果期10月頃 別名:瑠璃実の牛殺し) 属名のハイノキは木灰が染織の媒染剤として利用されたことに由来する。材は粘り強くカマツカと共に牛の鼻繰りに利用されたという。枝はジグザグに伸び、葉は倒卵形ないし楕円形で光沢がなく、葉先は短く尖り、縁に低鋸歯。葉脈は表で凹み裏面に突出、網状脈まで明瞭に見える。裏面の脈上に毛が密生する。新枝の先に総状花序をつけ白い小花をつける。花冠の先が5深裂して反り返り、長い花糸が花冠から突出する。果実(核果)は歪な球形で薄緑色から秋に瑠璃色に熟す。種子は褐色。冬芽は芽麟に包まれる。芽麟は微妙に藍紫色を帯びる。
属名Symplocos 結合の意で多数の雄蕊が5つの束になっていることを表すという。(観察では明確に識別できなかった)
種小名sawafutagi サワフタギ f. pilosa 葉に軟毛が多い品種