里山コスモスブログ

ハナミズキ



蕾の姿は大切なものを(両性花)をふろしきで包んだ様。開いた総苞片の先端に結び目の痕跡が残る


上:この後更に展葉するものがあるかどうか未確認







ハナミズキ (ミズキ科 ミズキ属 ヤマボウシ亜属 学名 Benthamidia florida 落葉高木 原産地:北米 別名:アメリカヤマボウシ) 日本が米国ワシントン市に寄贈したソメイヨシノの返礼として日本に贈られ全国で植栽されるようになった。枝先に先が尖った葉芽と扁平球の花芽がつく。葉芽は一対の芽麟に包まれている。花芽そのものには芽麟がなく4枚の総苞片がしっかりと閉じ合わさり中にある頭状の両性花を保護している。開花時期を迎えるとこの総苞片が開いて美しい花びら状に変身する。総苞片の先端は丸みがありそして閉じ合わさってきた痕跡が凹型となって残っている。中心部に小さな筒状をした両性花が20個余り頭状に集まる。筒状花は花弁4、雄蕊4、雌蕊1。花の下方を見ると、花柄が2対の芽麟の間から出ており、花柄と芽麟の間から2対4枚の葉が出ている。葉はこの花柄の基部から出る葉と、葉芽が展開したものとがある。花芽も葉芽も枝先につくので葉は枝先に集まり対生する。葉脈はミズキ科特有の湾曲して葉先に向かう特徴を持つ。果実(核果)は楕円形で一つの果柄に4個~8個ほどが成熟する。果実は9月頃美しい赤色に熟し、紅葉そして落葉した後も長く枝に残る。ヤマボウシの花芽は芽麟に包まれ先が尖り、開いた総苞片の先端が尖っている。又、ハナミズキのような閉じ合わさった凹型の痕跡がない。
今まで、ハナミズキの花芽は芽麟がないと片づけてきたが、観察した限りでは、「ハナミズキの花芽は長い花柄を持ち、その柄は2対4片の芽麟から突き出ている。花芽が総苞片を開く時を同じくして、芽麟と花柄の間から2対4枚の葉が出る。このことから、冬芽形成時に既に花と葉に機能分化し、花芽は芽麟の外に出て、葉芽は芽麟の中に残ったと理解する。もし基本的な誤解があればお許し頂きたい。又、正確な解説を得たいものである。
属名Cornus ラテン語 cornu(角)に由来する。ミズキ属の西洋種Cornus sanguinea は材質が堅く、英名skewer wood(串刺木、剣の木)、或いは短剣、鋭く尖った物を意味するdogwoodと呼ばれる。日本では細く硬い枝先が団子を突き刺す棒に利用され、団子木と呼ぶ地方があるという。
亜属名Benthamidia ジョージ・ベンサム(英 George Bentham 1800-1884)に因む
種小名florida  ラテン語 flori は英 flower   floridaーflowers  複数形になっているので花が多いの意味と思われる。(フロリダ州の意味ではないようである)
原産地北米東部 北米東部のバージニア州、ノースカロライナ州の州花となる。それらの州の南に位置するフロリダ州はより温暖な温帯~亜熱帯気候で、州花はオレンジ、主要都市に有名なマイアミがある。


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