アメリカ J1 waiver

J1ビザの医師がレジデントやフェローを終えてアメリカに正規雇用の形で残るためのJ1 waiverについて

大使館面接トラブル 221g white slip

2017-10-27 20:28:51 | 日記
H1Bが無事にアメリカにいながら発給され、ハッピーに仕事を開始しました。
アテンディング生活はとても楽しく最高です。

さて、9月に待ちに待った2週間の日本一時帰国をしました。
アメリカに再入国するためにはビザのスタンプを大使館でもらう必要があります。
なので帰国翌日の月曜に大阪大使館で面接を予約。面接で、なんと今すぐにはアプルーブできないとのこと。221gという書類を渡されました。

『J1 visaの時に何かネガティブなことがなかったか調べるから』というのが理由とのこと。
例を挙げると、プログラムが首になったのに、そのままそのビザでアメリカに残留したりする人がいるからとのこと。
『99%は問題はないから、翌週の水曜日までにはパスポートが戻ります』とのこと。
大使館のトラッキングはAdministrative processingに。翌週の火曜日にIssuedになりました。
結局、面接の翌週の木曜にパスポートが届き、無事予定通り土曜日の便でアメリカに帰国することができました。

221gは、色々と色分けがされていて、単純なものは書類不備、その他、そもそもビザの申請項目を満たさない人をrejectする可能性のあるcandidateに発行される書類。
H1Bを結局2回も申請したのが裏目に回ったか?と嫌な予感がしました。トランプのH1Bへの圧力なのか、結局なぜスムーズにアプルーブされなかったのかは不明。

弁護士によると、おそらくトランプ政権の影響とのこと。ランダムに選ばれたのだろうとのこと。
googleで調べると、何週間も待たされる可能性があり、仕事がまた再開できるのかと不安な日本での1週間になりました。

H1Bは一番マークされているビザであるのは間違いありません。インド人や中国人のテック系が一番マークされているわけですが、日本人で、しかも医師という全く問題のないapplicantなのに、
再審査されました。要注意です。ビザの面接は2週間は最低余裕を持って旅行の予定を立てる方がいいと思いました。


J1-waiver全行程の時系列 - 僕の症例報告

2017-07-28 19:37:26 | 日記
前年7月: Job getし、契約書にサイン。
7中旬-9月末: 弁護士の指導のもと、雇用主が必要書類を集める。僕も必要な書類を提出。
州によって何が必要になるか少し異なるようです。かなりたくさんの書類が必要で、州政府に提出できる状態になるまで、平均2-3か月かかるようです。
10/3: 書類が全て揃い、州政府にJ1-waiverの申請が完了。
3/27: 州政府にapprovalされる。Department of Stateへ書類が郵送される。
4/2: Department of Stateが書類の受け取る。
6/13: Department of Stateが書類をapprove。favorable recommendationがUSCISに送られる。
6/20: USCISが書類を受領。 
7/17: USCISがJ1-waiver approval。
7/21: J1 waiver approvalの正式な書類(I-797C)がUSCISより弁護士に郵送される。
同7/21: H1B premium processing申請: (J1 waiver approvalの正式書類(I-797C)がないとvisaの申請ができないため、USCISから郵送されるのを弁護士が待っていました。)
7/24: H1B premium processing申請がUSCISに受領される。(週末を挟んで月曜日。もし平日であればpremium processingは、申請の翌日に受領されるようです。)
7/28: H1B approval。


H1B premium processing No.2

2017-07-28 19:25:07 | 日記
J1-waiver approval後、復活した(Conrad30のアプリカントのみ)H1B premium processingでH1B visaを申請しました。
僕の時系列を参考のために残しておきます。

J1-waiver approval: 7/17
J1 waiver approvalの正式な書類(I-797C)がUSCISより弁護士に郵送される: 7/21
H1B premium processing申請: 同7/21。(J1 waiver approvalの正式書類(I-797C)がないとvisaの申請ができないため、USCISから郵送されるのを弁護士が待っていました。)
H1B premium processing申請のUSCISによる受領日: 7/24 (週末を挟んで月曜日。もし平日であればpremium processingの場合は、申請の翌日に受領になるようです。)
H1B approval: 7/28。

H1B premium processingは、受領日を含めて15 calendar days以内にビザの審査決定がなされますが、僕のケースは4日後にアプルーブされました。

H1B premium processing suspension

2017-07-22 23:39:09 | 日記
4/3/2017から半年間、H1Bビザのpremium processingが全職種でsuspendされる事になりました。
トランプはH1Bビザの発給について強く制限しようとしており、その一環の政策だと思われます。
もちろんこれは、conrad30でJ1 waiverをしてアメリカで医師として働こうという医者にも影響します。
あまり日本では放送されていませんが、実はこれはH1Bで働く人にとっては大事件になりました。

もしこのpremium processingが使えないとなると、H1Bのアプルーブは6-8か月以上かかってしまいます。
通常はJ1-waiverがアプルーブされてから、change of status (J1 --> H1B)を申請しますが、そうなると仕事を開始するのが2017年末、最悪で翌年2018年からにずれ込む可能性が出てきます。
これは医師はもちろん、その医師を雇用する病院側にとって大きな痛手となりました。

僕は弁護士と相談した結果、J1-waiverのapproveの前に、そしてpremium processingがなくなってしまう4/3の前に、cap-exemptでH1B申請をpremium processingで行うことにしました。
J1 waiver approvalが無いとアメリカ国内でのchange of statusができないので、このビザの最終approveは、J1 waiver approvalの後、日本に帰国して(カナダでも可能)
アメリカ大使館でビザ面接で決定されることにります。大急ぎで弁護士と雇用主に資料を集めてもらいギリギリの3/30にcap-exemptの枠でpremium processingで
H1Bを申請しました。無事、15日後にJ1 waiver approvalされる前にH1Bビザがapproveされる事になりました。

トレーニングを終えた後、日本に帰国して大使館で面接をしてそこでビザのスタンプをもらってからアメリカに再入国して、スタッフとして仕事を始める予定でいました。
しかし、また予定が変わってしまいます。

さすがに、MUAで採用の予定をしていた医師が仕事を開始するのが大幅に遅れる事が大問題になったようで、6/27からconrad30でJ1-waiverする医師に限ってのみH1Bのpremium processing
が再開される事になります。(下記リンク)
https://www.uscis.gov/news/news-releases/uscis-resume-h-1b-premium-processing-physicians-under-conrad-30-waiver-program

という事で、せっかく慌てて書類をかき集めて取ったH1Bは今回は使わずに、J1 waiver approval後に、新たにpremium processingでH1B申請を行う事にしました。
こうする事でわざわざ大使館面接だけのために日本を往復せずに仕事を始める事ができるからです。

今年は例外が多かったのでこういった記録も参考になればと思いここに残しておきます。

Medically underserved area

2017-07-22 20:34:28 | 日記
臨床医でJ1ビザで、residentやfellowを卒業すると、2年間母国に帰る義務があります。(2-year rule)
2年間、日本に帰国して、もしアメリカにスタッフとして戻る場合はH1Bビザで働くことになります。

2年間帰らずにそのままスタッフとして残るには、J1 waiverをする必要があります。(詳しくは他のブログでお願いします)
Medically underserved areaで3年間働くことを条件に2-year ruleが免除され、そのままアメリカで働くことができます。

waiverが認可されると、J1からH1Bビザに変換することができ、そのビザで3年間仕事をすることになります。(change of status)
change of statusはJ1-waiverが approveされていれば、日本の大使館の面接なしにアメリカから行うことができます。
(もちろん、一度アメリカの国外に出た場合は日本やカナダの大使館でビザのスタンプをもらわないとアメリカに再入国できません)

H1B visaのapprovalには何ヶ月もかかるため(6-8か月)、通常は$1225を支払ってpremium processingで申請します。
申請から、15日(週末込み、15 calendar days)でビザがおります。

このpremium processingは4月から、トランプ政権のもと、一時的にsuspendされており、現在大混乱中です。
別の項で、僕の経験を簡単に記しておきます。

J1-waiverのためには、原則、勤務先の病院がMedically underserved areaにあることが必要です。(例外: FLEX)
下記から病院の住所を入れるとそこがMUAなのかそうでないのかが、わかります。
https://datawarehouse.hrsa.gov/tools/analyzers/muafind.aspx

MUAは、田舎で何もないところにももちろんありますが、実は都会の真ん中にもたくさんあります。
日本のような無医村のような地域という定義ではありません。