新uri-bな日々ヽ( ̄∀ ̄)ノ*

ゆるゆるひとりごと日記です

□ よしもとばななの本

2006年08月03日 | uriな日々。
よしもとばななの「デッドエンドの思い出」が文庫で出ていて読みました。

だいぶ昔に「キッチン」と、他のいくつかを
さっぱりとした文章が気に入って読んだことがあって
(でも当時の私には難しかったので記憶からほとんど落ちてる)

やっぱり気になるので

ちょっと前に出た「体は全部知っている」も途中まで読んだ記憶が。
微妙に分かるような、分からないような、でやはり途切れてしまいました。
追いつかないのか…私。

以来、ちょっと久しぶりです。少しプレッシャー

短編が5つ。
夜、寝の態勢を整えて
ひとつずつ読んだ。
次を読みたくても、ひとつにちゃんと決めて、おとなしく寝た。
だから五日もった。

私個人の勝手な約束の話はいいんだけど。


人と人の、
微妙な表現や感じ方の違い、間合いと空気、タイミングの妙
そういうのを本当に突き詰めて見てる人だなと、思って。

小説の登場人物たちのやりとりに、私が鍛えずに退化させたものを感じるよ。

ああいう空気をよく文章にできるな、と思ってしまう。

読み出してすぐに感覚の世界に入ってしまう気がするくらい、自然に想像させてくれて。
タイミング良く情報を少しずつ与えられて。

で、必ず主人公が
かけがいのない関わりと体験をして
大きく成長していく。
読み手も共に発見していく。
段々と空気を掴んでく進み方に、つい一気に読み通してしまう。


私ではなんともコメントしにくい、
人の複雑で、ささやかで、言葉にするまでもない体験、
その人の人生を決定づけていく、いろんな場面での感情を繊細に捉らえていて
分析していて。

「すげえ。」と思いました。

最後に入ってて、本の題名にもなってる「デッドエンドの思い出」は、
最高傑作、なんて言われるだけ良かったです。
納得でした。

その後の現実には結び付かないけど、心のハッピーエンド(?)。
完璧で単純に幸せになる(恋愛系)、安直な結末じゃなくて

もっと大きくて、深い流れのなかに自分を知ってく
それを知って先に進める、そっちへ人生を広げてく一歩、な話。

誰かにとっての一生の宝モノみたいな、奇跡的と言っていい程の貴重な体験を
追体験して学べた気分です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして♪ (miyukichi)
2006-09-02 13:23:48
 こんにちは♪



 私も、とてもよい本に出合えたなぁと

 思っています。



 TBさせていただきました。

 よろしくお願いします。
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miyukichiさんへ (uri)
2006-09-03 22:27:25
はじめまして



コメント&トラバありがとうございます。うれしいです^^



身近な日常な感じながら、

世界深まってる気がしますね。それだけは分かった感じが。



私もこのタイミングで読めて、よかったです♪



こちらからもTBさせていただきました、よろしくです
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