山本太郎さんの発言です。多少、過激に感じるところもありますが、真実をついていると思います。彼の言葉の、強烈な説得力。それは、最近何となく現状に変に慣れてしまった自分を、ハッと目覚めさせてくれます。
BAZOOKA!!!10/17山本太郎氏出演部分1/3(YouTube)
以下、この動画の冒頭部分をざっと書き起こしてみました。(読みやすいよう、多少加工してあります)それにしても、これだけの内容を、台本もなしにとうとうと話す彼・・・すごいです、ホントに。
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このままじゃ殺されます。今、国がやっていることは無茶苦茶です。暫定基準値ありますね、食品500ベクレル。飲料水、乳製品200ベクレル。飲料水200ベクレルというのはベラルーシ(チェルノブイリ周辺国)では、10ベクレル。日本はその20倍を大丈夫だといって与えているんです。200ベクレルとは、どういう数字か。原発から出る排水の2倍。それを赤ちゃんに飲ませても大丈夫といっているんですよ。
暫定基準値。事故から半年以上たっているのに、いつまで暫定か。ある大学の先生の発表によれば、全面核戦争が起きた時に、食べ物全て汚染されて何も食べる物が無くなって仕方なく決められるというのが、この暫定基準値。その基準は3ヶ月といいます。また、セシウムは10年飛び続けると、致死量に達するという報告もあります。
まだまだ、あります。殺される理由。福島の子供たち。被ばく限度は、もともと年間1ミリシーベルトでした。それが、3・11以降、20ミリまで引き上げられた。この20ミリシーベルトとはどういう数字か。チェルノブイリでは5ミリの地域が強制避難地域。その4倍を子供たちに与えて、安全だ、ここに住めと政府は言っているんです。子どもたちを動かさないのは、お金がかかるから。今、経済破綻をするより、先々経済破綻をすればよいという考え。何故か?今、自分たちの目の前にあるお金や、ポジションを守るためです。
低線量被ばくについて分からない、データがないという。チェルノブイリ事故の時、ソ連、そしてフランスなどの国も混ざって、そのデータを隠ぺいしました。それは、この先、原子力が出来なくなるから。日本も、そのような中で、子供たちが実際にこれから被害にあっていく。放射線に対する子どもの感受性は大人の3倍から10倍。胎児は100倍と言われる。その子どもたちを、半年も動かすこともできず、その場にいさせ続けている。
今、皆さんの力が必要です。何としても子供たちを動かし、流通する食べ物を抑えなければ。このままでは、日本中が汚染されてしまいます。被ばくには、外部被ばく、内部被ばくの2つがありますが、内部被曝は呼吸によって口から、また皮膚の傷からも起る。そして、食べ物によって体に蓄積していきます。先日、広島のお母さんの母乳から放射性物質が出てきました。福島から遠く離れていれば大丈夫というわけでは、もはや無いのです。
いまや、汚染地域の食べ物はどんどん回っている。止めるにはどうしたらいいか?お金のことではなく、人のいのちが大事と決断することです。政府は、経済といのちを天秤にかけ、お金をとっています。何年も先、健康被害が深刻になり、元気に働ける人がいなくなったところで、一体どうやって、そのときに経済破綻をしたところで、この日本を盛り上げていくのでしょうか。
復興支援という名のもとに、野菜を食べて応援しよう、と言われます。復興という名のもとに、福島市で女子駅伝まで行われる。線量たかいですよ。下は13歳くらいの中学生から高校生までの女の子たち。その子たちに、走れという。空気中には間違いなく、事故前より高い放射線が存在するというのに。そこで復興しましたという張りぼてを作るために、犠牲になる人たちがいる。駅伝大会をすることを、僕は止めたい。そして、住んでる人たちはもっと危ないんです。
被害を被っているのに、そこを動けない人たちを動かす必要がある。また、全国に拡散しようとしているガレキ。それを燃やしたとするなら、原発事故を全国で行うことに等しいんです。それを地中にうめたら、汚染は地下水に行く。外から降ってきた放射性物質なら、洗えば有る程度とれたかもしれない。しかし、地下水に行けば、植物は根っこから吸い上げて、除去出来ない。
今、日本が進んでいるのは破滅のシナリオ。止められるのは市民一人一人の力です。皆さんの力をお借りしたい。このまま泥舟にのって沈むか、それを岸につけて、皆で何とかしていくか。3・11以降は、今さえ良ければ良いという刹那的な考えは、もはや通用しないと思います。これからどうやって日本という民族を先々まで繁栄させていくか。今、いのちを選んで経済破綻があったとしても、たくさんの人を救って、農家や漁業の方々には賠償をしていくという必要があると思います。
僕は、科学者でも専門家でもないから詳しいことはは言えません。だけど、今、かなり危機的な状況で、地獄の淵にいるということは分かります。チェルノブイリから25年たった今の、ベラルーシ、ウクライナの健康状況を見ればわかるんです。皆さんの力が必要です。ぜひご協力下さい。