使い続けたい道具

最近テレビや電子レンジなどの電化製品が本当に安くなってきましたね。
どんどん新しい便利な機能が増え、その上、省エネが進んでいて、
ついついまだまだ使える物も買い替えてしまいたい、そんな気持ちになります。
でも物には思い出や愛着があり、簡単にはそうはいきません。

先日わが家でもミシンが突然動かなくなりました。
28年前に叔母が随分奮発してプレゼントしてくれたミシンです。
最近までちょっとしたハンドメイドに重宝して使っていたのですが、
驚くことに、この28年間一度も故障することがなかったのです。
息子たちが幼かった頃、学校に持たせる物を手作りしたり、色々な思い出があります。

長年使い慣れたミシンの故障は、愛着があっただけに、ショックでした。
きっと新しいものへの買い替えを勧められるだろうと思いながら、
メーカーに電話してみると「直りますよ、送ってください」という返事。
一週間もたたない内にメンテナンスされて帰ってきたミシンは、
油がさされ、外観もきれいになって、新品に戻ったような使い心地です。
「末永くご愛用下さい」という言葉も添えられており、誠実さをとても感じました。

簡単に買い替えせずに、修理に相談してよかった。
古いものでも、まだまだ使えるように直してくれたメーカーに本当に感謝です。


物への執着を捨てる、断捨離という言葉が流行り、
なかなか物が捨てられない自分を反省することがよくあります。
でもずっと使い続けたい物、物を大切にしたい気持ち、誰にでもありますよね。


宇野会計事務所　　殿村