世界一周クルーズ (第34章)

2007年06月03日 | 世界一周クルーズ

Shibahara3401

世界一周クルーズ (第34章) BY 芝原 稔

ぱしふぃくびーなすの設備(機関室)

今日は少々かたい話、この船の概要。総トン数:26,518トン、IHI東京造船所で建造、誰も3410 教えてくれないが130億円程度か、全長:183.4m、幅:25m、甲板数:12層、客室数:254室、旅客定員:696名、乗組員:204名。約45年前、名古屋港に投錨した船のモーターが不良、修理に来てくれと要請があった。作業員と機関室に入った。当時船底にある機関室は冷房設備もない、灼熱・騒音・そして油がこげる匂い、だが何か惹かれる思いがあった。今回機関室(写真トップ)を見るのが楽しみの一つだ。だが今は安全上、関係者以外入室禁止。船にお願いして、写真を頂き、藤村機関長(右)の話を伺うことが出来た。概要は次の通り。

  • メインエンジン: 9,270馬力-ディーゼル機関×2基、520回転に減速機を取り付け、プロペラの回転数を140回転に減速
  • 発電装置: ディーゼル発電機1,600Kw×3、非常用×1
  • 造水装置: 海水脱塩など2機で400トン/1日(1日に使用するのは約350トン)、飲料水は港で給水される。入港時時々給水状況が見られた。ある港では1トン500円程度、節水に心がける。
  • 燃料タンク: 1,500Kl(1日60Kl程度使用、オイルが高騰すると大変だと計算してみて痛感)
  • 冷凍設備: 1

機関室は整備員を含め8名、4時間当直・8時間休憩のシフトらしい。特に入出港時や海峡通過などは当直が増える。今まで大きな事故はなかったらしい。だから今回もないとは言えない。機関室の諸兄の健闘をを祈るのみ。

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           メインエンジン                    減速機

 

 

 


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