世界一周クルーズ （第４４章） ＢＹ 芝原 稔
いよいよ太平洋
６月１８日 咲くやパナマ共和国のバルボアを22：00抜錨、今朝は早や太平洋のアスエロ岬沖を北上中だ。不思議なもので太平洋に出ると急に日本が身近になり、そろそろ荷物の整理が話題になる。といってもダンボールを積み上げる部屋のスペースも無く、結局メキシコを過ぎてからとした。今日から５日間は終日航海が続く。
朝７時からのヨガに出る。夕方は阿波踊りの練習に出席、なかなか思うとおりに手足が動かない。リズムに乗れない。二三回出ればとたかをくくる。今夕はクルーズのイベントの一つ、マスカレード（仮装大会）、どう変身するかアイデアはない。貸し出される衣装如何。衣装を借り、１６時半からメイクアップ。結果は写真の通り。クルーズの乗客
には、これを楽しみに、計画を練り、衣装・小物をわざわざ買い求め、準備している人たちがたくさんいるらしい。尺八の同好会は尺八を手に虚無僧姿、バカ殿ぶりが板についている女性、セイコチャンスタイルの小学生など、大笑いする。レストランのフィリピン人のウエイター達は全員カーボーイスタイル、普段はにこやかに乗客を迎えるホテルマネージャは艶やかな着物姿で接待、普段の制服より良く似合っていた。
２０日はビンゴ大会。南米最後の国、メキシコでの航海、メキシコの楽団、テキーラ＆アルマ・デ・メヒコの出演とスタッフたちの軽妙な司会で、ビンゴ大会は華々しく開演、豪華商品が多数との宣伝のせいか出席者は多い。今回も商品なし。ビンゴで商品を獲得した経験はなし。２２日、今日は夏至、昼食はうな重、その匂いに釣られてか、船の左舷に多数のイルカが戯れるのを見ることが出来た。
