SRIRACHA (Thailand) 便り (第9章) By Harry H.
INDUSTRIAL ESTATE 工業団地 (23/Dec./2006)
タイは海外から投資を促すために、タイ国投資奨励委員会(BOI)が、種々の優遇税制を多くの工業団地に適用しており、バンコク近郊だけでも、50を超える工業団地 (Industrial Estate *注) が存在し、そこに多数の外資企業が工場を稼動させている。
東部チョンブリ県にあるアマタ・ナコン工業団地は、企業数が400社近くにのぼり、東南アジアでも最大級の工業団地となっている。しかも多くは日系企業であって、雇用促進または税収面でもタイ国への貢献度は大きい。
シーラチャはチョンブリ県にあり、南に隣接するラヨーン県と同様に、日系自動車関連企業が中心となって10年ほど前から多数進出してきている。自動車BODYそのもののアッセンブリ工場の周辺に、部品メーカーが取り巻くという図式である。
Harry は日本の自動車工場をあまり知らないが、こちらで訪問した自動車製造工場の敷地は、工業団地の中でも圧倒的な広さを誇っている。ある工場の敷地面積は50万㎡と、東京ドーム10個分の大きさだからビックリである。
*注 昨今では “自然環境への配慮” が重要なポイントとなっており、ここタイでも INDUSTRIAL ESTATE と呼ばずに INDUSTRIAL PARK と命名している団地もある。公園のような雰囲気の団地というコンセプトであろう。因みに“英辞郎”で INDUSTRIAL PARK と入力すると “工業団地” と出てくる。
(閑話休題) 今年も残り僅か、新暦でのお正月ももうすぐとなった。日本ではもう冬支度も済んでいるかと思うが、ここタイでは一年中が夏だ。10月初旬タイの北部を中心に大雨が降り、大洪水になったことは皆さんの記憶に残っていることでしょう。シーラチャでもその時期にはシャワーが予告なく降ってきた。それが10月も下旬となるとピタリと止んで、このところ雨はまったく降っていない。そう、雨季から乾季へと変わったのだ。このところ日中は33-34度となるが湿気も少なく、朝晩は22度前後と気温も下がり、うんと過ごしやすくなった。
タイの気候についてガイドブックによると次のように記述されている。“5月~10月は雨季、11月~4月は乾季、3月~5月は暑季”と。Harryにとって、この“暑季”という言葉は初耳だ。“暑い”期間!?どのくらいの暑さなのだろうか。40度を超える時もあるようだ。相当に暑いということを覚悟しておかなければならない。従って観光でタイを訪れるには、雨季と暑季を外した11月~3月が BEST SEASON ということになる。この年末年始にタイへという方も多いのでは。