プラチンブリの風 (第14章) 首都バンコク By Harry H.
タクシン派(UDD)のデモの中心地となったバンコク。5月19日に、デモ隊が解散し、今は、一頃の賑わいを取り戻してきているバンコク。6月24日には、バンコク 最大の商業ビルCENTRAL WORLDに入っている伊勢丹デパートや紀伊国屋書店が、再開した。
バンコクは、バンコク市ではなく、首都府であるので、バンコク都という表現が正しい。2010年1月のバンコクの人口は、910万人。大都会である。日本の1都1道2府47県に対し、タイは1都75県である。バンコクの正式名は長いーーということは、以前から聞いていたが、どんな名前なのかわからず、今回、WIKIPEDIA等で調べて見た。
1782年、ラーマ一世(今のプミポン国王は、ラーマ九世)が遷都の際、命名したもので、そのフル・ネームは歌にもなっており、会社の日本語の生徒に言うと、歌ってくれた。
仮名で書くと、“グルンテープ マハーナコーン・アモーンラッタナゴーシン・マレンタラーユッタヤーマハーディロックボップ・ノッパラットラシャターニーブリーロム・ウドムラシャニウェートマハーサターン・アモーンピマーンアワータンサティット・サッカタッティヤウィッサムカムプラシット”。
日本語訳は、“イン神がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の卓越した宝石のような、偉大な天使の都”
HARRYがいるプラチンブリ県は、バンコクの東150KMにある田舎街。タイ人でも、“プラチンブリ”という名前を知らない人もいるというくらいの知名度の低い県である。マクドナルドが一軒もないーーーといえば、その田舎度がおわかり頂けるであろうか。そんなわけで、ここに居るタイ人および滞在客は、週末にはバンコクに遊びに、ショッピングに出かける人が多い。地元の老舗ホテルTAWARAVADEE HOTELには週末、プールに行くことがあるが、ホテル内はシーンとしている。プラチンブリの専門学校の生徒達に、“週末は、どこに行きましたか”という質問をすると、“バンコクに行きました”という答えが多い。都会のバンコクに刺激・娯楽を求めて、皆集まるのである。 6月25日記