ワシントン=奥寺淳】米メディアは18日、オバマ大統領が、辞任の意向を示していたゲーリー・ロック駐中国大使(63)の後任に、民主党のマックス・ボーカス上院議員(72)を指名する方針を固めたと報じた. 民主党関係者の話として伝えた. ボーカス氏は北西部モンタナ州から1978年に上院に初当選し、2007年から上院財政委員長を務める有力者. 中国大使の直前が商務長官だったロック氏に続き、米国の通商政策に影響力があるボーカス氏を指名することには、中国と経済関係を強める意図があるとみられる. 一方、ボーカス氏は中国に人民元改革を求める論客でもある. ニューバランス 10年の訪中時には「(人民元が過小評価されている)不均衡を是正すれば、米国で最大50万人分の雇用が生み出せる可能性がある」と指摘した. また、中国の人権状況の改善も求めてきた. ボーカス氏は14年の上院選には出馬せず、引退する意向を示していた. ロック氏は中国系米国人だが、ワシントン・ポスト紙によると、ボーカス氏の人事が承認されれば13年ぶりに中国語を話さない大使になるという.