江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

【23】 映画/教育は死なず

2005年09月03日 | 続・江利チエミ(初期記事・後編)

製作年 : 1981年
製作国 : 日本
配給 : 共同映画全国系列会議
製作=翼プロダクション・長野映研 132分 カラー ワイド

監督 : 板谷紀之
製作 : 山口逸郎 / 石井修吾
プロデューサー : 相澤徹
原作 : 若林繁太
脚本 : 板谷紀之 / 山形雄策 / 今崎暁巳
企画 : 山口逸郎 / 石井修吾
撮影 : 杉田安久利
音楽 : 岡田和夫
美術 : 坂口武玄 / 本田清
編集 : 中静達治

キャスト(役名)
江利チエミ:(大村)
長門裕之:(校長)
陶隆司 :(教頭)
新田昌玄 :(臼田)
長谷川哲夫 :(大山)...

>長野県私立篠ノ井旭高校。退学者をださず、全国から非行生徒も受け入れている。四月。ダンプとあたなされる女体育教師、大村のクラスに二人の生徒が転入してきた。京都の織元の娘、岡島伸子は家出、喧嘩、喫煙をくり返すツッパリ少女。伸子の親は、手に負えないと、百五十万円の現金と娘を置いていった。「捨てるなら、拾ってやろうじやないか」と叫ぶ校長。もう一人は、諏訪の裕福な開業医の息子、高田陽二。医者になることを当然とする父が恐ろしく、兄、姉も一流大学に通っていることから、陽二の心はうっ屈している。伸子は登校拒否を続け、喫煙をし、マニキュアをしている。そんな伸子に大村は「今日は何本減った。西陣織りにマニキュアは必要ないだろう」と話す。伸子のツッバリに微妙な変化が起り始める。校内で続いていた万引事件が、近くの商店街にまで及んだ。高田の仕業だ。彼の処分をめぐって職員会議は紛糾した。そして、校長が高田を自宅に引き取ることにする。かつて、非行生徒をポンポン退学させ、生徒が激減した結果、自分たちの首を締めていることに気づき、一人も退学者をださないと結束した教師たちも、校長の姿に自信を取り戻す。そして、大村はついに、高田の心をとらえた。「あの両親は、子供を自分の持物としている。自立させねば」“先生、助けてくれ"と泣き叫ぶ高田の顔に夕陽が美しく映えていた。医者の親でさえなおせなかった高田の苦しみをついに教師たちは除去したのである。夏休み。帰郷を嫌がる伸子を、元番長で今、生徒会長の海沼と民子が送り出した。大村の配慮である。まだ伸子の心は閉ざされているが、大村は確信していた。彼女もきっと立ち直ると……。

goo映画
 (http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17105/index.html)より引用

出演で他に特出すべきは、生徒「吉野広」役にまだ無名の「三上博史」が出演しています。「ドラマ/花子さん」の「桃井かおり」同様、後に大成するスターが一生徒して出演しています。

映画の有料パンフにチエミさんは以下のようなコメントを寄せています。
>「教育は死なず」という作品のダンプ先生という役を私にくださったのが、最初はとても不思議でした。しばらく考えさせていただき、監督さんにお目にかかり、どうして私を選んだのかをお聞きしました。
>監督さんのお返事は、私が歩んできた「三十年の生き方をそのまま」この映画に出してほしい、ということでした。
>そう聞かされて私も、この作品にかけてみたいと心から思いました。
>久しぶりの本編などという軽々しい気持ちではございません。
>私の今までのキャリアをすべて忘れて、白無垢を着たときの気持ちでがんばりました。
>撮影中、モデルといわれた本物のダンプ(小林経子)先生とお会いし、先生のお人柄にひきこまれました。先生はほんとに泣きながら身体ごと生徒にぶつかっておられるのです。子どもを真底から信じられる人の涙こそ、子どもを変える力になるのだと強く感じました。小林先生のきびしさ、やさしさがまた私を動かしたともいえましょう。
                大村先生役 江利チエミ

こののちすぐにチエミさんは差別問題を扱った教育映画「いのちの輝き」にも主演をします。女優・江利チエミはこういった役柄へのトライ、舞台やドラマでもこれまでにない役柄・他流試合/ゲスト出演も重ね「新たなステップ」に入っていった時期だったと思います。
しかし、この作品の公開は56年の秋... チエミさんにはもう時間はわずかしか残されていないのでした。

※画像は映画パンフから...


ここで資料を参考させていただいたgoo映画ページから、チエミさんの出演した映画の一覧を引用させていただきます。

【江利チエミ・出演映画タイトル一覧】

巣立ちのとき 教育は死なず(1981)
幕末(1970)
ど根性物語 銭の踊り(1964)
ひばり チエミ いづみ 三人よれば(1964)
スター誕生(1963)
この首一万石(1963)
独立美人隊(1963)
ニッポン珍商売(1963)
ひばり・チエミのおしどり千両傘(1963)
咲子さんちょっと(1963)
ひばり・チエミの弥次喜多道中(1962)
銀座の恋の物語(1962)
東京さのさ娘(1962)
ちいさこべ(1962)
福の神サザエさん一家(1961)
サザエさんとエプロンおばさん(1960)
サザエさんの赤ちゃん誕生(1960)
唄祭ロマンス道中(1960)
ふんどし医者(1960)
サザエさんの脱線奥様(1959)
サザエさんの新婚家庭(1959)
サザエさんの結婚(1959)
ロマンス祭(1958)
希望の乙女(1958)
サザエさんの婚約旅行(1958)
青春航路(1957)
歌う不夜城(1957)
サザエさんの青春(1957)
森繁の僕は美容師(1957)
続サザエさん(1957)
ジャズ娘誕生(1957)
大当り三色娘(1957)
ロマンス娘(1956)
力道山男の魂(1956)
江利チエミのサザエさん(1956)
恐怖の空中殺人(1956)
チエミの婦人靴(1956)
チエミの初恋チャッチャ娘(1956)
裏町のお転婆娘(1956)
花笠太鼓(1956)
大暴れチャッチャ娘(1956)
ジャンケン娘(1955)
ジャズ娘乾杯!(1955)
陽気な探偵(1954)
ハワイ珍道中(1954)
青春ジャズ娘(1953)
紅椿(1953)
母子鶴(1952)
新やじきた道中(1952)
猛獣使いの少女(1952)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
近々放送されます (通りすがりのチエミファン)
2018-02-02 00:37:02
詳細は下記にて
www.nihon-eiga.com/program/detail/nh10007543_0001.html

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www.kayopops.jp/program/episode.php?prg_cd=KC00000529&episode_cd=0024&epg_ver_cd=06
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情報・・・ (う--でぶ)
2018-02-03 13:32:43
ありがとうございいます。早速告知を...
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