江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

119) 下駄タップのルーツ

2005年08月07日 | 江利チエミ(初期記事・本編)
ビートたけしの「座頭市」の下駄タップは、その奇抜な演出で話題になりました。
しかし、昭和32年、すでに江利チエミはおてもやんで下駄タップを見事にこなしていました。これがルーツ???

いえいえ、それより先輩がおられるのです...
50年新宿コマ・チエミ喜劇「サザエさん」で波平父さんを演じた、佐山俊二さんです。
佐山俊二さんの芸能界デビューは「タップ・ダンサー」として、でした。
しかし、戦争で洋物は一切まかりならん...というお達しで、しかたなく「おてもやん」を下駄を履いて演じた... すると「お客がワッと沸いた」のだそうです。
そこで佐山さん...「ほう!人を笑わせるのは楽しいもんだ!」と気がついた。
そこから「喜劇役者/佐山俊二」が誕生します。
チエミさんのおてもやんの下駄タップ...ルーツは佐山俊二さんであったようです。

※下駄タップのルーツは、昭和初頭の作の歌舞伎「高坏(たかつき)」こそがそのルーツである...(当時流行っていたタップダンスを能の形式を借りた舞台に取り入れた、まったくのオリジナルだとか)と言われています。

高坏(宴会用の台)を買ってくるように言いつけられた次郎冠者。しかし高坏というものを知らない次郎冠者は、小狡い高足(高下駄)売りに騙されて高足を買わされる。あげくに酔っぱらい、主人に怒られるがなんのその、高足を履いて踊りを踊り出す... この場面に使われたのだそうです。

古くて新しい「歌舞伎」ならでは...の手法であったそうです。最初に考案した六代目尾上菊五郎から先代・十七世/中村勘三郎の十八番へ、さらに勘九郎(現/十八世・勘三郎)へと芸は引き継がれてきたのだそうです。




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