江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

【18】 江利チエミドラマ列伝 ④

2005年09月03日 | 続・江利チエミ(初期記事・後編)
「あの妓ちゃん」の終了後、新ドラマ「花子ちゃん」がフジでスタートします。
共演/山田吾一、悠木千帆(樹木希林)、田崎潤、阪脩、東光生、三田村元、臼閻香代、風見章子、桜むつ子、矢野間啓治 
大学進学率が高い高校に赴任した教師役を演じました。
43年12/2 ~ 44年5/26までの放映。(月曜日 20:00-20:56)
このドラマで生徒役でデビューしたのが、桃井かおりさんです。

ついで、「わたしはカモちゃん 」が、44年10/5 ~ 45年3/29 まで、日曜日 21:00-21:30にフジ系列で放映されます。 
共演/ミヤコ蝶々、横山道代、中村梅之助、高田敏江... 
歌手志望の田舎娘が上京して...というストーリー。

この2作品は...どうでしょう?江利チエミのよさ...があまり出なかったと思います。
年齢設定も少しムリがありました。
とくにカモちゃんは20歳ソコソコ...という、性格もいわゆる「不思議ちゃん」。
対して梅之助さんは30過ぎの設定?とか...
これは本と演出自体...私は子供ながらにしっくりこなかった。

それともうひとつ、蝶々さんとのコンビネーションも???
上方の笑い と 東京の笑い... この差もあるのかな???などと...まだまだ大阪文化と東京文化には互いに違和感が大きかったころ...
蝶々さんは森田健作さんのお母さん(映画では虎さんのオッカサン)は上手く受け入れられたですが、それ以外の東京の作品はどうもことごとく失敗をしていたように思います。
それは「受け入れ側」にも大きな要因があったと思いますが、あの「強烈な灰汁」が東京モノと相性が悪かったように思えます。

そしてこの2作品ですが、「どうも庶民のぬくもり」というか「生活感」が薄かった。
江利チエミさんのよさが発揮できなかった要因はここにあったように思います。

生活感があってコミカルで...でも夢もあって「ほろっとさせられる」
これがテレビドラマでの江利チエミの最大の魅力だったと思います。

そんな役柄を単発ものの方で見事に演じたドラマが2本ありました。
47年頃だったと思います。日テレの土曜21:30~の1時間単発のドラマシリーズがありました。「グランド劇場」という題名だったと思います。

「花よめ花むこ製造中」共演/川崎 敬三、千秋実、露原千草...
>結婚式場専属の写真屋と美容師で気の強い女が、喧嘩ばかりしながらも相手に好意を抱く...というストーリー。
テレビシリーズ「サザエさん」のマスオさん=川崎敬三さんとの名コンビ。
オープニングはチエミさんの美容師・敬三さんのカメラマンが「花婿が右」「花嫁が右」...と一歩も譲らず喧嘩をはじめる...というシーンからスタートしたと記憶しています。他人の幸せの演出ばかりで婚期を逸した二人がやがて惹かれあい、そして「自分達がゴールイン」でハッピーエンドの物語でした。

「別れた夫婦 」 江利チエミ、中村賀津雄(中村嘉葎雄)...映画舞台でのこれまた名コンビの顔合わせ。この2人を軸にずっと話が展開するのとあまりに2人が強烈なイメージゆえ共演者を思い出せません(笑)。
舞台は大阪。賀津雄さん演じる「元旦那」は絵に描いたような「ダメ人間」。愛想をつかされ離婚された元妻(チエミ)に金の無心やら... 腐れ縁の二人が「お互いの大切さ」を再確認し最後は「よりを戻すのかな?」と連想させる、突然の夕立に二人で「スポーツ新聞を傘の替わりに」の相合傘で駆けて行くシーンで終りました。

また、45年には「大奥」の地方大名版ストーリー「徳川おんな絵巻」へも浜松編で「腰元」役でゲスト主演をしています。
他にも、先日DVD化された「ザ・ガードマン」チエミのモーレツ女課長を殺せ...などゲスト出演もありました。

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