Hiryu-Todorokiのブログ

詰将棋作家(自称)の驫飛龍の自己満足ブログです。

誰得詰将棋講座②逆算法

2017-11-04 08:00:00 | 詰将棋
どうも驫飛龍です。
もうすっかり冬に突入した感じですね。
体調を崩さないように手洗いうがいをしっかりしましょう。
(私が風邪をひいたのは秘密)
早速講座を始めていきましょう。(更新の間が空いたのはスルー)

○逆算法とは
逆算法とは…詰めあがりから巻き戻していって作品を作る作り方。
やり方は主に3つ
①玉を動かす
②守備駒を配置して利きを作る
③収束の型にはめる
とりあえず①でやっていきたいと思います。

○早速作っていきましょう
まず次の詰将棋を解いてください。

第1図


▲32金まで1手詰めです。
こいつ、なめてるだろ、と思われたと思いますがここから始まります。
次にこの詰将棋を解いてみてください。

第2図


▲31龍、▽同玉、▲32金まで3手詰め。
見た瞬間わかると思います。
「▲32金まで」どこかで見たことありますね。
そこで、2手目▽同玉の局面を見てみると、

第3図


そう第1図と同じ局面です。
つまり先ほどの第2図は「第1図を2手逆算したもの」ということができます。
そして、今回は、「玉を21に置いて21→31に動くように駒を配置」すれば色々な種類のものが作れます。
例えば



龍を馬に変換したものです。これでも先ほどと同じような詰手順になります。
これはどうでしょうか。



これも先ほどと同じ…ではありません。
なぜなら、▲31歩成に▽12玉と逃げられ、詰手順が作意(作者の意図した手順のこと)よりも長くなってしまいます。
まあ、▽12玉の方を作意にしてもよいのですが、今回はあくまで▲32金までにしたいので。
じゃあ、どうするか。
要は12玉と逃がさなければよいのです。
手段は二つあります。(とりあえず)
 ①12に壁(玉方の駒)を置く。
 ②12に利き(攻方の駒の利き)を作る。
よくわからないと思うので、具体例を出すと、

①12に壁を置く。


②12に利きを作る。


こうすれば、先ほどと同じような手順で詰ますことができます。

○あとがき、宿題
長くなりましたが、理解いただけたでしょうか。
初めのうちは慣れないと思うので、回を重ねるうちにで結構です。
今回のまとめとして、逆算法で作ってみました。
見た目より全然簡単で、パズル感覚で解けると思います。
ぜひ挑戦してみてください。



ヒントは89角の利用です。
答えは次の記事の最初に発表します。
また次の記事でお会いしましょう。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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