名歌でたどる日本の心―スサノオノミコトから昭和天皇まで小柳 陽太郎草思社このアイテムの詳細を見る |
自分は、日本という国が好き・・。
日本特有の四季、土壌からうまれた折々の情感が生み出した大和言葉を
使う国、人々が好きです・・。
日本には平安期に使われていた「大和魂(やまとたましい)」
という詞があります。
日本人の立ち振る舞いや生活する上でのしなやかな知恵、
この古語としての本来の意味は、漢学に代表される外来の知識人的な才芸に
対して、日本在来の伝統的知識、生活の中の知恵、教養などを指します。
また、和魂(にぎみたま)を意味する言葉であり、心の安寧、心中として、
和を尊ぶ優しさをや人の気持ちを思いやることのできる素晴らしい
日本人の品格を意味するものです。
戦中は「潔く散る」という意味や現代においては、「死生観や気概」に対する
意味として国体に利用されてきました。
しかし、確かに60数年前までの日本人の心は、現在の私たちの品格
や外国の自由主義思想、列強の人々をはるかに凌駕する資質であり
美しく清い日本人が、当たり前にたくさん存在していました。
現在の日本人は、心の姿勢として「大和魂」が欠如しているひとが
多いように思えます。
また、日本人には、古来から護るべきものや対象には心(魂)を
賭しますが情けという、次への道、再生を閉ざさない誠心も持ちえています・・。
さらに、日本人の心の根幹には大和魂としての「頓心(ひたぶる・こころ)」が
ありますがそれは、現在においてはなかなか上手く理解されずに・・。
個人、個々を尊重するものとしての「頓心(ひたぶる・こころ)」が
横行してしまい日本人の和を尊びたいらけくする気質は失われているような
気がします・・。
日本には古来より和歌という物が存在し大和魂で示す
「頓心(ひたぶる・こころ)」が伝えられてきましたが
残念ながら今の多くの日本人たちは真に和歌などの言葉を詠む力や
自己の意思で答えを導く能力などが失われてきているような気がします・・。
自分にもそれはいえることではありますが・・反省(悲)
万葉集などいろいろな書物が日本にはあります。
言葉からその本質、情感を感じることのできる日本人がいなくなるときが
くるとすれば、和を体現する美しい「日本」、「大和魂」を持つ此の国は
いったいどうなっているのでしょうか・・?