taroのさすらい日記

日々思ったこと、見たこと、感じたこと、そして写真と音楽のことなど

monologue-31

2005-07-02 06:56:13 | cinema
 
 昨日も生憎の天気といっていい。午後の一瞬の晴れをみて洗濯するも空振り。室内に干せないほどの量だから、軒先に無惨な姿となって朝を迎えた。遡って、午前中に三軒茶屋へ出かける途中、近所のお寺にレンタカーじゃないロケ車が何台も止まっていて、その規模からして7月期ドラマのロケかと、トレンディな女性タレントに会えるぞ! と期待したら出川の哲ちゃんだった。さすがに、あの濁声を生で聞こうとは思わない。
 それから諸々を済ませて、都内でも有数の規模を誇ると言われるカルチェア・コンビニエンス・クラブ経営のレンタル店に入る。お目当ては、先日のエントリージローさんから勧められている「アダプテーション」だ。というのも、先だってニコラス・ケイジのコーナーで探したら無かったので、監督の名前をメモしての突入だ。それでもスパイク・ジョーンズのところにも無い。2002年作だから、まさか準新譜にあるかと見るも見あたらない。しょうがなく、店員に聞くと即案内してくれた先は、「見逃していませんか~コメディ・コーナー」だった。するとそこにも無く、今度はアカデミー賞のミニコーナーへ移動したとのサインがある。しかも、一番分かりにくいデッドゾーンのさらに什器のエンド側にあるのだ。ボクのような映画の素人には絶対に探せない。あるいは、映画のトレンディやそのCCCや店舗単位の仕切り方やモチベーションなどを知らないと探せない装置でもあるのか。とにかく複雑すぎる。たとえば、楽器別のAtoZに仕切られたジャズのCD売り場の分かりにくさと同じだ。
 そんな複雑さとは全く異なる複雑な構成らしいこの映画に、ボクはコメディと期待していたらとってもシリアスな映画として観てしまった。素人なので、感想なんて書けないけれど、最初に出てくる腹が痛いといって床に寝そべってのチャーリーとの会話の可笑しさとデブでハゲで猫背からくる自信喪失満点の描写、レストランのウエイトレスへの妄想と彼女を誘う現実、そしてラストにおけるヴァレリー・トーマスへの告白? とエンディングの歌がポイントなのだと感じた。ハゲしく自信を持てと。