吉野瀬川放水路と陸橋の建設現場

　越前市から鯖江市にかけて流れる、吉野瀬川。日野川の支流であるが、たびたび水害を引き起こしており、そのための対策として、越前市内での日野川放水路の整備が行われている。また、これに合わせ、鯖江・越前両市をまたぐ日野川の白鬼女橋（しらきじょばし）から旧国道へ向かっての陸橋建設も計画されている。

　週末、高専に立ち寄る前にこの辺りを訪れた。元々、市の境であるこの辺りは田畑が広がり、人家は少ない。ただ、陸橋建設が予定されている場所には、作業事務所と重機が置かれている。

　陸橋の東端（トップ写真中央）は、その先の白鬼女橋、そして国道8号線につながる。白鬼女橋は昨年に架け替えが完了したが、陸橋が西側の旧国道につながることによって、鯖江・越前両市の往来も増加すると思われる。



　また、陸橋が造られる予定の場所の近くには、サンドーム福井がある。1995年の世界体操選手権鯖江大会の会場として造られた以降、現在では利用率こそ小さいものの、各種イベントやコンサートの会場として利用されている。


　陸橋の西端付近。計画では、陸橋は武生商業高校前の道路につながることになっている。付近の橋は現在、このように封鎖されている。


　この付近には、福井高専もあることを付け加えておきたい。

　陸橋建設に関連して、福井鉄道の新駅の1つ（家久～上鯖江間）を陸橋下に設置することが計画されている。2016年には設置される予定であるそうだが、それまでには陸橋・および放水路が完成することになるのだろう。新駅の設置によって、付近の高専・高校への通学に利用されることが期待される。

　なお、福井鉄道の新駅については、以下の4駅が計画されている。
・2009年秋：西武生～家久間
・2010年度：ハーモニーホール～江端間、三十八社～浅水間
・2016年度：家久～上鯖江間


　放水路・陸橋の整備は、実は当初計画よりも遅れているが、これは建設予定地から廃棄物が出たことによる。この処理が終わり次第、本格的な工事が行われることとなる。

（関連ページ）
・吉野瀬川放水路整備に伴う環境技術検討会（福井県土木部河川課）