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西暦前進2307年→

期間限定の機動戦士ガンダム00、刹那×マリナのテキストサイト。

かすった……!

2008-02-23 21:51:23 | 雑記

システムとしての戦争根絶のための抑止力が国連軍、といつかこのブログで予想というかしていましたが、20話で三国家群が国連軍を組織しましたね(^^;

ただ、更にその先……戦争根絶を建前にした更に先にCB――というか、イオリアが目指すものが皆目見当がつきません……!

だからこそ、面白いとも言えますが。



ただ、これで今までのガンダムの絶対的優位性がなくなり、CBは明らかに滅びの道を歩んでいる訳ですが、しかし、現状でCBが滅びても戦争は根絶されないし、物語的にまだ第二期がある訳で、もっと世界を根底から揺さぶる事が控えているはずなんですよね。



所で、久しぶりの姫様登場!

しかも、来週予告……!


本当、色々と目が離せないです。




面白いわー。

2008-02-17 20:40:34 | 雑記

回を重ねる毎に面白いです、ガンダム00……!!

今回の19話の引きといい、本当にそう思う。

所で、せっちゃんってあんなに強かったんですか……?
正直、心の中ではマイスター最弱、パイロットの能力としては最弱の部類だと思ってたんですけど(汗)

近接戦用のエクシアでファングを撃ち落していく様は本当に……!

しかし、19話でマイスターに信頼関係が結ばれるって遅……


取り敢えず、はぶられたアレルヤ、どん☆まい♪




ガンダム00 18話

2008-02-10 16:14:14 | 00感想

感想なんですけど、今回は痛かったり、格好良かったりと忙しい回でした!

もう。

・ネーナ!!(怒)
・ルイス!!(涙)
・ハム~~!!刹那~~~!!(喜)

が全てかと(笑)



いや、本当に最近のせっちゃんの主人公っぷりに涙ですわ。
彼の独断専行っぷりをこんなに格好良く感じたのは初めてです。
いや、マリナ様の寝室に夜這いに行ったのもグッジョブですけど(^^;


そして、来週の予告が気になる……!

録音母さんVSせっちゃんか……!?

一体、刹那は何歳の時の話だ……!

でも、マリナ様が出てこない……(涙)

刹マリSS(MS戦)

2008-02-10 15:33:05 | SS

















旧約聖書偽典エノク書は語る。


人に惹かれ、神の御業を人に授け、堕天使となった天使がいた。

それに怒った神の意を受け、大洪水の引き金を引いた天使がいた。


文明の名の下に、神を否定し、軌道エレベータと言う名の神に弓引くバベルの塔を築き上げた神亡き大地に機械の体を以って舞い降りた天使達。



人類に齎すのは、救済か。粛清か。








滾る血はまるで沸騰しているようだった。
操縦桿を握る手にこれ程までに力を込めた事はない。
その感情は刹那個人の憎悪ではなく、もっと深くに根付く所にある人としての尊厳そのものを踏み躙る行為への人としての純粋なまでの怒りだった。

宗教、人種、貧富、エネルギー、イデオロギー。
人が人と争う数多の理由に“否”を突き付ける為に始めた、戦争根絶の為のラグナロク。

痛みを無くす為に痛みを齎すその矛盾を考え続け、それでいいのかと心の何処かで迷いながらも、それでも、と力を振るっていたのは刹那だけではないと確信を持って言える。
その迷い、戸惑いながらも、それでも、前へと進んでいけるのがガンダムマイスターである、と。

だが、こいつらは違う。

戦争根絶という言葉を建前以外のものにしかしていない。振り撒くのはただの痛み。そこから先など望めない破滅的な苦痛にしか過ぎない。


「エクシア、目標を補足。三機のガンダムスローネを紛争幇助対象と断定し、武力介入を開始する」


やっている事は同じなのだ、と。お前らも変わらないのだ、と。

例え、世界にそう告げられたとしても、断固として否と答えなければならないのだと刹那はその双眸を険しくした。
ここでこいつらをガンダムだと――神だと認めてしまえば、何にも応えず、存在すら示さなかった神の下、その幼い命を散らせるしかなかった少年の真っ直ぐの眼差しにまた何も応えられず、ただ悪戯に命を失わせる暗い彼岸へと見送る事しか出来なくなる。

世界の歪みを問われ、その答えに手は届かなくとも、『それでも』と言えるだけの強さを持って、手の伸ばし続ける事が大切なのだと言った人がいた。

今ここで、座して見て見ぬ振りをし続け、心の中で俺はあいつ等とは違うと唱えるだけでその眼差しに応える事が出来るとは刹那には思えなかった。

それでいいとは決して頷いてくれず、悲哀が似合い過ぎる儚さが秀麗さを色濃く薫らせるマリナ・イスマイールの容貌を脳裏に溶かした刹那は神の意を駆る天使に向かって、否の声を向けた。


「エクシア、目標を駆逐する……!」


吹き入れた躍動に応えるようにエクシアは、闇の帳を切り裂き、顕現した陽光にその白色の機体を輝かせながら、彼女の蒼い瞳を移した空の色を濁す血の色の悪意を撒き散らす天使へと挑んでいった。




神を否定した神亡き大地で、堕ちた天使と神の意を代る天使が剣戟を響かせた。








next……?








18話ラストの余りの刹那の格好良さに一気に書いてしまいました(笑)

もう、本当に刹那頑張れ……!!

初・刹マリ的MS戦と言えるかも知れません。


刹マリSS(シリアス)

2008-02-10 00:28:17 | SS




















月夜が照らす薄い帳の淵を揺らした気配にマリナは慌ててその姿を追った。
寝室の窓はあの日と同様に開け放たれている。
それは、祈りや願いにも似ていたのかも知れない。再び、彼が自分の前に姿を現して欲しいという祈り。
彼らの遣り方、戦争によって戦争を止めようとするその行いや思想には決して賛同は出来ない。
だが、それでもわたしは――彼に、刹那にもう一度逢いたいと願ってしまう。

夜気を揺らして現れた少年は逸らす事を知らない真っ直ぐとした視線を月夜の中でも輝かせ、マリナへと注いでいた。
あの日の夜の何ら変わらない刹那の様子に熱い安堵が込み上がり、その突然の心の暴虐に戸惑い、抗う裡に容貌に似つかわしくない低い男性的な声が「……何で、泣くんだ?」と呟いていた。
戸惑い、声を上げて自身の頬に触れれば、湿った感触が指先に走り、マリナは慌てて涙を拭った。

「あ、あなたの事を心配しちゃ、いけないの……!?」

照れ隠しの抗弁についそんな言葉が口を吐いたが、刹那の感情の色を灯さない瞳に一瞬、困惑の色が走り、真っ直ぐにマリナを見詰めていた視線がその時、初めて外された。

「……馬鹿だ、あんたは」
「……馬鹿はないと思うけど」
「馬鹿だ。俺は……俺達は否定され、滅びる為にあるのに」

何処か自嘲気味な暗い声と不穏な言葉にマリナは、ソレスタルビーイングに対する世界のアレルギーにも似た際限を知らない憎悪と怒りを思い出す。
タクラマカン砂漠での戦闘から明らかにその熾烈度を高めたガンダムに対する危機感を背景にした憎悪と怒り、そして恐怖を。
ガンダムを絶対悪と断じる事によって手を取り合おうとする世界は彼が語ったように歪んでいるのだろう。利害関係や損得勘定でしか、他者を信じられない偏屈さとそれ故に加速度的に変わっていく世界の様相は、人はそんな風にしか変わっていけない事を如実に突き付けているようで哀しかった。

「俺はあんたの敵だ。だから――俺の事は忘れろ。そうすれば、二度と俺はあんたの前に姿を現さない」

一方的に告げてくる別離の宣告にマリナは柳眉を寄せた。
悲哀よりも苛立ちにも似た憤懣の方が強く、マリナは思わず、「……いやです」ときっぱりと告げていた。
硬質な常の刹那の気配がまた一つぐらりと傾いだ感触に彼もそれを心の奥底では望んでいないという身勝手な願望を頼りにマリナは言葉を重ねる。

「あなたが信じる神をわたしは信じる事は出来ない。でも……わたしは刹那、あなたと分かり合いたい」

伸ばした手の指先が彼の手に触れる。まるで焼け火鉢に触れたようにびくりと大きく身体を震わせて、その手を引っ込めた刹那は「俺に……触れるな」と小さく吐き捨てた。
何処か泣いているような、震える声で。


「刹那」


分かり合いたい。彼に手を伸ばしたい。
傷付いて、臆病で警戒心の強い野良犬のような少年。それは人の愛情を知って、それが裏切られたからこんなにも臆病なのだろうか。
その感情は女性が持つ母性愛故なのか。
ただ、孤独に凍え、それでも大丈夫なのだと震える身体を必死に制しながら暗闇の中で佇む少年に一人ではないのだとただそれだけを伝えたかった。それで差し出された手に噛み付かれても、手酷く叩かれる事になったとしても構わないと思える程に。

彼の孤独を埋めるのは、自分でありたいとマリナは強く想った。


再び触れた指先は今度は拒絶される事はなかった。微かに震える指先と冷え切った指先に切ない愛しさが込み上がり、ゆっくりと二人の温度が同じになる位の遅々とした速度で指を絡めていく。

「……俺に……触れ、るな。触れ……ない、で……」

隠す事の出来なくなった涙で濡れた刹那の声が熱を伴ってマリナの心にも伝播して、瞳の裏側から溢れた熱が涙に変わって頬を伝って落ちていった。

「わたしは……刹那にここにいて欲しい。例え、誰かがあなたにここにいてはダメだって言われたとしても、わたしはあなたにここにいて欲しいわ」
「……マリナ」

初めて、自分の名前を呼んでくれたような温かな声。絡み合った指先に初めて彼の方から希求の想いが強く絡んだ指先から伝わってきて、マリナは小さく微笑みを浮かべた。








Fin



一応、17話の「俺に触るな!」と対のつもり。
やっぱり、まだ刹那の事が良く分からないから突っ込んだお話じゃない……

ちょっとキララクっぽくし過ぎたかも知れない(苦笑)