Graceful Distortion

ゲイの管理人が発信する平々凡々な日々の出来事&映画その他興味のある事

テロとの戦い

2006-08-23 00:07:21 | Weblog
アメリカ映画の「ユナイテッド93」

「ランド・オブ・プレンティ」など9.11についての映画が
昨年あたりから続々制作されいてきましたね。 本作品は
ハリウッド資本の第1作目。かなりの力作です。

このユナイテッド93便は唯一攻撃目標を外し、ペンシルバニア
州に墜落。その背景には乗客が立ち上がって、テロ実行犯から
操縦桿を奪還するために戦ったから、と言われています。
飛行機の内部で一体何が起こったのかは乗客とその家族との
電話の会話内容やフライト・レコーダー、ボイスレコーダー
を元に想像で書かれています。過去に幾つかユナイテッド93便の
検証ドキュメンタリーを見たことがありますが、それらを
踏まえて本作品を観ても機内では多分こんな感じだったんだろうな、
という 説得力があります。

何と言っても物語の半分の舞台である管制塔でのやり取りは
凄い。エンドクレジットを見て、“AS HIMSELF"と書かれて
いる通り、管制官は自ら自分自身を演じています。この
再現VTRのような管制室の緊迫感は重苦しい。良くここまで
描けたな、と関心します。

問題は、これは映画的な娯楽か?と言う部分です。正直娯楽性は
乏しいです。だから、絶対観るべし、とは言えない作品です。
このような検証映画を作るには時期尚早で生々しいという
意見も出てきていますが、当然そういう意見は出てくると
思います。

ただ興味があるなら観た方がいいです。正直落ちますが・・・。

監督はポール・グリーングラス。「ボーン・スプレマシー」
などを手がけている中堅監督。彼の真摯な眼差しがこの映画
を成功に導いています。俳優も無名な人が演じています。
監督が遺族と対面して、一人一人本人に近いルックスの俳優
を探した結果だからだそうです。この難しい時にテロリスト
を演じたアラブ系俳優たちにも拍手。

・・・・で、ちょっとよがった話を・・・。

実は自分は9.11の時は国際報道の局で働いていたので、
当時1週間缶詰になって、このテロを伝えていました。
当時からこのユナイテッド93便には“疑惑”がありました。
それはこの機は撃墜されたのではないか、という説です。
その主な理由は。

1)墜落したとされる場所が全くの草原地帯でホワイトハウス
  から遠すぎて不自然。

2)ペンタゴンやW.T.Cに突っ込んだ機と比べて報道の露出が
  少なすぎる。

3)3機と比べて遺族などが報道番組に出てこない。

4)原因究明などを後回しにして、真っ先に93便の合同葬儀が
  行われ、軍の高官など参列者の面子が変であった。

5)「彼らはヒーローだった」と繰り返し発言する軍関係者の
  言動が国民を洗脳し、ミスリードしているようだ

などなど・・・。

これらの疑惑を払拭する為のプロパガンダ映画だ、という
意見もあるそうです。

全くの余談ですが・・・。

この機には早稲田大学の学生の方も乗っていたんですよね。ちゃんと彼も登場します。

最新の画像もっと見る