ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

30-2 デノワさん春画見てんだってよ←あんたと一緒にすんな!

2024年07月04日 | 第30話 続・シュン画と親子ゲンカ
  

 前半21話11ページで
初登場(?)して以来、
何かとマルセルから
過剰反応され、
攻撃の的となってる
艶話集。


 22話9ページでは
ハリソンさんが
フランス各地で
その手の本を
マルセルに買いに
行かせて集めている
事が暴かれています。

 けれども、
まだこれはマシな方。
英国にはハリソンさんを
軽く上回る艶本コレクター
の友人(新キャラ)がいますし、
イタリア編では
好色上流金満貴族、
英国からの色事目当ての
旅行者らが登場し、
ハリソンさんを
啞然とさせるのです。

 そいつらを
どうやって品良く
公序良俗に則して
描こうか?
日本放送協会の
放送コードなど参考に

思案中なのでした。


 🔐 続きは来週。


30-1 可哀想なデノワさん The poor M.Denois

2024年07月03日 | 第30話 続・シュン画と親子ゲンカ
  

 …が、マルセルは
ハリソンさんの
特異な性格に対して
ほぼ悟りの境地に
達して来ている
ので
喧嘩にはなりません。

 エクトル氏の
ディスりに話が戻り、
26話19〜22ページの
事を言っています。

 第30話は
29話と32話とを
接続する役目な上、
29話のあらすじと
登場人物紹介で
用が足りてるので、
どっちも省略して
29話から区切らず
続けてお送りします。


  


 様々なストレスから
ひと時の開放感を
デノワ氏に与えている
1人用ボードゲーム。

 今話では
日々のストレスより
さらに深くデノワ氏の
神経をすり減らしている
お父さんの積年の悩み
最終ページで
本人の口から
遂に語られるのでした。

|||||;(⁠@⁠_⁠@⁠);|||||

 🔐 続きは明日。
ハリソンさんがまたしても
爆弾発言!
  
   

29-19 どうやってでも関係付けたいんだな!?

2024年07月01日 | 第29話 続・スパイとインボウ論
  


 ハリソンさん、
ジェヴォーダンの
獣事件の話から
社会問題やら何やらに
だんだん逸れて行って、
そもそもエクトル氏の
正体が話の中心だと
いうのを忘れていました。



  


 社会問題にした所で、
6話にパリのカフェで
力説していますが
自分事にはなってません。

 革命もフランスより
英国の方が既に危険な
状況になっている

いうのに――。

 北米植民地在住の
人々が印紙法に不満爆発。
商業上全ての証書、新聞、
パンフレット、広告、
更には暦やカードゲーム
にまで税金をかける
本国に対して過激な
抵抗運動が広がって
いたのです。


 ✹ 続きはあさって。
  話が更に逸れて行ってデノワ氏が…。


29-18 革命へのカウントダウン

2024年06月26日 | 第29話 続・スパイとインボウ論
   


 前年には
ボルテール氏が
「自分の見る物全部が
必ず起こるだろう
革命の種を蒔いている」
という手紙を
書いていました。

 ルソー氏もまた
革命の予言を
「エミール」の
中でしていました。

 フランス王国は
英国やプロイセン
との間で敗戦したため、
莫大な賠償金を
支払った上に
海外領土の幾つかも
失いました。

 1757年には
国王ルイ15世の
暗殺未遂事件も
起こっています。

 ブルボン王家への
不信感は本物語の
頃には既にそこら中で
湧き上がって
いたのです。

 「ジェヴォーダンの獣
事件」
もまた「中央政府は
当てにならない」という
印象を人々の心に追加して
しまいました。

 その後も王家は
アメリカ独立戦争に
首を突っ込んだり、
後継ぎとその妻選びにも
失敗した
と解釈され、
税政にも疑問を持たれて
遂には臣民が国民として
覚醒してしまい、

「もう王様なんていらん、
自分達で国を運営してく」
となって行くのです。

 マルセルは
ハリソンさんに
言われた事とは
関係無く、
23話にあるように
建国期のUSAへと
移住する事になります。





 ↑この人
(軍隊時代の先輩で親友・
独立戦争に加わった後、
極地探検家にもなる)
―の誘いに乗ったから
なのでした。

 それで最終的には
「閣下」と呼ばれる
地位にまで上り、

一方、革命で貴族の位を
剥奪されて
「閣下では無くなった」
エクトル氏を前に

高笑いをする
事となります。

 …が、ある時
ハリソンさんに
縁 (ゆかり) のある人物が現れ、

ハリソンさんから
受けた仕打ちが
また繰り返されるのでは…
とビビりまくるのです。


✹続きは来週。
 またしても急転直下のオチが…🥲


29-17 光届かぬ場所

2024年06月24日 | 第29話 続・スパイとインボウ論
  


 パリなどの都市部で
文化人達が、
どんなにあれやこれやと
「中世から引き継がれた
様々な世の闇」

追い払おうと奮闘しても
地理的条件などから
その恩恵が受けられない
人々がいるのでした。


 現代の日本だと、
若者が故郷を捨て
都会ヘ行き、
TVのインタビューで
田舎に対して
「何それ今時、江戸時代かよ?
と思ったから」
と答える
…ような感じか?

 18世紀には
現代人が理解できるような
考え方をする人も
かなり出て来て
います。

 科学の進歩も
著しい一方で、
まだまだ発見されて
いない事も沢山
ありました。

 魔術的世界観については
「それは本やオペラの中の
話だろ?」

と思う人が多数派と
なっていました。
(それだからこそ
ウォルポールさんみたいな
ゴシック作家も出て来れた?)

 それでも未だ、
現代では魔術関係書で
やっとこさ
名前が見つかるような
人物が偉人として尊敬され、

流行の学問になって
いたりもしたのでした。


 ✹ 続きは明後日(26日)。