相変わらず膠着して、停滞する現実。
差し迫る危機に瀕して、夏が灰色の霧を開くのではないかと期待。
疲労感で一日が暮れる寂しさ。。。
(*´・ω・`) ぽーにょぽにょぽにょ
/´、Y ノ
と⌒)(,,つ
先日、『崖の上のぽにょ』を鑑賞してきました。
まだ鑑賞していない人は、ここでページを閉じる事をお勧めします。
とはいいつつも、ネタバレするつもりはないのですが。
入場前、チケット売り場前のホールに無数の子供たちが群れ集っていて、
さながら遊園地の如き活況に、私はさすがは天下のジブリとほくそえんだ。
しかし、彼らは劇場で手に入る新種の怪物をゲットする為に
虫かごのような蛍光色のプラスチックケースにポップコーンを詰め込んで
ポケモンの新作映画に流れて消えていく。
実際、待望のジブリ映画の新作は決して閑散とした客入りではなかったものの、
後悔初日にしては寂しい状況。
鑑賞後も、どうも宮崎監督の「子供たちのために」という志と現実は乖離しているんじゃないかと色々と無粋にも考えてしまう。
優れた多角的な商売として確立するポケモンアニメの策謀と、水彩画の素朴な絵本の如き甘くも毒も無いアニメ・・・
『ゲド戦記』に宮崎御大後に量産されるであろうジブリアニメの萌芽を見て失望した層からは御大自ら親征しての最新作、との期待値の沸騰が災いしたのか。
ともあれ、諸星大二郎的な物語性(あんとく様)への発展を勝手に期待した己に非があるのだろう。
単純に、芳醇な色彩や子供の頃に引き込まれた絵本の世界の中に迷い込んだかのような箱庭的感覚が新鮮。
ちらと背景を切り取ってみたら色鮮やかな画用紙の下地はダンボールかのような、演劇の舞台にいるかのような居心地の好さはイイ。
また、賛否両論の発生源であろうが、説明的にならず想像力の発展する余地を残し、あえて矛盾点を残し早急な展開に導く手法は教育的であろう。
なによりも不思議な力を持ち、物語の重点を一身に抱き込み、津波を奇跡を起こす御大の愛する少女像は健在である。
バケツに回遊し、魚から女になるぽにょが愛らしい。この映画の白眉。
帰路、呆然としながら書店で幾冊かの本を選びレジに並ぶと御大の『シュナの旅』が並んでいたのでついでに買いました。
様々なエッセンスが詰まっている楽しい絵本。子供もこちらの方を愛するのではないかしら。
第一次大戦、敵味方だいたい親戚な王侯貴族が列席し、未曾有の総力戦や、幾世代に渡って手直しされ描かれたもはや芸術作品であるシュリーフェンプラン、戦車や戦闘機などの最新兵器から塹壕戦における甲冑を着て斧で殴りあいカタパルトで手榴弾を投げ合うちぐはぐさありの、悲惨でありながら人類の愚かしさも美しさも一身に体現した世界大戦。。。
そんな在りし日の愉快な方々の群像劇、バーバラ・W・タックマンの『八月の砲声』がおもしろいです。
読まねばと思いつつ書いためちびちびと読み進むも読書意欲が救いようもないほど枯れ果てた昨今、素直にグビグビと読める書籍に出会うべく血なまこでしたが、どうやらやっと再会できました。読書の高揚感。
※ネタバレ有り注意
映画『魔王』★★★☆☆
孤児である主人公は修道院で育つもふとしたことでその住処が燃えればいいと祈るのが成就してしまう。やがて複雑な生い立ちゆえに子供を愛するが誤解され牢獄に。彼は確信していた、己が選ばれし存在ゆえに遠からず解放されると。果たして、二度目の世界大戦が勃発し彼は戦場に行く事を条件に釈放される。そしてご存知の如くフランスはマジノ線を迂回されまたたくまに陥落。主人公は己を虐げてきたフランスよりも、貴族的でどこか御伽噺の世界の住人の如きドイツ人を愛する。
ゲーリングなども登場し、森の奥で彼は新しき欧州の覇者に寵愛される。
やがて、古城のエリート養成機関で少年たちと打ち解ける姿が。
しかし、人種的に優等であり神に人類を導く使命を託されたと信じる彼らの近くまで戦禍が及び、主人公はある決断をすることになる・・・
この古城のエリート養成機関は先日鑑賞した第三帝国版BL映画こと『ナポラ』と併せてご覧頂きたい。
森の奥の魔王と称される盲目のエルク、そして農村から古城へと少年たちを連れ去る馬上の男も魔王と呼び倣われ恐れられる。
最後の結末がどうも寂しいが、御伽噺的な要素がふんだんに登場し、これがたった半世紀少し前の出来事かと驚いてわくわくしてしまいました。
映画『マリー・アントワネットの首飾り』★★☆☆☆
大まかな顛末は
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E9%A3%BE%E3%82%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6
を参照あれ。
私はどうもオカルトと科学と政治と宗教とが混在として未分化というようなモチーフが好きらしい。『魔王』にしても。
あやしげな結社、怪人カリオストロ伯爵、フリーメーソン、革命、素敵な舞台設定です。
フランス国王を幾世代も出した由緒ある一族ヴァロワ家の再興の為に物語性を背負った主人公も面白いですし、かの廃絶された一族のブルボン家への復讐という流れともとれて楽しい。
『マジェステック』と対比してみたら面白そう。
深夜散歩で神社、公園、河川敷とお散歩。
レッドブルというエナジー飲料なるものを飲んで見ました。
うん、なんだか元気になれます。高いですけど。欧州ではお酒と併せて飲むと心臓に負担がかかると禁止の動きも一部にはあるそうな。