竜王戦第7局
1日目
いよいよ最終局ここまでくるとは、出だしを考えると夢のようなことである。羽生名人は永世七冠がかかり、これまでになく世の中の注目を集めているが、渡辺竜王は勝って永世竜王としてクリスマス、正月を迎えたい。
振駒で羽生名人先手、7六歩、8四歩、6八銀、矢倉へ、第2、6局と同じ、どこで変化するかが注目。4一王、6九王、7四歩、6八金、ここで5三銀で急戦に行くかどうか、ここは考えどころというより決めているはず。5三銀でやったという感じ、他の手では気合負け第6局の否定になる。
羽生名人がどこかで変化させるはず、その手が渡辺竜王の読みを上回っているかが本局のポイント。5五歩、同歩、同角、ここで2五歩と手を変えた、後手勝率が高い、次は5四銀で悪いはずがない。
ところが3三銀、新手で研究会で有力とのこと、7九角、7三角、7五、7四歩、5一角、4六角が予想。しかし6五歩、これを研究してきたなら長考しているのがわからない、そのまま昼食休憩。7三角、6六銀、8四角、先手の駒が盛り上がっていくのが気になる。
7九角、3一王、4六角、9ニ飛、7五歩、同歩、8六歩、次に8ニからと金を作られると後手は苦しい。かなり考えていたが同歩、8ニ歩、7三桂、8一歩成、検討では6二飛で後手いいらしい。香を取ってもと金が端に行って歩切れが不満、それでも2四歩から2七香がある。
5ニ飛はいいところだが、このまま封じ手になった。9一との1手だと思うが5四銀、5九香が厳しい。形勢は先手がわずかによさそうだが、9一とで勝つと将棋としてまずい感じ。後手は25分多く消費しているが、2時間ぐらい開くと思ったのでまずまず。
2日目
封じ手は9一と、本来なら5七、5六銀としたいが、やむ終えないところ、と金の価値がなさ過ぎる。香を取るのに3手かけ、7三桂と跳ばれ5ニ飛、5四銀と駒の動きに差が出ている。
6四歩に同歩なら5九香から6三銀の打ち込みが生じるが6二金、ここまで後手優勢とはいえないが勝つ可能性が高い。5九香、5五歩、2四歩、同歩、9ニと、間に合わないけど他にない。
長考して6五銀、積極的な手、6四歩ではつまらない、5五銀で大変だが渡辺竜王らしい。7六銀は当然、6三歩成、同金、6四銀、香が飛を直撃、6二にかわすのが検討で指摘されていた。
5ニ香成、ここで長考、同飛、8七歩成とも先手優勢らしい。同飛、6三銀不成、5一飛、ここで羽生名人勝ちを確信、手番で席を外している。後手から先手王に迫るのは難しい、私もあきらめて反省モードに入った。
2三歩、4ニ金、ここで6四角が王手になるが6二金、飛を取ってしまえばほとんど終わり。6五香と歩を使わせ5三飛、6五歩で次は5四香があり後手に手があるか。
6七銀成、同金、5八金、急に先手王が危なくなってきた、6五桂が6二の金を狙っている。5四香、6二角、5三香成、同角、ここで2ニ銀の寄せがあったが6一飛、4一香。5四銀成、6五桂を取って王を逃がすつもり、3五角、6五飛成、4六角、同歩。
8七角から竜を取って、6九飛、5六王、6四歩、先手は逃げ切れるか。6六角が際どい受け、5九飛成、5七桂、5五歩、同王、6五歩、同王、7三金では終わりかと思ったが詰みがない。6四歩から4四銀打、同成銀、同馬、6五金で後手の勝ち、先手も粘るが最後は飛を抜かれて投了。
1日目
いよいよ最終局ここまでくるとは、出だしを考えると夢のようなことである。羽生名人は永世七冠がかかり、これまでになく世の中の注目を集めているが、渡辺竜王は勝って永世竜王としてクリスマス、正月を迎えたい。
振駒で羽生名人先手、7六歩、8四歩、6八銀、矢倉へ、第2、6局と同じ、どこで変化するかが注目。4一王、6九王、7四歩、6八金、ここで5三銀で急戦に行くかどうか、ここは考えどころというより決めているはず。5三銀でやったという感じ、他の手では気合負け第6局の否定になる。
羽生名人がどこかで変化させるはず、その手が渡辺竜王の読みを上回っているかが本局のポイント。5五歩、同歩、同角、ここで2五歩と手を変えた、後手勝率が高い、次は5四銀で悪いはずがない。
ところが3三銀、新手で研究会で有力とのこと、7九角、7三角、7五、7四歩、5一角、4六角が予想。しかし6五歩、これを研究してきたなら長考しているのがわからない、そのまま昼食休憩。7三角、6六銀、8四角、先手の駒が盛り上がっていくのが気になる。
7九角、3一王、4六角、9ニ飛、7五歩、同歩、8六歩、次に8ニからと金を作られると後手は苦しい。かなり考えていたが同歩、8ニ歩、7三桂、8一歩成、検討では6二飛で後手いいらしい。香を取ってもと金が端に行って歩切れが不満、それでも2四歩から2七香がある。
5ニ飛はいいところだが、このまま封じ手になった。9一との1手だと思うが5四銀、5九香が厳しい。形勢は先手がわずかによさそうだが、9一とで勝つと将棋としてまずい感じ。後手は25分多く消費しているが、2時間ぐらい開くと思ったのでまずまず。
2日目
封じ手は9一と、本来なら5七、5六銀としたいが、やむ終えないところ、と金の価値がなさ過ぎる。香を取るのに3手かけ、7三桂と跳ばれ5ニ飛、5四銀と駒の動きに差が出ている。
6四歩に同歩なら5九香から6三銀の打ち込みが生じるが6二金、ここまで後手優勢とはいえないが勝つ可能性が高い。5九香、5五歩、2四歩、同歩、9ニと、間に合わないけど他にない。
長考して6五銀、積極的な手、6四歩ではつまらない、5五銀で大変だが渡辺竜王らしい。7六銀は当然、6三歩成、同金、6四銀、香が飛を直撃、6二にかわすのが検討で指摘されていた。
5ニ香成、ここで長考、同飛、8七歩成とも先手優勢らしい。同飛、6三銀不成、5一飛、ここで羽生名人勝ちを確信、手番で席を外している。後手から先手王に迫るのは難しい、私もあきらめて反省モードに入った。
2三歩、4ニ金、ここで6四角が王手になるが6二金、飛を取ってしまえばほとんど終わり。6五香と歩を使わせ5三飛、6五歩で次は5四香があり後手に手があるか。
6七銀成、同金、5八金、急に先手王が危なくなってきた、6五桂が6二の金を狙っている。5四香、6二角、5三香成、同角、ここで2ニ銀の寄せがあったが6一飛、4一香。5四銀成、6五桂を取って王を逃がすつもり、3五角、6五飛成、4六角、同歩。
8七角から竜を取って、6九飛、5六王、6四歩、先手は逃げ切れるか。6六角が際どい受け、5九飛成、5七桂、5五歩、同王、6五歩、同王、7三金では終わりかと思ったが詰みがない。6四歩から4四銀打、同成銀、同馬、6五金で後手の勝ち、先手も粘るが最後は飛を抜かれて投了。