プルサーマル・佐賀県民投票の会

「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」の情報発信ブログ。

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みなさまにご報告

2007年02月05日 | 活動報告
 皆さまにご報告致します。
 昨日2月4日、私たちは運営委員会を開き、会としての活動は終了させていただくことと決定致しました。ご支援、ご助力下さった皆さま、本当にありがとうございました。
 条例案は県議会で否決されたものの、私たちは皆さまと共に佐賀の県政史上、初めてのことを成し遂げることができました。このことを私たちは誇りとしたいと思います。

 また、請求代表人として、お名前を連ねていただいた方々、各地の取りまとめ役をお引き受け下さった方々には、運営上の事務作業の手違いや意思疎通の不足から、いろいろとご迷惑をかけたことをお詫び申し上げます。

今後、残務処理として、
1. 会計報告
2. 活動記録・資料集の作成
を有志で行う予定です。


「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」は名前の通り、県民投票という極めて明確な事業を目的とする会でしたが、今後運営委員会有志で「プルサーマルと子供たちの(もしくは佐賀県の)未来を考える会」(仮称)を立ち上げ、新たな活動を始めることを決めました。
会の暫定連絡先は、清流裕子元事務局長とすることとします。
関心のある方はご連絡ください。多くの方々の参加をお待ちしています。

「プルサーマルと佐賀県の未来を考える会」(仮称)
touhyousaga@mail.goo.ne.jp
(半角で送信ください)

県議会否決を受けての「声明」です。

2007年02月02日 | ニュース
臨時県議会での条例案の否決をうけて

 本日、臨時県議会においては私達「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」が県民49609筆の署名をと共に行いました「玄海原子力発電所におけるプルサーマル計画受け入れの賛否に関する県民投票条例」請求を否決されました。熱心にご討議いただいた知事と議員の皆さまに感謝申し上げます。


まず、知事に申し上げます。
今回の県議会のご議論を拝聴しまして、知事の論点は、

1.住民投票は議会制民主主義が機能していないときに行うべきものだ。
2.プルサーマルについての論点はでつくしており、県民に十分に説明をしてきた。

というものでした。与党の県議の皆様の質問やご意見もそれにそったものでした。
 残念なことに、今回、私たちが県民投票条例請求にいたった理由をご理解いただけなかったようです。

 県の説明が県民の不安解消をできなかったことについての反省が一言も聴かれなかったのは大変惜しまれます。説明内容が限定されており、また説明方法が一方的であったために県民に不安が広がったことを認識していただきたいものです。
 そうした反省にたって、今後、説明方法に対話集会、討論会を加えるということ、説明内容にはきちんと賛否両論を加えるということを提案させていただきます。

知事の尊敬する宮本常一先生も次のようにいわれています。

「人の見のこしたものを見るようにせよ。
 その中にいつも大事なものがあるはずだ。あせることはない。自分の選んだ道をしっかり歩いていくことだ。」


次に議員の皆さま方に申し上げます。

 県議会の与党議員の皆様が、全国民が佐賀県議会に注目するなかで、県民投票という形で私たち一般県民の声を聴く必要がないと判断されたことについて、県民の絶大な信頼を得る機会を逃されたことを惜しみます。舞台も整い、歴史に残る選択をするまたとない機会でした。六ヶ所との関連もあって全国の方々が、固唾をのんで、見守っていたことをご報告しておきます。

 一方、私たちの考えに賛同し、条例制定に向けて努力をしていた議員の方々へ、5万の県民と未来の佐賀の子ども達に代わって深く感謝申し上げます。

 今回、臨時議会ではプルサーマル計画の審議には高度に専門的な知識が必要であり、そうした勉強をよくしている議員が判断すべきであるという発言がありました。この問題に関しては非常に不安が強かったために私たちも専門的なことも勉強してまいりました。与党の県連幹事長は、臨時議会初日の意見陳述後の取材に答えて、聞いたことのない話もいくつかあったと答えました。高度に専門的な勉強をされて来た議員の方が知らないことがあるならば、一般県民が推進の判断に、疑問や不安が残るのは、当然のことと思います。それでも、議会として一度出した推進決議を変えようとまでは思わなかったという幹事長にお願いがあります。 

県の8項目12の論点以外の論点があると認めていただき、5万人の県民の意思を尊重するために、与党の皆さまに私たちの論点を聴いていただく場を設けていただけないでしょうか? どうかよろしくお願いいたします。

 なお、誤解のないように申し添えておきますが、私たちはプルサーマル計画の直接投票の賛否を問うという政策についてなされた議論についてお話をしており、特定の政党そのものの善し悪しや、他の政策についてコメントしているものではありません。今回の議論は政策論争としては、プルサーマル計画についての論点、長所短所、そして県民投票についての論点、長所短所という観点からは、説得力のある魅力的な議論がなかったものと残念に思います。今後のご精進を希望します。

 佐賀県において初めて県議会の扉をあけ、私たちは一般市民として初めて県議会の場で意見を述べる機会を頂きました。5万人の県民の信託を受け、大変光栄なことであると思います。今回の条例請求では県民投票にいたることはできませんでしたが、私たちの考えはこうしてきちんとした形で県議会の議事録に残りました。

あらためてまとめます。私たちの論点は以下の通りです。

1.プルサーマル計画についての問題点は、県の示した8項目12の論点だけではありません。

2.特に未来の子ども達に禍根を残す可能性のある次の2点についての説明をきちんとしていただきたいと思います。

 1)一つはプルサーマルの燃料であるMOX燃料を作る再処理工場が、放射性物質で海や大気を 汚染していること。

 2)もう一つはプルサーマルの行ったあとの使用済み燃料の処理方策が決まっていないこと。(フランスの轍を踏むならば、恐らく100年後に子ども達は、玄海原子力発電所の貯蔵プールで冷却保管される使用済みMOX燃料を受け取ることでしょう。)



3. プルサーマル計画を早急に進めるならば、私たちの示したプルサーマルを行わない代案と較べ、経済性、安全性、環境汚染と言う点の観点からプルサーマル計画を進めることの利点を説明すべきです。

4.臨時県議会の会期中、東京電力は原子力発電所に対する国の定期検査などの法定検査にかかわるデータ改竄が、1977年から2002年まで13基の原発で延べ199件あったと発表しました。意見陳述で述べたことが正に現実となりました。国の安全審査は信用できません。データの書き換え程度ですり抜け可能ということです。
県知事も県議の皆さまも国の安全審査の体制に問題はないと言う認識を改める必要があると思います。

5. 県の説明はプルサーマル計画が技術的に可能だと言っているにすぎません。安全性に関わる8項目12の論点について賛否両論ある中で、なぜ、賛成論のみを採用したのかその思考過程を明らかにしていません。

以上、5つの論点を示しました。



 それでは最後に、私たちの思いに共鳴し、署名にご協力いただいた5万を超える県民の皆さま、全国の支援者のみなさま、選挙管理委員会の皆さま、県庁職員のみなさま、そしてマスコミ関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。

 ご支援ご協力いただいたみなさま、どうか本日の結果に対して気を落とされることがありませんように。
 私たちはどうどうと胸を張って、自分たちの子どもたちに対して、「君たちと君たちの子どもたちと、そしてそのまた子どもたちのために一生懸命がんばったよ。」と、言えるだけのことはして来たのですから。県議会の録画を観ていただければ心ある人にはわかっていただけるでしょう。

 1年前に県知事がいわゆるプルサーマル安全宣言をだしたときには、県民の関心はここまでは高くありませんでした。2010年にプルサーマル計画が稼働しはじめるまでにはまだ時間があります。県民はようやくプルサーマル計画について知りはじめたばかりです。これは新しい時代の幕開けです。私たちはその第一幕を演じたにすぎません。これまで、県議会の傍聴がここまで多かったことはかつてなかったことです。県民が政治に関心をもち、積極的に政治に関わる時代の始まりです。佐賀の民主主義が成熟するにはこのような産みの苦しみが必要なのです。私たちはこの活動を通してたくさんの仲間と信頼を得ることができました。そして失ったものは、なにもないのです。

 マハトマ・ガンジーはこう言っています。

重要なのは行為そのものであって結果ではない。
行為が実を結ぶかどうかは、自分ではどうなるものではなく
 生きているうちにわかるとも限らない。
だが、正しいと信じることを行いなさい。
結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ。

そしてこうも言っています。

善きことは、カタツムリの速さですすむ。と

 県民の皆さま、残念ながら古川康佐賀県知事と県議会の大部分の与党の議員の皆さまは県民の意思を問う条例案を否決しました。この方々のお名前をしっかりと胸に刻み、今後、否決した議員の皆さまがどのように県民の声を聴き、どのような未来を子ども達に残そうとしているのかをしっかりと見守りましょう。
ありがとうございました。

平成18年2月2日

      プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会

              共同代表  藤雅仁 満岡聰 吉森康隆 



なお、今後のことは明日、運営会議をひらきそこで話し合う予定です。


(参考画像はNHKニュースの様子)

「否決」の概要報告

2007年02月02日 | 活動報告
本日緊急ニュースを発行していますので、内容を掲載します。

コチラに画像を上げています。

否決ニュース表

否決ニュース裏



県民の声、届かず
県民投票条例案「否決」

■ 臨時県議会において、住民投票条例は否決。
■ 自民「住民投票は議会の存在を否定する」
■ 自民「プルサーマルは議会が判断する」
■ 50,000人の県民の声は届きませんでした。
■ 住民投票実施を目指した改正案も否決です。


(県民投票の会 声明要旨)
熱心な討議をいただいた知事と 議員の皆様に感謝を申し上げます。
知事の論点は、「住民投票は議会制民主主義の機能不全時のもの」「県民に十分に説明してきた」であり、残念ながら私たちが県民投票を直接請求するにいたった理由を理解頂けなかったようです。
県議会には、プルサーマルには県が示す論点以外の多くの論点を認め、それを説明させていた期待と思います。
 支援くださった県民の皆様、全国の皆様、マスコミ各社の皆様、ありがとうございました。気落ちせず、胸を張って子どもたちと語らいましょう。佐賀の政治の成熟にはまだ、産みの苦しみが必要です。私たちは何も失っていません。
今後否決した議員の皆様がどのように県民の声を聴き、次代を残そうとするかを見守りましょう。
ありがとうございました。 
共同代表 藤 雅仁 満岡 聰 吉森 康隆


【解説】
古川県知事は、「(県民投票という形で、プルサーマル計画の受け入れの賛否を問う)本条例を制定する必要性は見出すことができない」との意見を発表しました。
臨時議会初日には、満岡・吉森共同代表が県議会はじめての県民による意見陳述を行い、議会の傍聴者は連日100名を越えました。
 県民が注目する中、自民党県議団は「プルサーマルは議会が慎重に審査した。県民では総合的な影響を評価できない。」「プルサーマル住民投票は間接民主制の逸脱」という立場を一貫して崩しませんでした。
 県議会最終日に、住民投票実現に向けて、投票資格や期日・結果の解釈など、制度的な部分の4点を修正した「修正案」が、牛島・太田・末安・増本県議により提案されましたが、これについても「住民投票必要なし」として反対多数で否決されました。



運動を支えてくださった皆さん、ありがとうございました。
県議会最終日の討論と採決の結果です。
各県議がどのような主張で、どんな判断をしたか。
知ってください。伝えてください。



賛成して下さった県議会議員
  (ご賛同ありがとうございました)
太田記代子(県民ネット)
牛嶋博明(県民ネット)
末安善徳(県民ネット)
増本亨(県民ネット)
宮崎泰茂(市民りべラル)



条例に反対された県議

池田義正(自民)石井秀夫(自民)石倉秀郷(自民)
石丸博(自民)石丸元章(自民)伊藤豊(公明)
伊東猛彦(自民)稲富康平(自民)稲富正敏(自民)
岩田和親(自民)緒方勝一(自民)木下治紀(県民ネット)
木原奉文(自民)佐野辰夫(自民)指山清範(自民)
篠塚周城(自民)瀬戸久司(自民)竹内和教(自民)
土井敏行(自民)富三郎(自民)中倉政義(自民)
楢崎近(自民)原口義巳(自民)福島光洋(自民)
藤木卓一郎(自民)堀田一治(自民)本山光二(自民)
松尾真介(自民)峰達郎(自民)宮繁則(自民)
桃崎峰人(自民)山口隆敏(自民)吉田欣也(自民)
留守茂幸(自民)



▲▽賛成討論▽▲

■牛嶋博明(県民ネット)■

直接請求は県民が理解できない県知事の事前了解のせいで起こった。他県で断られてたプルサーマル計画。県知事は「声が最も届きやすい県にしたい」「オープン現場県民協同」と言った自身の発言を忘れてる。情報が一方通行だ。自民党は「県議会の議論のほうが的確に結びつく」などと県民を冒涜した。県民投票の費用も問題にしたが、これは「いのちの問題」。
県民の声を真摯に受け止め、県民投票を実施すべき。


■末安善徳(県民ネット)■
原案が素通りの議案多く、議会は十分機能していない。議会は間接民主制の政策論争の場であるのが、住民の意思との乖離も発生する。プルサーマルは学者の中でも意見が分かれ、単純な反対賛成では表せない。直接民主制はその補完。
住民の請求を重く受け止め、住民提案の問題点を修正した修正案は可決すべき。


■宮崎泰茂(市民リベラル)■
知事は「県議会の決議」「地元の理解は得られた」を事前了解の理由としたが、国の情報の鵜呑みで県の検証がない。県民は、「結論は拙速。もっと時間が必要」と直接請求した。
知事は主権者たる県民の直接請求権を否定したが、県民の権利と思いを重く受け止め可決すべき。




▲▽反対討論▽▲

■伊藤豊(公明党)■
直接請求により行われた条例案は、署名者の想いを尊重し議会側での修正すべきでなく、原案のまま審議すべき。プルサーマルは全国的に多くの疑問のあがっているのは確か。県は県民の疑問に答え切れていないことは認識すべき。しかし、今回の請求では計画反対のため請求がなされ、冷静な判断を県民はできない。


■宮崎繁則(自民党)■
県民投票は間接民主制を補完するが、結果の責任を誰も取れない。議会制民主主義が基本。県議会は、「慎重に推進決議」の中で、安全性は確保されると認識した。これは県政の重要課題として研究を行ってきた。議会の存在の否定であり、県民投票がなぜ必要なのか理解に苦しむ。会の運動や署名の重みは感じるが、議員は圧力に屈することなく正常な判断が必要で議案に反対。


県議会3日目・総務委員会で否決・・・

2007年02月01日 | ニュース
本日の総務教育委員会で、賛成2反対7で住民投票条例案は否決されてしまいました。
自民・公明会派は反対、県民ネット2名が賛成でした。
初日からの「プルサーマル・住民投票は必要ない」という姿勢が崩れず、最終日を迎えようとしています。

まだ県議会での「改正案の提案、可決」の可能性もあり、県議会での議論が続いているそうです。
明日の議会傍聴、ぜひ足をお運びください!


初日からの県議会の議論の様子が県議会の録画中継ページにてご覧いただけます。

明日最終日、ご注目ください。

又、概要につきましては、STSニュースをご欄になってください。