都立学校保護者のつぶやき

このごろ学校が何かヘン。前は都立高校と言えば「自由、自主」の校風を誇ったのに今はキュウクツで重苦しい。どうなってるの?

個性大事にする高校にいじめはない

2007-01-29 14:06:31 | Weblog

子どもたちのいじめやいじめ自殺が社会問題になっている。「いじめは昔からあった」という人もいるけれど、最近のいじめの特徴は、高校生にまでひろがっている点だと指摘する専門家もいる。

K高校に通う娘と話し合ってみた。娘は「うちの高校にいじめはない」と断言する。「他者を排除する発想がないから」だそうだ。 K高校は、制服もなければ校則もない。化粧も髪の色も爪の色も自由だ。「高校生のブンザイで」と眉をひそめるおとなもいるけれど、その自由さは昔ながらの都立高校だ。
志望校を決める際、文化祭を見にあちこち回ったが、K高校は女装している男子たちが校門で自転車整理をしていた。ファッションの自由は心の自由の表れだと考える私は、とても感心したものだ。ほかの高校は教師が見張りのように校門にいたから、その対比は鮮やかだったのだ。

入学当初、娘は「みんな個性的すぎる」と嘆いた。「スラムダンク」顔負けのバスケ少年もいれば、中世の宗教美術について熱く語る女子もいる。自他ともに認めるオタクもいれば、芸能人おっかけもいる。ブランドものをもつ子もいれば、貧乏が自慢の種になるグループもある。そうしたさまざまな個性を、お互いがほどよい距離感をもって仲間として受け入れる校風がある。
保護者会で、あるお母さんが「娘は中学までは友人関係での悩みが多かったので、高校でも心配しましたが、早くなじめたので驚いています」と発言した。家に帰って娘に話すと、「たしかに、彼女の個性はK高校だからこそ花開いた」と笑った。

ハロウィンの日、黒いマントを羽織り、魔女のような黒いぼうしをかぶって、カボチャのバッグをもってキャンディを配って回る子がいたそうだ。その異様なはずの行為にそれほど違和感がなかったというから、ふだんの様子も推して知るべしだ。これは娘と私だけの見方かもしれない。けれど、いじめが、異質な他者の排除、競争的空間の中でのストレスに原因があるといわれることと考えあわせると、自由な個性が認められるK高校にいじめがない(あるいは少ない)のも当然のことかもしれない。
  (ユキメ)

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強制される「奉仕」って・・・?

2007-01-22 00:05:49 | Weblog

東京都教育委員会は来年度以降、東京都設置科目として、「奉仕」を全都立高校で履修するよう義務づけた。

 都教委は、「奉仕体験活動」のねらいを、「学ぶ内容は、ボランティア活動と変わら ない。生徒がいろいろな人と交流し、活動を通してより広いものの見方ができるよう になること」(朝日新聞2004/11/11)としている。

『生徒がいろいろな人と交流し、活動を通してより広いものの見方ができるようにな ること』これはとてもいいことだと思う。 でも、自主的に自分に何ができるかを考えてやるボランティア活動と義務づけられ強 制されてやる奉仕活動とは全く違う。 なんだか、胡散臭い感じがする。

 そして、その教科書として(準教科書といういい方をしている)強制的に都のお墨付 きで作った本を買わせるという。380円。 しかも、その教科書以外はないのだから、選択の余地はない。

 ここ数年、異常なまでに都立学校の管理統制を強めている都教委が、どんな内容を、 奉仕に対するどんな考えを子供たちに与えてくれるのだろうか? どんな思想を持った人が執筆するんだろう?とても気にかかる。 しかも、これから毎年、新しい生徒に買わせることで膨大なお金が入るわけだ。

 

 そして、今日(2007/1/19)の新聞に、教育再生会議の第一次報告最終案が 発表されていた。 その内容の、どれもこれも、私には息苦しさを想像してしまうものばかりだったが、 中でも驚いたのは 「体罰の範囲」に関する通知を2006年度中に見直す、ということ。 力と規則で押さえつけ、それに従わぬものは排除という未来が想像される。 (ホッカリンコ)


千歳丘高校の標準服問題

2007-01-14 16:53:38 | Weblog
去年秋、子どもと同じ中学から都立千歳丘高校へ進学した友達が言っていた。
「制服のことで生徒と校長の間でもめてる。 生徒に言う前に校長が外部に発表
してしまった。事前に生徒は生徒会を開いて、生徒にまず知らせてから正式発表
してほしいと要請し、校長も約束したのに。
そして生徒の味方をした先生が異動。理科の先生は6人中4人もがいなくなった。 受験するのは考えたほうがいいと思う。 」
とまで言っています。

かつての高校紛争のあとで、各学校はそろって制服を廃止。自由になりました。
しかし近年、都立高校の中でも新設の高校や,偏差値のアップを目指そうとしている高校は「学校改革」の一環として,新たに制服をつくるところがあります。

制服で生徒を集めようとか、規律ある校風を印象づけたいということでしょうか。

私個人としては、服装はその日の気候や、体調や、気分に応じて変えることができるということが必須条件だと思うので、
制服がない方がいいと思っています。
制服は画一性そのものなので、自己表現の余地はありません。自由であれば、その上で制服のようなきちんとした服装もできるし、
いわゆるナンチャッテ制服を各自のお好みに合わせて取り揃えてもいいでしょう。
標準服(この言い方もクセモノで、実質は制服だったりする場合があるが)は
文字通り標準の役割だけにとどめて頂きたいと思います。

しかし毎日服装を考えるのもメンドクサイ、親御さんの中には着る物に余計な神経とお金を使ってほしくないから制服がいいという意見もあるでしょう。

ともかく制服賛成であれ、反対であれ、校長先生が一方的に決めてしまって、
生徒の意見や保護者の意見に耳を貸さないというやり方自体がよくないのです。
いくら校長に権限があっても(制服を決める権限が校長一人にあるかどうかは疑問ですが)、着るのは生徒ですから、それは濫用というものです。
どうもこの校長先生の姿勢が最近の学校運営の状況を端的に示しているような気がします。
さて千歳丘高校の制服問題、どう収拾がつくのか、他校のことながら気になります。
........................

とここまでを去年のうちに書きました。
今年になって千歳丘高校のホームページを見たら
「来年度より標準服を導入する事になりました。」とあり、新しい標準服のイラストも載っています。
説明には「標準服:購入及び着用は自由で、私服での登校を妨げるものではありません。」とあります。
詳しい経緯はわかりませんが学校側がかなり歩み寄った印象を受けます。
このことをきっかけにこれからも当事者の生徒の意見に耳を傾けるプロセスを忘れないでほしいものですね。 (ドラゴン桃)

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新規スタート!

2007-01-08 16:59:51 | Weblog

2007年からスタート!
「都立学校保護者のつぶやき」ブログです。

昨年は教育をめぐって本当にいろいろな論議が沸き起こりました。
今年も続いています。

政府の教育再生会議ははたしてどのような実施策を打ち出すのでしょうか。

東京都は数年前から”教育改革を先取りする”と豪語して、教育基本法「改正」後の教育を目の当たりにさせて くれます。

東京の子どもたちの教育は、いや日本の教育はこれからドウナルコトヤラ。。。

このブログは都立高校、都立中高一貫校、養護学校などの保護者の方々の感じていること、疑問、意見、要望、ぼやきなどをリレー形式で掲載します。
それぞれの親がどう思っているのか、少しわかっていただけるでしょう。

またこれから上記の都立学校に入学を考えている方々には、学校選びのヒントになるかもしれません。

そのためにも学校名はできるだけ実名で載せたいと思います。ただし筆者名もふくめ人の名は実名をさけています。

これを読んでいただき、お役に立つことがあったら、他の人にもすすめて頂ければうれしいです。 

       
    


さて、巻頭を飾るのはある都立高校保護者からのお便りです。

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 タイトル 「都立学校保護者ねっとわーく」を立ち上げました  

9月21日の東京地裁での感動的な判決を生かそうということ

で、都教委への要請行動で出会った保護者が、次には

全都立学校校長先生への手紙のとりくみを進める中で、

さらにその輪が広がりました。

せっかく広がったこの結びつきを、より確かなものとして

継続していきたいということから、このたび「都立学校

保護者ねっとわーく」を立ち上げることとしました。

本「ねっとわーく」は、日の丸・君が代の強制に象徴され

るような都教委による強権的な教育支配を憂い、自由な

学校を取り戻したいと願う保護者のゆるやかなつながり

の場として、情報交換やともに行動することをめざしたい

と考えています。  対象は、現役の都立学校保護者を

中心に、既に卒業した元保護者やこれから都立学校へ

の進学を予定している小中学校の保護者の方を基本

とします。ただし、趣旨に賛同して参加いただける方で

あれば、これに限らず歓迎します。

「ねっとわーく」立ち上げの第一歩として、来月、都立

学校保護者の懇談会を開催したいと考えております。

詳しくは決定次第ご案内いたします。(A)

 

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