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BlueArcが Titanの新モデル発表 [06/02/08]

2006-02-10 | Storage
[07/04/05]
Cray to Resell BlueArc Storage Systems, 2007-04-05

ずいぶん前のプレスリリースですが:
"Hitachi Heats Up the High-Performance Computing Market Forging Worldwide OEM Agreement with BlueArc", Dec. 11, 2006
 http://www.bluearc.com/html/news/press_releases/pr_oem_121106.shtml
"... include a five-year worldwide OEM agreement and the immediate availability of the Hitachi High-performance NAS Platform-which shatters through the barriers of existing file-based network storage offerings on the market today."
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[06/08/23]
"BlueArc Increases Speed and Density of Titan Storage Systems With New 4Gbps Storage Arrays
 Performance and capacity leader works with leading 4Gbps technology provider, LSI Logic", August 22, 2006
 http://www.bluearc.com/html/news/press_releases/pr_4gig_082206.shtml
 "today announced that the company has qualified and integrated the latest storage arrays from
  LSI Logic into its high-performing Titan 2000 network storage systems. The new storage arrays,
  shipping immediately, deliver increased storage performance and density to customers, feature
  a 4-gigabit data pipeline, more throughput on both reads and writes, and RoHS compliance."

ここにも RoHS基準が・・・、ご参考
"RoHS", 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 http://ja.wikipedia.org/wiki/RoHS
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[06/06/06]
"BlueArc Named Fastest Growing High-End NAS Vendor By Analyst Firm for Third Consecutive Year", June 6, 2006
 http://www.bluearc.com/html/news/press_releases/pr_gartner_060606.shtml
 "today announced that according to Gartner's report, "Market Share: NAS/Unified Storage, Worldwide, 2000-2005,"
  the company achieved significant market penetration and growth."

BlueArc Corporation. Press Releases
 http://www.bluearc.com/html/news/press_releases.shtml
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[06/02/10]
BlueArcが Titanの新モデルを発表しました:
"BlueArc Introduces Titan 2000 Series, Featuring Advanced Virtualization,
 Global Namespace, and 10 Gigabit Ethernet", February 6, 2006
 http://www.bluearc.com/html/news/press_releases/pr_titan2000_020606.shtml
 "offer up to approximately 100,000 SPECsfs operations per second on a
  single node, and 200,000 SPECsfs operations per second in a dual-node
  configuration, utilizing a single namespace"
ここでの Global Namespace(single namespace) はヘッドを 2台のクラスター
構成に対応ということみたいです (ようやく、という気もしますが)。
 さらに、iSCSIにも対応しています。後半に
 "32 times higher than today's market leaders"
記載されていますが、何と比べているか具体的には示されていません。

BlueArc社の NASサーバは NAS, CIFS, iSCSI, NDMP等のプロトコル処理まで
ハードウェア (FPGA) で処理をするため、高速性をうたっています。
反面、商品投入サイクル間隔が長い気がします。

SPECsfs97_R1.v3 (NFS version 3)
 http://www.spec.org/sfs97r1/results/sfs97r1.html#v3
 100,000SPECsfsを越えている NFSサーバはあまりありません。
しかしながら、SPECsfsは所詮ベンチマークの一つにすぎません。


日本語での Web記事を紹介して頂きました:
"BlueArc、処理速度を高めたストレージシステムを発表", 2006年2月7日
 http://japan.internet.com/busnews/20060207/10.html
 "BlueArc の発表によれば、Titan 2000 ファミリを構成する『Titan 2100 Storage System』と
  『Titan 2200 Storage System』の2モデルは、毎秒10万オペレーションの最大処理速度を
  誇るという。この処理速度は、第1世代『Titan 1000』システムの2倍、Network Appliance
  や EMC 製システムに比べれば3倍にあたる。"


"とがった" ストレージである Panasas社(Object-based Storage採用や pNFSの提案)と共に
BlueArc社も日本での正規代理店は無いはずです。
 Panasas: http://www.panasas.com/
 ただし Panasasは以前(2005年 6月頃)には、日本にもサービスセンターの案内がありました
 (現在は情報が見当たりません)。



プロトコル処理等上位層のハードウェア化ですが、
以前、画像処理システム関係の会社に務めていた経験をお話します。
 その会社(日本)はラスター画像処理関係の世界最高速のシステムを提供していました。
ローレベル(一次処理)の処理を独自のハードウェア回路で実現していたのですが、ある日
とても気になって、基板を見せてもらいました。
 何と、Bit-Sliaceプロセッサの AMD 2901を利用していました(確か 2901×4:16bit)。
その会社に入社する 5年以上前に独学で AMD 2901/2903/29203を必至に理解しようと頑張り、
Bit-Sliceの魅力に取り憑かれていた私にとっては大感激でした。残念ながら Bit-Sliceを
個人(高校生の趣味の世界)で独学習得するのはかなり厳しく、唯一 AMDさんから提供して頂いた
Bit-Sliceマニュアルと2901で Intel8080エミュレータを作成する技術資料だけが頼りでした。
残念ながら高校生の個人では Bit-Slieceに触れることは出来ませんでした。
 その後、5年以上コンピュータとは全く関係無い世界で働いていましたが、偶然にも最先端の
画像処理メーカで憧れの AMD2901に出会えました。

ところが、基板のメンテナンス(特注基板)、マイクロコードの保守、新しい機能追加の困難性
が問題となってきました。
 そこで、一番処理を要するローレベル(画像の一次処理)を当時最新鋭のハイエンドワークステーション
(ちょっと小型の計算サーバ) のソフトウェアで実現するプロジェクトが私にアサインされました。
 画像の一次処理の部分はハードウェアの方が高速でしたが、その後の二次データ処理や
データ管理等を含めたトータルパフォーマンスでは、ハイエンドワークステーションの方が
良好な結果でした。この専用ハードウェアは 5年程度前に開発・実用化されたものでしたが、
あこがれの AMD2901を (AMD 2901のハードウェア処理にはかなわなかったにせよ) トータルの
パフォーマンスで追い越してしてしまったのは、ちょっと悲しい感じがしました。
これも半導体技術の進歩ですが。
 
現在は、FPGAが普及してきてハードウェア化処理部分の変更・バージョンアップも以前に比べたら
比較的手間がかからなくなってきています。
 ユーザにとってのエンドーツーエンドーのシステム全体のデータの流れの中で、どの部分を
ハードウェア化するのかは、トータルバランスの視点 (エンドーツーエンドーのデータの流れでの
ボトルネックの明確化) が要求されます。ハードウェア化の開発コストと性能改善比、バージョンアップ
を含めたメンテナンス費用のトレードオフ、大きな(多角的)視点からの TCO削減を十分に検討
(綿密なシミュレーションによる検証) が事前に必要とされます。

この話は、Ethernetの TCP/IP Offload Engine(TOE)等にも関係します。
面白そうな国際会議の発表も見つけたので、いずれ紹介します。


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