「自分の感受性くらい」
茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかもが下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
この詩に出会ったのは中学2年のとき 読んで 鳥肌が立ったのを覚えている
感受性が豊かね 豊かすぎるわね そう言われるたびに それは良いことだ!って思ってきたけれど この頃は 何ごともほどほどが良い と思うようになった
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雨に洗い流してもらおう♪
オリーブ* たくさんのちいさなお星さまが散ったあと 宝石が生まれました * * *
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あ |
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