ハートの日記

ビビりまくりながら2012年年末を迎えたくないのでやれるだけやったろうと思います。

陣痛だ!アクアバースハウスで水中出産だ!!

2007-04-16 16:51:34 | 妊娠出産育児
予定日2月14日で妊娠していたが、予定日過ぎても陣痛がこない・・・。
というか、陣痛ってどういうやつ?
おしるしとは?
破水は?
初めてなのでわからなさすぎ。
あと2週間しか猶予がない。
42週経過してしまったら助産院で産めない・・・。
2月に入ったころから助産院で産めなかったらどうしようとめそめそしだしました。

2月15日の検診では、助産師さんから3時間歩くようになどなど厳しいお達しが。
「私たちはちっとも困らないのよ。困るのはゴロウさんなのよ。」
と言われめそめそしていられないと奮起。

お散歩を1.5時間から倍の3時間に増やした。
しかも張り気味で少し痛いお腹を、もうあとは産むだけなんだからと気遣う事もなくガシガシリズミカルに力強く歩きまくる。
自宅の階段を、登っては勢いよく駆け下りる。
トイレに入るたびに痛みが来てその痛みが消えるまでスクワット。

なんとなく痛くはなるけど、噂に聞くような10分間隔とかではない。
2~3日前から、深夜3回くらいスイカの皮を引ん剥くような痛みがお腹にくることはあったが、継続しないから陣痛じゃないし。。。
赤いドロンとしたおりものは出たのだが、昨日の内診の刺激によるものよね・・・と残念。

旦那と、病院で産む事になってしまったときの打合せをしつつ2月16日(金)に近所のショッピングセンターまで30分歩いてお散歩。
ランチ中に15分に1度くらいの感じでお腹がメリメリ痛む。
けど、それっきり。
クラリセージとゼラニウムの精油を買ってきて夜焚く。
それっきりだなぁ。。。また1日過ごした17日(土)、あのメリメリとした痛みが15分に一回きたり5分に一回来たり2時間こなかったりする。
前駆陣痛かな?ではあと1週間くらいで陣痛くるかな?と半信半疑。

夕方どうやら15分間隔で痛いような気がする。がよくわからない。
20時に一度アクアバースハウスに電話。
「前駆陣痛ですね」
とのこと。
まだ2~3日、4~5日かかるかもしれないようだ。
けど兆しはきたってことね。
と、まだ半信半疑だけれども、指示されたようにご飯を食べてお風呂に入って床につく。

風呂に入っていた22時頃からどうやら10分に一度くらい痛いような気が・・・。
いてててて。まぁ寝よう。前駆陣痛だし。
と、寝ていたところ、自分のうめき声で目が覚める。深夜1時過ぎ。
いてー。7分に一度くらい痛いかも。
あまりの痛さに雄叫びをあげないと我慢できない。
動いたほうが痛みが引くかな、と思い、起きて部屋をうろうろする。
旦那も目を覚ます。
「なんか結構痛いから、明日か明日の夜、実家に送ってもらうかも。」
そんな打合せを痛がりながらする。
そう、我が家は千葉は柏。
産むのは実家のある東京は世田谷。
車で陣痛がきたら出かける予定なのだ。
そうこうするうちになんとなくオシモが気になりトイレへ。
生理のような血が出ている。
おしるし?!
と思いまた部屋をうろつく。
あまりの痛さにベッドに女の子すわりをしていたら突如地獄の底に突き落とされるような気分になるような陣痛が来て「クツッ」というか「ポンッ」というかそんな音とともに何かが破裂。
こ・・・これは・・・破水だ!!!
トイレに確認に行くも急に不安になり「こわいよこわいよ」と連発。
破水したらアクアバースハウスに電話するようにということなので、旦那に電話してもらう。
どんなものが出ているかその形状を伝えねばならぬようで、旦那から受話器を受け取るも、急に陣痛がひっきりなしにやってきて「うー!!!」とうめいてしまって話せない。
「痛みに集中しないで、息をゆっくり吐いて、吐く息に集中して」
と助産師の佐藤さんから指示。
「しゅー・・・!!」と息を吐く。
「苦しそうね・・。アクアに診察にくる?」
といわれ、
「え?今からですか?」
「そう今から」
深夜2時半のこと。
慌ててまとめてあった荷物を車に積んでもらい、荷物を確認しつつ準備。
しかし、1~2分間隔になってしまった陣痛と戦いながらの作業。
なかなか進まないし、私も動けない。
こ・・・この苦しさで車に乗る?!無理無理~!!
パジャマにジャージを羽織って出発。
おしゃれをして出かけようとする旦那を一喝。
これからお産なんだから、ジャージで行け!

やっとこさ車に乗り込む。のらなきゃアクアにいけないし・・、と勇気を振り絞り。
いざ出発!!
ひっきりなしに痛みがやってくる。
スーッと息を吐きすっと吸いリズミカルにうんっと区切りをつけて、、と呼吸を繰り返す。
なんだこのリズムは?
アクアのお産のための教室「バースクラス」で陣痛がきたら「フーウン」と痛みを逃しましょう、との教えがあったが、フーウンてなんだよ?と思っていたが、このリズムがそれか?これがフーウンか?自然にフーウンをやってた自分に心中ウケながら絶叫。
あまりの痛さに痛みに集中してしまうが葛藤し呼吸を保つ。
絶叫。絶叫。大絶叫。
フースッウンの合間に「ウワー!!」「ギャー!!」「ウアー!!」。

優しく「叫んでいいよ」と声をかけてくれた旦那に
「うれせえ黙れ!!」と怒鳴る始末。

そのうち窓の上あたりについている取っ手を握り、引き、踏ん張ろうとしている自分に気付く。
・・・。
おや?
これは・・・。
もしや私イキんでる・・・?!
いかんいかんとイキまないように努力。
痛みとイキみ逃しをしながら大絶叫。
「まだまだ~!!!まだだめぇぇぇぇぇ!!!」
キャーと悲鳴をあげつつけるわたし。

悲鳴ってこういうものなんだ・・・。
私生まれて初めて悲鳴上げてる・・・。

喉から血の味がしてきた。
大絶叫のし過ぎ。

2時間弱後とうとうやっとアクアの前につく。
悲鳴。
悲鳴をこらえつつ玄関の中へ。

「あ・・・・あのー~・・・」
とだけ言いイキみ逃し。

音を聞きつけ助産師さんが出てくる。
腰を押さえてくれる。
これがきもちよかった~。
「イキみたい?」
「・・・わからないけど。。。ずっと何かを我慢してきました・・・」
内診へ。
階段を降りられない・・・・。
「トトトと駆け下りて!」
トトト。あ、降りられた。助産師さんすげぇ。

内診すると助産師さんが
「すごい!子宮口全開してるよ。お風呂沸かしてあるけど入る?」
「・・・・うー。。。お風呂・・・いい感じですか?」
「気持いいってみんな言うよ」
「入ります」
とってもお風呂に入りたい!!!と心底思ったので水中出産へ。
来ていたものを脱ぎ捨てながら風呂へ向かう。
大きな大きな洒落たバスにつかる。
「きんもちいー!」

「イキんで」
さぁ。。。どうしたら。
「うんちを出す感じで。」
陣痛が来るたびにフンヌー!!と出そうとする。
そのたびに助産師さんは肛門に指をいれて脱腸予防。
フンヌー!!
おりゃー!!
なんじゃこりゃー!!
なにごとー!!
など、意味不明の声を上げつつ、イキむ。
途中窓の外にカエルの置物が寝そべっているのが見え、
「か・・・かえるがいるー」

助産師さんは
「そうそう。そうだよ。上手だよ。」
ととても優しく温かい。

ふと手を握り締めてくれる温かい感触に気付く。
助産師さんかと思ったら旦那の手だった。

20分後くらいからオシモが熱い。
あついー!!
裂けるー!!
割れるー!!

助産師さんは
「そうだね。熱いね。割れそうだね。一番大きな頭が出てくるんだもん、熱いよね」
と始終優しい。
受け止めてくれる。

とうとうこの熱さの先に何かある・・・!!という感覚と共に毛が見えてきました。
ゆらゆら。
というか、私の会陰も腫れあがりものすごい大きさになっているのも見える。
ゆらゆらの頭の毛がだんだん増えてきて、
何度かイキんだらこれだ!!という熱さと痛さの中から
ぽこっと頭が出ました。私からみて左向き。
目を閉じたあいつの頭が。

その次の陣痛でイキむと共に助産師さんがずるりと赤んぼの体を引き出してくれた。

ふー!!!
すっきり!!
やっと出た!!!!!

「ふぇぇぇぇぇぇ」

と赤んぼは一声泣き・・・以上。

顔を見ながら私は
「お前だったのか~~」
「さぁ、これから修行の始まりだ、サポートするから頑張れよ」

男の子ですよーと、チンチンを見せてもらい、私は
「よーし、うまく使えよ!!」

感動で泣くかと思ったが、全く無し。
テンション高し。

ヘソの緒でつながった赤んぼを胸に抱きしめ風呂から上がりベッドへ。

さぁ、これからヘソの緒カット!というところで、クラクション。
車を駐車場に移動させに行った旦那を待つ。
15分ほどして旦那帰還。
ヘソの緒をジョキジョキ切る。

後陣痛と共に胎盤を助産師さんが押し引き出す。
ちょい痛し。
ふー。

赤ちゃんはあんまりおっぱいを吸わなかった。
真似事だけ。
1時間ほど一緒に過ごした後、
私は1時間ほどひとりで休憩。

その後赤ちゃんと旦那の待つ部屋へ移動。

おっぱいを吸われる、そのたびに懐かしい生理痛のような鈍痛。

と、いうのがお産でした。
とっても楽しかった。
温かくて幸せでリラックスできて。

わが子との最初の思い出がよいもので本当によかった。
幸せです。


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2 コメント

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感動しました! (フォトスタジオbook編集部)
2016-03-02 11:53:33
はじめまして。私は写真館「創寫舘(そうしゃかん)」のスタッフブログ「フォトスタジオbook」を運営している編集者、山岸夏希といいます。

当写真館にはマタニティフォトを撮りにたくさんの妊婦さんがいらっしゃるので、今回「水中出産って実際どうなの?」という記事を出すことになり情報を探していたところ、ハートさんのブログを見つけました。

編集者としてだけでなく一女性としてとても興味深く読ませていただき、非常に参考になったので、ぜひこのブログをシェアしたいと思い引用させていただきました。

http://soshakan.co.jp/blog/book-water-birth

これがきっかけでしたが、ハートさんのブログには他にもためになる記事がたくさんあると知ることができました。これからもファンとして読ませていただきますのでよろしくお願いします!

フォトスタジオbook編集:山岸夏希
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感動しました (大橋)
2016-12-19 11:30:36
ハートさん、はじめまして!
初めてコメントさせていただきます。
来年8月に出産予定で、水中出産に興味が有り、私も実家が柏なので「柏 水中出産」でググってみたら、ハートさんのブログに辿り着きました!
この出産の記事を読んで大感動してしまって……産まれる瞬間は涙が出てしまいました!!

アクアバースさん素敵ですね✨
私もそんな、出産が出来たら!そう思えました!
お話たくさん伺いたいなと思いました。ブログでシェアしてくださっていてありがとうございます✨
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