銀右衛門文庫の経済動向

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12月9日

2013-12-09 | 経済動向
東京市場は米景気の堅調を織り込む相場展開が予想される。ドル円の1ドル103円台回復なども支援材料となり、主力株中心にほぼ全面高のスタートか。良好な米雇用統計の結果によって米量的緩和の縮小はいったん織り込んだ可能性があり、「掉尾の一振」に向け現物市場で売買代金が増加するかに注目したい。一方、7-9月期GDP改定値(8:50)が材料視されやすいほか、中国の11月消費者物価指数(10:30)の発表なども予定されており、メジャーSQ前に先物主導で値動きの荒い場面もありそうだ。11月景気ウォッチャー調査では、先行きに対するマインドの改善が示されるかが注目される。

日経平均株価の予想レンジは15430円-15570円。上昇を維持している25日線(15036円)を前に反発力が試される局面である。アヤ戻しのあと25日線を下回ったことしても、過去に下方で形成した三角もち合いの上値抵抗線(7月高値14953円、9月高値14817円、10月高値14799円などや、それらをつないだ線)付近や一目均衡表の基準線(14910円)までの調整に止まる可能性が高い。
週足では、13週線(14675円)や26週線(14252円)は上昇基調を維持。週足の一目均衡表でも基準線と転換線の上昇は今週も続く。遅行スパンは当時6月安値から急反発に転じたタイミングに移行することから、足元も同調するよう急反発に転じてもチャート上では何ら不思議ではない。

6日のNY株式相場は大幅反発。ダウ平均は前日比198.69ドル高の16020.20ドルで終了した。米11月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月に比べ20.3万人増と市場予想を上回ったことに加え、失業率が7.0%まで低下したことなどを好感。前日まで5日間下げが続いたことで買い安心感が広がった。ダウ平均は4日ぶりに16000ドル台を回復し、ほほ高値引けで取引を終えた。
  
NASDAQは前日比29.36ポイント高、S&P500は20.06ポイント高で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ245円高の15555円、ドル建ては255円高の15565円で終えた。