『三橋貴明の「新」日本経済新聞』に京都大学大学院教授の藤井聡氏が「車利用はほどほどに」を投稿していますので、紹介します。
私も2400CCのオデッセイを乗っているので耳が痛いです。
車社会は地方経済を疲弊させるということを指摘しています。
下記の文書を読むと何か暗くなってしまいますが、地方経済は高齢化もありボディブローのように今後は経済が疲弊するということが分かります。私も車は余り近距離以外は乗らなくなったのでこの問題は真剣に考えたいと思います。
以下、転載します。(太字は とびらが装飾)
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(前略)本日は、この「地域の強靭化」の問題を考えてみたいと思います。
言うまでも無く、地域強靭化にとって必要なのは、地震や洪水の対策を図る。。。。と言う事ですが、強靭化の本質は、「たくましい社会をつくる」という一点です。
ですが残念なことに、全国各地の都市は今、大きく疲弊し、強靭化どころか、「脆弱化」しています。
この地域の強靭化にとって、とても大切なものが、私たち一人一人の「クルマ利用」の問題です。
この問題について、(京都市のまちづくりの取り組みの一環として)次の様な動画を配信しております。
『クルマ利用は、ほどほどに。』
http://www.youtube.com/watch?v=DRjW7HzUPwc
この動画でお話している内容の中でも、特に地域の強靭化に関する部分について、少しお話差し上げたいと思います。
まず、全国各地の地方経済は今、大いに疲弊しています。雇用は失われ、人口は減る一方で高齢化が進んでいます。そして中心市街地はゴーストタウンのように、ほとんどの店がシャッターを下ろしたままになる「シャッター街」と化しています。
一方で、郊外の国道等の「道路沿い」には巨大なショッピングセンター(以下、SC)が建ち並び、大量に集客しています。
ですが、そのSCは(幾ばくかの雇用を地域にもたらすものの)、その利益の多くが、遠く離れた大都市(場合によっては外国)の大企業に送金されます。
つまり人々が、「より安くて良い品」なるものを目指した結果、
. 「地域の 『雇用』と『経済』と『産業』と『社会』」
を支える「地域商店街」を含む「地元企業」は淘汰されていくのです。
そして一方で、地域外からやってきた大資本家達の「大型SC」が繁栄していく事となります。
こうして、その地域住民が一生懸命稼いだカネが、遠く離れた大都市の大資本家達に吸い上げられ、結果、地域経済はますます疲弊し、地域の衰弱、「脆弱化」は、加速度的に進行していきます。
そして、最悪なことに、当該地域が十分に衰退すれば、大資本家等は、躊躇無く当のSCを撤退させます。
結果、当該地域には、買い物できる場所が、全て無くなる、ということになります。
一般に、こうした経緯を経て食料を買う場所が無くなってしまった地域のことは「food desert」(食料の砂漠)と言われています。
そして、こうした大資本家達による大型SCを用いた商売は「焼き畑商法」とも言われています。
ここまで至れば、人々はますます、この地域から転出していく事になります。こうして、当該地域の「脆弱化」は決定的なものとなっていくわけです。
・・・・
さて、もしも、こうした状況を鑑み、地域の「強靭化」を果たすとするなら、何が必要でしょうか?
まず考えられるのが、大型SCの立地の「規制」です。ただし、この規制の強化は、今日の各種実情を考えると、必ずしも容易とは言えません。
それを踏まえた時、今、実践上、極めて重要なものとして位置づけるべきものが、「クルマに依存しすぎない様に、一人一人がライフスタイルを変えていく」 という取り組みです。
そもそも、郊外の大型SCへは、クルマが無ければアクセスできません。だから人々がもしもクルマを一切使わなければ、家の近所、あるいは、駅前や中心市街地等にいくほか無くなるのです。
つまり、「人々のクルマ依存傾向の増進」(モータリゼーション)が、まちの構造を根底から変えてしまい、現在のシャッター街化をもたらしたのです。
もしもあなた一人でもクルマを使う事をやめれば、あなたはもう、大型SCに行く事はなくなり、地元商店に行く事が一気に増えます。そして、そういう人々が増えていけば、もともと寂れかけていた地方の商店が、徐々に活気付けられていきます。
・・・とはいえ・・・
クルマは大変に便利なものですし、クルマを使う「習慣」を持っている人は、なかなか、生活習慣を変えることは難しいものです。
が!!
よくよく考えてみると、ほとんどの人々は気付いていませんが、クルマばかりの暮らしでは、たくさんのものを失っているのです。
クルマを維持するには、相当なオカネを余計に使っています。
. (一日あたりの出費は、多くの場合千円~二、三千円程度にも上ります!)
. http://www.jcomm.or.jp/info/cost.html
クルマのせいで歩かなくなって、「肥満」のリスクが増えてしまいます。
. (クルマ通勤者の肥満率は、それ以外の人々の実に約1.5倍!)
. http://www.jcomm.or.jp/info/healthy.html
クルマを使えば、常に「人をひき殺してしまう」危険性を抱える事になります。
. (クルマをよく使う人においては、その確率は実に250人に一人!)
. http://www.jcomm.or.jp/info/accident.html
そして何より、皆がクルマばかりを使い続ければ、大切な「自分の地域」を失っていくことともなります。
そんな事を考えれば、クルマに頼り「すぎる」暮らしは、「暮らしの豊かさ」を「蝕んで」いることは明白といって、差し支えありません。
もちろん、いきなりクルマを手放すのは難しいでしょうが、
・買い物は自転車を使うようにしたり、
・週に一回は電車で通勤するようにしたり、あるいは、
・週末の外出は、クルマを使わないようにする....
なんていう事なら、誰にでも始められそうですね。
ちなみに当方は、二十代の頃は、年間数万キロ、クルマを乗り回す、超ヘビーユーザーだったのですが(笑)、こんな「クルマの問題」に思いが至ってから、徐々にクルマ利用を減らしていって、最終的には三十過ぎの頃には、クルマを手放してしまいました。そして今では、クルマがないのが当たり前、という暮らしになりました(そもそも、クルマがなければ、クルマが無くても生きていける所に、住まいを構えるようになるのです!)。
おかげさまで、それ以降、近所の商店街にばかり行くようになり、我が家と地域社会、地域の自然との密接な関わり合いは、より濃厚になりました。
きっと、皆さんの暮らしも、クルマとの距離感を、少し考え直せば、今よりももう少し「豊か」になるのではないかと、思います。
そして、その分だけ、あなたのまちも豊かに、そして、より活気あるものに(つまり、強靱に!)なっていくのではないかと、思います。
是非とも、皆さん、『クルマ利用は、ほどほどに。』
http://www.youtube.com/watch?v=DRjW7HzUPwc
では、また来週!
PS
今回のお話にご関心の方は、こちらをどうぞ!
http://www.jcomm.or.jp/
PPS
月刊三橋会員専用サイトにて、藤井聡解説Video
「武器としての『政<まつりごと>の哲学』」を公開中
http://keieikagakupub.com/38news/benefits/
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今年のあの大雪の際に2.3日車が使えなくなりまして、徒歩で30分の会社へ歩いて出勤することとなりました。
毎日車で通っています時は歩いて....とは想像も出来ないことでしたが、いざやってみますととても心地よく、周囲を見回してぼーっとして歩くことに快感を覚え、日ごろから常々理想としていました「自然の中の自分」にほんの少し近づけた様で嬉しかったものですが.....今では車生活が当然、に戻っています。
「疲れては嫌。まぁ仕事で立ってるからこれくらいは許されるだろう」という思いからでしょうが、本当は体は動かす事によって快調になります事もわかっているのでしょうが...。
有難うございました。
年を取ってきて健康の数値に乱れが出てきて、それじゃーちょっと運動してみるかと、昨年4か月ほどスポーツセンターに通いましたが、とても快調になりました。
車は便利ですが、車メーカにこれ以上儲けさせないで別のことにお金を使うことを考えています。
ありがとうございました。