ようこそ鳥羽竜ランドへ

鳥羽で発見された大型草食恐竜化石についての調査研究や催し物の紹介をお知らせします。
担当 鳥羽恐竜研究振興会

安楽島小6年生の化石採集体験教室

2011年11月28日 | 行事の報告
11月24日、安楽島小学校の6年生50名が理科の野外実習ということで恐竜化石発見現場での化石採集にきてくれました。

初めに案内看板がある場所で15年前に発見された恐竜の骨化石の紹介をしました。「恐竜の骨化石もはじめは貝化石を探しに来たアマチュアの化石研究者が発見したもの。」「みんなが貝化石を見つけたらその近くに恐竜骨化石が発見されるかもしれない。」「貝が生息していた時代と恐竜が生きていた時代は同じ時代で、今から一億三千万年前の中生代白亜紀と呼ばれている頃。」「そのような時代のものを見つけるには根気が要ります。じっくりと浜に転がっている石などを見つけて化石を探してください。」と呼びかける。

当日は大潮で潮も良く引いていたので近くの浜にできている地層の見学をして地層のでき方を勉強しました。
「何万年もの間に泥や岩石の堆積物が積もってこのような地層を作ります。」
「このような堆積物ができるのは静かな海や沼の底、そこでできた堆積物が浮き上がってきてこのような地層になるのです。」
「その中には動物や貝などの遺骸が一緒に積もると貝化石や恐竜化石になるのですね。」
「ここで発見される貝化石は恐竜が生きていた時代と同じもので貝化石を見つけていると恐竜化石も発見されるかもしれません。」

そのあと海岸を歩きながら貝化石を探しました。ちょうど恐竜化石が見つかった周辺で貝化石を探した友達がいました。二枚貝のあとが見える大変きれいなものでした。

その後も熱真に探しましたがなかなか思うように見つからず時間となりました。たくさんの生痕化石は見つけましたが残念ながらきれいなものはあまり収穫がありませんでした。しかし、恐竜化石発見現場でいろいろと体験できたことは大変有意義でした。地元の小学生がこのような形で参加してくれたことに感謝です。

化石レプリカ作り 市民文化祭

2011年11月28日 | 行事の案内
11月3日、4日、市民文化会館で開催された市民文化祭の中で鳥羽恐竜研究振興会も体験教室を開催しました。今回で6回目になりますが、毎年たくさんの子どもたちが参加してくれています。
            
今回も開催したところ昨年来参加してくれているお友達が化石レプリカ作りの名人になり、レプリカ作りの方法を参加のお友達に丁寧に紹介してくれました。
「まずは自分で作りたい化石の見本を探してください。」「つぎにその型に水を一杯入れてください。」「今度はその水の2倍くらいの石こうをすくってください。」となかなか手ほどきが上手です。「絵の具をといて色水をつくり、そのなかにゆっくりと石こうを溶かしてください。」「それを静かに型に流し込んでください。」とすすみました。
            


親子連れのお父さんも来てくれました。子どもと一緒に熱心に作っていました。
            
作った後は静かに乾かしました。その間文化祭の展示などを見てもらいました。みんなのできばえもなかなかすばらしいものです。いいお土産ができたと喜んでいただきました。
今回は子ども名人に助けていただいた化石レプリカ教室でした。
            
            
            
           展示した恐竜の卵化石
            
           安楽島海岸で発掘された貝化石

化石鑑定は大賑わい

2011年05月27日 | 行事の様子
少しずつ貝化石が発見されると子ども達も元気づき次々とよく似た石を抱えて持ってきてくれます。ガイドボランティアの私たちは大賑わいでなかなか列が途切れません。
      
泥が固まった頁岩と言われる岩石の中から貝化石が黒く飛び出してきているなかなかすばらしい形の貝化石も見つかりました。すべてのこどもたちにということは難しいけど貝化石の発見されるところで化石採集体験をしてということはいい経験になると思います。浜辺で打ち寄せる波と戯れるのも楽しいひと時です。シークグラスと呼ばれるきれいなガラスも拾いました。
      

最後に今日発見した貝化石の発表会をしました。8人の友達がすばらしい貝化石を見つけてくれました。引率の先生からも現場の地層について紹介もしてくれました。この地域の地層は斜めに立ち上がりしゅう曲していました。
      
帰り際、足元で巻貝の貝化石を見つけたお友達もいてびっくりしていました。また、機会があればこの地を訪ねてくれることを願ってお別れの挨拶をしました。
      

貝化石の発見

2011年05月27日 | 行事の様子
     
恐竜化石発見現場近くの海岸を探していた茨木小の友達は貝化石のかたまりを見つけました。今回の発見の一番の発見です。5,6個の貝化石の様子がよくわかりました。鳥羽竜骨化石をみつけた人たちもこのような貝化石の発見から少しずつ恐竜化石に近づいていったわけです。この貝化石の発見された地層(松尾層群)が恐竜が生きていた時代1億3500万年前の白亜紀後期と同じ時代のものの可能性が高いのです。
     
なかなかすばらしい貝化石の標本です。これくらいのものか発見できたらもうあなたは化石探検のエキスパートになります。ぜひこれを機会にさらなる発見を続けてほしいものです。期待しています。

修学旅行生、鳥羽竜発見現場をたくさん訪問

2011年05月27日 | 行事の様子
      
5月24日、爽やかな天気に恵まれ、大阪の茨木市立茨木小学校の6年生126名がバス3台で鳥羽竜発見現場の安楽島海岸までやってきてくれました。はじめに鳥羽市教育委員会生涯学習課細木課長より歓迎のあいさつと鳥羽竜の発見現場の紹介をしていただきました。鳥羽竜化石の紹介と現場での注意について徳田事務局長よりお話があったあと、海岸に下りて砂浜の小石や転石から貝化石を見つける作業を始めました。はじめはなかなか目が慣れなくていろんな石を持ってきましたが10分ぐらい立つと貝化石が見つけられてきました。小石の中にある貝化石の破片やきれいな巻貝の化石も見つけられてきました。
      

      

      

修学旅行生の訪問

2011年05月13日 | 行事の報告
5月13日、京都八幡市の美濃山小学校の6年生の皆さん130名が修学旅行で鳥羽竜発見現場を訪ねてくれました。前日雨が降ったので現場が心配でしたが朝から雨もやんで爽やかな天気になっていました。二見の旅館からバス3台で現地に8時30分到着。鳥羽恐竜研究会4名のスタッフと鳥羽教育委員会の細木生涯学習課長と西岡さんが応援に駆けつけてくれて美濃山小学校の子ども達を迎えました。

はじめに細木課長から歓迎の挨拶をしていただき、鳥羽竜発見の現場について徳田事務局長よりあらましの説明をしていただきました。そのあと各グループに分かれて浜辺で化石探しをしました。124名の子ども達と6名先生方が浜辺に下りるといっぱいでした。浜は波静かで絶好のコンディションでした。遠く神島や菅島の島影が見えていました。


鳥羽竜が発見されたときの様子を少し紹介したあと、子ども達も三々五々砂浜を歩きながら貝化石を見つけるようにしました。はじめはなかなかなれない子ども達でしたが、10分ぐらいしたら二枚貝の貝化石が発見されました。なかなか形のいい二枚貝の化石でした。その後、何度も何度もいろいろな石を見つけては「これはどうですか。」と私たちに訪ねてきてくれました。よく似た石もあるけどなかなか化石までたどり着けません。しかし、根気強くやっているといろいろな貝化石が出てきました。二枚貝や巻貝、キリ貝、貝の痕跡化石と見つけることができました。貝化石ばかりでなく、きらきら光る長石や石英の混ざった岩石、砂や泥が詰まってできた岩石、プランクトンの死骸が固まってできた岩石、岩石の表情にもいろいろなものがあることを見つけてくれました。先生方もいま理科の勉強で地層のことをやっているのでいい勉強になると言ってくれました。





30分から40分のフィールドワークの中で何とか見本になるすばらしいものも発見できたことはたいへんよかったです。貝化石を発見した子どもは大事な宝物のように袋に入れていました。本来なら子ども達一人ひとりに見つけられるといいのですが、いまではなかなかできにくくなっています。それでおみやげには恐竜時代の化石レプリカのプレゼントを用意してもっていってもらうことにしました。時間は少なかったけど浜辺で貝化石を探したり波と戯れる機会は子ども達に何かの刺激を与えてくれたようです。場所はあまり広くないけど、このように恐竜化石現場を訪ねていろいろチャレンジしてくれることは体験学習のいい機会とも思いました。

活動を終えた子ども達はバスに乗って次の目的地スペイン村に出発しました。スタッフ一同無事を祈って見送りました。
美濃山小学校の皆様ありがとうございました。

       鳥羽恐竜研究会 スタッフ一同


足跡化石の見学会と保存作業を実施

2011年04月07日 | 行事の報告
12月4日(土)鳥羽竜化石発見現場でイグアノドンの足跡化石の見学会と保存作業を実施。
イグアノドンの足跡化石現場は毎年磯波に現われるので積んである土嚢が流されていきます。今年も秋の台風の後の波で土嚢が流されていたので教育委員会や会員、ボランティアの方にお願いして足跡化石の見学会と保存作業を実施しました。
     
   満潮時磯波に洗われる現場の様子
     
   積んであった土嚢が流される
 
はじめに今まであった土嚢を取り除けて足跡化石の様子をみんなで観察しました。表面には固定剤が塗ってありますが少しずつ劣化している状況がありました。そのあと不足しているところは袋に砂を入れて運びました。ベテランの担当者に基礎から丁寧に積み上げてもらいました。若いプロテクトナイチャーの皆さんにたくさん応援していただきました。
    
   土嚢に砂を入れる。
    
  みんなで土嚢を運びました。
今年は基礎の部分に近くに落ちていた大きな石で固めて頑丈にしました。その上にネツトをかけ、ロープで固定しました。これで大丈夫だろうと一安心しました。しかし、自然の驚異はこれだけではすまないのでいつ大波が来るとは限りません。安心できる保存活動が必要な時期です。

    
  完成した現場  
    
   参加したメンバーの皆さん
    
   鳥羽恐竜研究会と教育委員会の皆様 斎藤教育長も毎年参加してもらっています。

子ども達が化石教室に

2011年04月07日 | 行事の様子
12月5日 津市嬉野中川育成会やんちゃ会の子ども達が化石教室に訪れてくれました。
現地で恐竜の足跡化石のでき方などを説明しました。
子ども達は興味津々でたくさんの質問をしてくれました。

市民文化祭で化石レプリカ教室

2011年04月07日 | 行事の様子
11月3日 鳥羽市民文化会館で開催された市民文化祭で化石レプリカ教室と鳥羽竜の資料を展示しました。たくさんの子ども達や親子連れが訪問してくれました。化石レプリカを作って作品が乾く間、市民文化祭を見学してもらいました。なかなか楽しい作品が出来ました。

恐竜化石骨片の発見

2011年04月06日 | 研究レポート
今年久しぶりに恐竜の骨片を見つけることができました。恐竜の骨片は黒い色で筋状の模様があります。部位は特定できずですが久しぶりの発見でうれしさ一倍。
発見者は徳田事務局長

       

今度はぜひあなたも発見してください。