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プレミアリーグ マンチェスターユナイテッド対リバプール

2010年03月22日 20時45分23秒 | マンチェスターユナイテッド
プレミアリーグ
マンチェスターユナイテッド対リバプール

サポーター同士のチャントをかき消すオールドトラフォード!
お互いのキャプテンネビルとジェラードは顔すら見合わない。

暫定首位のマンUはこのまま勝ち点を落とすことなくチェルシーとの直接対決を迎えたいところ
対しリバプールはベスト4が最低ノルマの状況でこちらも勝ち点3が必須
しかし対リバプール戦屈辱の3連敗中のマンU
最もリバプールを嫌うルーニーも過去の対戦でわずかに1ゴールしか挙げていない。

オールドトラフォードには
「楽しさ無限大!ソウル!」
と日本人に向けての広告バナーが流れている…。

マンUスタメン
GKファンデルサール
DFネビル、リオ、ビディッチ、エブラ
MFフレッチャー、キャリック
MFバレンシア、パクチソン、ナニ
FWルーニー

試合は攻め込むマンUに対しタイトな守備でゆっくりと攻めるリバプールの序盤
しかし前半4分リバプール中盤下がったトーレスのヒールパスが起点にカウンター!ジェラードのパスに右カイト抜け出しクロス!中央フリーのトーレス綺麗にヘディングでネットを揺らしゴール!!
リバプール先制1対0!!

慌てるマンUであるが
前半10分マンU右サイドから抜け出したバレンシアエリア内でマスチェラーノに倒されPK獲得!
キッカールーニー!右に蹴ったシュートはGKレイナ弾くも確実にルーニーが決めてゴール!!

マンU同点!1対1!!

外でのファールだと猛抗議のベニテス監督!
ファーガソン監督にも詰め寄るが判定は覆るに至らず!

細かいパス交換で攻め込むマンUに対しミスを狙いカウンターを仕掛けるリバプール!
前半17分リバプールカウンターからジェラードのスルーパスに抜け出したトーレス!GKファンデルサールが素早く身体を投げ出しセーブ!

前半22分マンU左から中央パクチソン、右バレンシアと繋ぎドリブル突破!右バレンシアのクロスに中央パクチソンヘディングシュートは枠の外!

パクチソンとフレッチャーが積極的に顔を出し激しいリバプールのプレッシングを避けるようにパスを回し前線に繋げるマンU
前半28分マンUナニの強烈なグラウンダーのミドルシュートは辛うじてGKレイナがクリア!

ミスをしない様に慎重な展開で膠着した状況が続く
前半39分マンU左エブラからのクロスにパクチソンヘディングシュートは枠の外!
更に前半46分ルーニーエリア前倒されフリーキック獲得!
倒したカラガーにイエローカード!
キッカールーニー丁寧に狙った枠内シュートはGKレイナしっかりとセーブ!

激しい攻防はお互い譲らず1対1のまま前半終了
マンU7本、リバプール1本のシュート
マンU4回、リバプール9回のファール
マンU66%のポゼッションの内容

後半仕掛けるリバプールに対しカウンターで応戦のマンU!
後半51分マンUカウンター!ルーニーの縦パスに抜け出したパクチソンの強烈なミドルシュートはGKレイナがセーブ!
激しい中盤の攻防は続く…

そして前半59分マンUルーニー起点に右フレッチャー!ネビルが囮になり、フレッチャーのクロス!競り合いながら飛び込んだパクチソン気迫のダイビングヘッドがネットを揺らしゴール!!

マンU逆転!2対1!!

激しさを増す両チーム!
後半66分フレッチャーとカイトがやり合い両チームは騒然に!
マンUのカウンターを警戒してかリスクある攻撃を仕掛けないリバプール。
ルーズボールを拾い追加点を狙うマンU。

後半72分マンU積極的に攻め込む中ビディッチがトーレス倒しイエローカード
後半72分リバプールカイト交代でアクイラーニ投入。ジェラードがサイドにシフト
更に後半75分マキシロドリゲス交代でバベル投入

後半76分マンUカウンターからパクチソンのスルーパスにルーニー抜け出すがオフサイドの判定!
後半78分マンUナニ交代で万雷の拍手の中、久々骨折から復帰のギグス投入!

積極的に攻め込むリバプールであるがルーニーが献身的に中盤より深い位置まで下がり守備に貢献!少々のハードタックルにもびくともしないフィジカルを生かし攻撃に繋げる!
後半83分リバプールルーカス交代でベナユン投入

後半85分マンUパクチソンとのコンビネーションから抜け出したルーニー華麗なキックフェイントからニアサイドシュートはわずかに枠の外!
後半86分マンU拍手で送られるパクチソン交代でスコールズ投入。

そしてリバプール最大のチャンス!
後半89分右ジェラードからアクイラーニヒールパスにエリア内トーレス絶好のチャンスになんと!シュートミス!
浮き球にベナユンヘディングはGKファンデルサールきっちりとキャッチ!

90分を越えロスタイムは5分!
あきらめたリバプールサポーターは次々とスタジアムを後にする…。
お祭り騒ぎのマンUサポーターは黄色と緑のマフラーを振り回し大合唱

そしてマンU歓喜のホイッスル!
マンUがパクチソンの決勝点で2対1の逆転勝利で勝ち点3を獲得!

マンUは首位を確保しリバプールのダブルを防ぐことに成功!
アグレッシブなマンUに対しやや消極的な印象だったリバプールの様に思えた。
ルーニーはようやくリバプールから得点を奪い、
中でもフレッチャーとパクチソンが無尽蔵のスタミナで攻守に渡り貢献。
この2人のコンビネーションからパクチソンの決勝ゴールを奪った。

「パク・チソンは素晴らしかった。パクは我々が様々な役割を託すことができる選手の一人だよ。ボールを支配し規律を持ってプレーすることができるからね。我々はリヴァプール戦に向けて、彼にある役割を託した。それはミラン戦での役割とは少し異なるものだ。だが、彼はチームのために本当に重要な仕事をしてくれたね。パクは勇敢な若者だよ。その勇気が彼にゴールをもたらしてくれたんだ。」
「フレッチャーの運動量はファンタスティックだ。フレッチャーの天性の運動量は我々にとって重要だよ。彼は俊敏性も持ち合わせているんだ。ピッチの隅から隅までをカバーし、我々のために本当に重要な仕事をしてくれた。興味深いことに、リヴァプールに敗れた最近3回のゲームを、フレッチャーは2試合を風邪で、もう1試合を負傷で欠場しているんだ。」
ファーガソン監督はキーマンの二人を褒め称えた。

この後に行われたチェルシーはブラックバーンに引き分け30試合で65ポイント。
マンUは31試合で69ポイントを重ね、チェルシーの消化試合の結果に関係することなく首位に躍り出ることに成功した。

では殊勲のパクチソンの話…。
当時学生だったパク青年はJリーグに憧れ、単身京都に乗り込む、関西弁を流暢に喋り、日韓ワールドカップでヒディング監督に見初められオランダはPSVに、チャンピオンズリーグでミランを究極まで追い込んだ事がきっかけでマンUにやってきた。フィットネスのトレーニングではリオがパクに勝負を挑み、腰に手をやったリオが「スタミナの化け物」と賞賛されるパクチソン…。

キャリアのピークに達したであろうパクチソンは間違いなくアジアを代表する選手となった…。
「楽しさ無限大!ソウル!」
このバナーは今日のパクチソンの為にある言葉だったのかも知れない…。




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