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ワールドカップ ドイツ対スペイン

2010年07月08日 23時23分50秒 | ワールドカップ
ワールドカップ
準決勝
ドイツ対スペイン

ダーバンスタジアム

6年の歳月、発掘、戦術コンセプト…国を上げてパワー、スタミナ、スピード…のゲルマン魂を取り戻したドイツ
対する国のスタイルを活かしたパスをつなげるポゼッションサッカーでここまで辿り着いたスペイン

試合はお互いの選手間の距離が狭すぎる実にコンパクトな布陣の両者
速いショートパスを繋げ前線にあっと言う間にボールを運ぶ両チーム

前半6分スペイン右からペドロのパスにビジャ倒れながらシュートはGKノイヤーセーブ!
同じパス回しならややスペインに歩があるかスペインが押し気味で時間は経過
究極のパス回しと究極のカウンターが展開

バスケットの如くパスを回し続ける両者は接触プレーやタイトなディフェンスを避ける為、ポジショニングでボールをカットしてから1タッチでポンポンとゴール前に運んでしまう
実に気持ち良い爽快なテンポで試合は進む
スペインがポゼッションし押し込むもじっと接触プレーをせず耐えしのぎ鋭い高速カウンターを繰り出すドイツ

ようやく前半27分ドイツポドルスキがセルヒオラモスに足を蹴られようやくゲームはストップ
徐々にお互いうかつに踏み込めない為ミドルシュートで応戦

前半32分ドイツがテンポアップで力強く攻め立てる!両サイドからクロスを入れGKカシージャス懸命にパンチングで対応!
そのスペインのカウンターから左イニエスタ運びフリーで並走の右ビジャが懸命に手を振るもパスは届かず!

ドイツは中盤でスペインのボールホルダーの手前で必ず常に4人でボックス型のポジショニングを取り、その中に誘い込む様に左右、後ろへ移動しながらそのポジションは崩れることは無い

前半44分スペイン右ペドロドリブルで粘り切り返しの切り返しでエリア内からシュートはGK跳ね返す!
前半45分ドイツカウンターからエジル中央エリアに飛び込みセルヒオラモスに倒されるがPK至らず!

スコアレスドローで前半終了

後半はドイツが前半には無いアグレッシブさで次々攻め込む
後半47分スペインカウンターから右サイドペドロ粘ってからのクロスの折り返しにシャビアロンソミドルシュートは枠の上!
更に後半49分中央パス交換からまたしてもシャビアロンソ強烈なミドルシュートは枠を捕らえず!
後半51分ドイツサイドバックのボアテング交代でヤンセン投入

後半54分スペイン右イニエスタから中央シャビ経由で左ビジャ抜け出してのシュートはわずかに枠の外!
更に後半57分スペインカプテビラがイニエスタとのパス交換抜け出し中央ビジャ戻したボールにペドロミドルシュートはGK弾く!更に拾ったボールに左イニエスタうまく抜け出し放ったシュート気味のクロスにビジャわずかに足が届かず!

スペインの波状攻撃が続く…
尚も後半62分中盤シャビアロンソの不意を突く浮き球パスに抜け出したセルヒオラモス倒れながらシュート狙うも得点至らず!
後半67分押し込むスペイン右からビジャシュート放つも枠の外!

スペインの攻撃に段々押され気味のドイツは
後半68分ドイツ左ポドルスキのショートクロスにクロックスボレーはGKカシージャス辛うじてセーブ!

そして遂に均衡が崩れる
後半72分スペインコーナーからやや後方から体を投げ出し飛び込んだプジョル気迫のヘディングシュートが右上に決まりゴール!!
スペイン遂に先制1対0!!

状況が一転したドイツは押し込み、じっくりとカウンターを狙うスペイン
サイドバック攻め上がり両サイドからクロスをあげるドイツ

後半80分ドイツケディラ交代でアタッカーのゴメス投入
スペインはビジャ交代でトーレス投入

後半81分ドイツヤンセンのクロスにゴメスヘディングは枠に至らず!
スペインそのカウンターから完全フリーで抜け出したペドロは追加点のチャンス活かせない!
波状攻撃のドイツは次々と長短高低のあらゆるパスを送り込みチャンスを作るがスペインシュートまで至らせず

徐々に追い込まれ険しい表情のドイツイレブン
後半85分スペインペドロ交代でシルバ投入
スペインは前線に待つトーレスにボールを送るカウンターを狙い、無理はせずにボールキープで時間を稼ぐ
シルバがアグレッシブに高い位置でボールを奪い奪ったコーナーからもキープし続けドイツに反撃させる時間を作らせない

ようやく90分越えロスタイムは3分間はハイボールを放り込むドイツのパワーゲームを駆使するも同点ゴールに至らずそのままホイッスル!!
崩れ落ちるドイツイレブン…
スペインが1対0でドイツに勝利した!!

「ユーロ2008ファイナルでスペインに敗れたときよりもショックだ。」
クローゼは気持ちを整理できない面持ちでコメント

「僕たちは自分たちにふさわしい場所にいる。」
決勝点を自ら決めたプジョルは自信を深めたコメント
史上初めてファイナル進出のスペインはオランダと対戦する。

スペインはこれまで通りのパスをつなぐやり方を90分押し通した。
得点はセットプレーからの得点でありお互いの戦術を活かしての得点ではない
しかしドイツは何故か開始からどこか様子を見ているような感じでいつもの前へ前への推進力が乏しかった。
レーブ監督は選手やポジションは変えなかったがこれまでうまくいっていた戦術を変更して
しまったようだ。
オシム氏曰く「スペインが(自ら)勝ったのではなくドイツが(自滅)負けたのだ」と判りやすい評価を下した。
ここまで他国をスーパーな力で圧倒してきたドイツであったが残念ながらこのセミファイナルで初めてメンタル部分でのプレッシャーを感じたのかも知れない。

スタミナ、スピード、パワーを手に入れ、万全かと思われたドイツに欠けていたものは、どいやら若さだった様だ…。
こればかりは短期間で養われない絶対的な経験である…。



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