視覺的電腦記録

商業専職装画家・THORES柴本(トーレスしばもと)の 既刊案内、お仕事情報などの色々御報告

【発売】ザ・スニーカー2011 年2月号

2010年12月27日 | シザーズクラウン
角川書店 雑誌「ザ・スニーカー2011年2月号」
イラストストーリー『シザーズクラウン -セカイの仕立屋-』
 創作・装画:THORES柴本

連載第弐拾壱回「車上の襲撃者」

流れゆく車窓の景色。
駅馬車の向かう先に、何が待つ-。
異能の絵師が描く創造的画劇!

疾走する駅馬車。不安定な足場。車上はいま、最も危険な戦場と化す-。

シザーズクラウンを有するクロウスに奇しくも敗れたジーンは、クロウス達の監視と言う名目で同行者になろうとして、クロウスだけでなく黒揚羽子爵夫人にも哀れむ様な目で見られあしらわれていた。
駅馬車に乗って向かう中、スペイデの紅衣を纏った女幹部がトランプ兵を連れ襲撃を仕掛けてきたのだった。

何故かあの恐るべき力の鋏を遣わずにあくまでも刃の折れた鋏で戦うクロウス。
ジーンはグローリアとクロウスにトランプ兵を任せ、其の幹部と見られる女を相手にする。
そして空羽と黒揚羽は其れらを車中から見守って居るのだった。

イラストは弐枚、参項です。
黒揚羽は淑女風の洋装(クロウスの店の顧客なのでクロウス製の服)に着替え、駅馬車気分を堪能中。
クロウスは黒揚羽に持って来て貰ったクリーニング済みのコートやシャツに替えています。初期の制服に戻りましたが、帽子は型崩れや荷物に成るので続けて小振りの帽子を被って居ます。
ジーンやグローリアは直ぐ本店に戻るつもりで長旅は考えて居ないので荷物はありませんが、【紺碧の監視者】の支店や中継する関連店は各地にあるので、【監視者】に属する【仕立屋】であれば必要なものは其処で調達出来る事に成っています。
クロウスが本店に戻らなくても困らないのは此の理由もありますが、何とあの休みの多そうなクチュールメゾンの副業のお陰で金銭には困らないらしく、ハイクラスや好みなホテルや店や乗り物に個人的伝や独自のルートを使ってしまい支店の世話に成らなかったりする為、本店に報告が行かない事も多々ある模様です。

因みに、【監視者】の【仕立屋】達の制服は以前はメトレ・ラガーフェルド等がデザインした統一されたデザインだったのをラガーフェルドがクロウスのクチュール技術を買いデザインを任せた為に基本カラーさえ変更されなければデザインを変えても構わない事になっている。其れにより【仕立屋】はクロウスのメゾンに個人的好みのデザインの制服を注文している事になります。つまり、クロウスのメゾンは【監視者】の制服のデザインやら注文服の型を作った為に休業していても経営が成り立ってしまって居ると云えます…。
恐ろしい……
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1 Comments

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Buying Scissor's crown (Astharoshe)
2011-09-21 03:03:46
Hello, Shibamoto san,

I'm a fan of your works, and recently discovered about scissor's crown, but I can't find a way to buy it. Would you be kind enough to let me know where I can buy it, please ? It looks so beautiful !
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