Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Olympicの期間中に区切りをつけたA-Rod、今期引退の5人のLegendたち(前編)

2016年08月17日 13時30分00秒 | MLB
リオ五輪が始まり、イチローが3000本安打を達成した米国時間の2016年8月7日、New York Yankees(NYY)のA-RodことAaron RodgersAlex Rodriguezが引退を発表しました。イチローの3000本安打とのかぶりは意図しなかったと思いますが、なにもOlympicが真っ盛りのこの時期に発表しなくてもよいのではと感じたのは、筆者だけではなかったはずです。
 
2016年のシーズンオフは、MLBではA-RodにBig PapiことDavid Ortiz、NBAではKobe BryantTim Duncan、そしてNFLではPeyton ManningとMatt HusselbeckといったLegendが引退します。未来型にしているのは、まだOrtizが引退を撤回する可能性があるからですが、翻意はないでしょう。A-Rodは薬物利用の過去があるため殿堂入りは厳しいですが、それぞれのリーグで歴史を作った選手たちが、まとめていなくなる感がすごくあります。
 
ということでMLB、NBA、そしてNFLをまたいで、今期引退する(した)選手のこれまでを振り返ってみましょう。今回はMLB編にしますね。なんかブログタイトルとずれている気がしますが、そこは大目に見てください。
 
■開幕前に引退宣言し好調続けるOrtiz
 
Boston Redsocks(BOS)のOrtizは、1975年11月18日生まれの40歳(2016年8月17日現在、以下同)。1997~2002年はMinnesota Twins、2003年からBOSですから20シーズン目になります。“バンビーノの呪い” を打ち破ったので有名な、2004年のBOS優勝をManny Ramirezとともに支えました。
 
Ortizは2016年開幕前にシーズン終了後の引退を宣言しましたが、最終年とは思えないくらい打ちまくっています。 打率が.312でホームラン27本の92打点。シーズン末には30本100打点に届く勢いで、引退撤回説も噂される好成績です。

この記事で取り上げる5人のうち、最も高い成績を残しながらの引退となりそうです。通算で500本塁打を打っているので殿堂入りの資格はありますが、以前薬物疑惑が指摘されたこともあり、イチローほどは確実視されていないようです。
 
MLBでは過去の経緯からNYYの試合を一番多く見てきた筆者としては、勝負強い選手という印象が強いですね。上原浩治と一緒にBOSを世界一に導いた2013年シーズンは、上原との絡みもあって、日本のMLB関連ニュースでよく取り上げられました
 
Ortizは自身の最後のシーズンに、チームをPlayoffに送り込めるでしょうか。オリンピック期間中のMLBの動向から目を離していましたが、まだチームはWildcard圏内。シーズンの戦いぶりを見る限りWorld Series進出まではちょっと厳しそうですが、有終の美を飾るOrtizの最後の大爆発があるならもしかしたらありかもしれません。
 
■契約を1年残して、急きょ引退を決めたA-Rod
 
A-Rodは、1975年7月27日生まれの41歳。Seattle Marinersが1994~2000年、Texas Rangersが2001~2003年、そして2004~2016年までがNYYです。2007年オフに結んだ総額2億7500万ドルの10年契約が2017年シーズンまで残っていますが、2016年限りの引退を決めました。
 
その決断を下す要因になったのは2016年の極度の不振です。ケガもありましたが、65試合出場の45安打の打率.200、9HR、31打点(成績は引退試合まで入れました)では、2000万ドル前後の年俸を払って来季も現役を続けていただくわけにはいきません
 
以前は契約が切れる2017年までやるって公表していましたが、Hal Steinbrenner共同オーナーに引退を勧告されたとのこと。裏は取れていないので筆者の妄想ですが、「2017年末までNYYのspecial advisor and instructorという役職をあげるから、選手としては退いて」と言われたのでしょう。きっと。
 
そして、8月7日に引退を発表して5日後の12日がラストゲームというあわただしさでした。オリンピック期間だったこともあって、日本ではあまり報道されていません。
 
CBSのネット動画で見た最終試合日のセレモニーは雨にたたられたようで、同席したA-Rodの娘さんが雷の音にびっくりしていました。彼の晩年を象徴しているような天気というのはちょっと口が悪いでしょうか
 
NYYにはチームの再スタートを今期のうちに切って、若手の出番を1試合でも増やそうという思惑があるようです。確かにそれまでにAroldis ChapmanやAndrew Miller、Carlos Beltranを放出し、Mark Teixeiraも引退を決めていました。ベテラン野手3人にはお引き取り願って、優勝争いしているチームが欲しがる抑えの2選手を放出する代わりに、若手の有力選手を獲得しています。
 
思い起こせば、NYでのBOS戦(2003年10月16日、 松井秀喜がホームイン後に歓喜のジャンプをしたので有名な試合)でサヨナラホームランを打ったAaron Booneがシーズンオフにバスケットボールで膝に怪我を負わなければ、NYYがA-Rodを獲得することはありませんでした。もしこのパラレルワールドがあったら、A-Rodは、そしてNYYはどういう道を歩んでいたかを見てみたいものです(2004年シーズンはBooneがサードのレギュラーで開幕を迎えるものの不振、A-Rodを緊急獲得して、結局は現実に合流みたいな)。
 
松井が在籍していた当時NYYの試合はよく見ていましたが、A-Rodはプライドの高さをいろいろなところに匂わせる選手でした。高い成績を残した年もありましたが、英語が不得意な松井よりもチームメートになじめていない感をずっと醸し出していました。
 
筆者としては、いくら名門で高額契約が望めるからといってDerec Jeterと同じNYYに移籍したことが悲劇だったように思います。本来の守備位置だったショートをJeterと争うなんて、NYYでは不可能でしょうし。1年間の出場停止を食らった薬物問題について、手を出していたのはTEX時代からのようなので同情の余地はありません。

最後に、ホントかどうかは分かりませんが、NYYで付けた#13はDan Marinoにちなんだものらしいですね(それまで着けていた#3はNYYではBabe Ruthの永久欠番でしたし)。たまたま移籍後に選べる背番号のうち「3」が付いていて、一番若い数字が#13だったというだけのような気がしますが、真偽のほどはわかりません。なお2015年12月にMiamiのSunLife Stadiumでキャッチボールする二人の写真が公開されています。
 
とここまで書いて、やっとNFLのブログっぽくなったところで続きは近日中に。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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