逮捕者続出の京都市 市長「優先雇用が原因の一つ」同和行政で異例の発言

2006年07月28日 | news
 今年度に入って職員の逮捕者が8人にのぼっている京都市で27日、臨時区局長会が開かれ、桝本頼兼市長が幹部らに再発防止を訓示した。会議後、桝本市長は逮捕者のうち6人が環境局職員である実態を踏まえ、「同和行政の柱として行った優先雇用での甘い採用が大きな要因の1つ」と指摘。平成14年度まで行っていた現業職員の優先雇用制度も背景にあるとの認識を示し、制度も含めた「解体的な出直し」を図る意向を表明した。同和行政のあり方が大阪市などで論議されているが、自治体の首長が採用問題にまで踏み込んだ発言をするのは異例で、波紋を広げそうだ。
 京都市では今年4月以降、児童買春や傷害、窃盗未遂容疑などで職員5人が逮捕(1人は釈放)され、さらに今週に入って詐欺や覚せい剤取締法違反容疑などで職員3人が逮捕される「前代未聞」(市職員)の事態に陥っている。
 事態を重視した桝本市長は27日、臨時の区局長会を開催。幹部約40人を前に「常識では考えられない状態。市政に対する信頼は落ちるところまで落ちたといわれても申し開きできない」と危機感をあらわにした。とくに逮捕者6人が所属した環境局に対しては「環境局の組織風土を一掃するため、組織や人事管理、業務のあり方も含め、抜本的な改革、見直しを行うよう」強く指示した。
 同会終了後、記者の質問に答えた桝本市長は「(平成14年度まで)京都市では同和行政の柱として地区の人々に対し職業の機会均等を保障するため、現業職への優先雇用を行ってきた」と説明。そのうえで「バブル期に現業職に応募する人がいないなかで、とにかく採用しないとごみの収集ができないということで、甘い採用をしてきたのは事実。その採用が(一連の不祥事の)大きな要因の一つ」などと述べた。
 市によると、過去4年間に不祥事で懲戒処分を受けた環境局の職員数は、15年度=10人(全体で28人)▽16年度=8人(同16人)▽17年度=15人(同20人)▽18年度=6人(同8人)。いずれの年度も全体の半数近くを占めている。
 職員の綱紀粛正を担当する永岡正美・服務監は「不祥事を起こしているのは、約1万6000人の職員のうちの20人程度。そのごく一部の不祥事をどうやって防ぐのかが難しい問題」と受け止める。そうしたなか、この日の桝本市長の発言について、ある幹部は「(同和政策のことは)これまでぐっと発言をこらえてきたと思う」と話した。

 桝本市長は同日、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された環境局職員の姉妹2人=(25)と(26)=を懲戒免職処分とする方針を示した。また詐欺容疑で男性職員(34)が逮捕された保健福祉局にも、8月中に具体的な改善策を打ち出すよう指示。さらに管理監督責任を問い、市長と副市長を含む幹部の処分を9月1日までに行う方針を明らかにした。
 西島藤彦・解放同盟京都府連合会書記長の話 「一元的な切り口で評価されるのは心外だ。たとえ地区の出身者であっても、職場での人間関係や上司との関係など、今生きている環境が人をつくっているはず。このような発言は、差別や偏見を助長するものだ」
 ジャーナリストの大谷昭宏さんの話 「行政と、差別されてきた側がお互いを見直すよい機会で、市長の発言は高く評価できる。行政は事なかれ主義で地区出身者を甘やかし、差別される側もそれに甘んじてきた結果が現状。このままでは、お互いが一緒になって差別を残すだけだということを確認し、シビアに改革に取り組んでいくべきだ」

産経関西-逮捕者続出の京都市 市長「優先雇用が原因の一つ」同和行政で異例の発言
http://www.sankei-kansai.com/01_syakai/sya072803.htm





ど~なってるの? 京都市役所の異常 (ゲンダイネット)


 京都府警が覚醒剤取締法違反で逮捕した姉妹はレッキとした京都市役所の職員だった。市役所ではこの10年で19人もの職員が覚醒剤で逮捕されているが、市役所の売店でシャブを売ってるんじゃないのか。
 市役所では現在「服務規律強化月間」中。なのに生活保護者の援護金をポッポに入れた職員が逮捕されたり、生活保護者の預金を騙し取った職員が告発されたり。その極め付きが環境局(旧清掃局)の25歳と26歳の姉妹の覚醒剤逮捕だった。2人は「ボーッとして仕事をしない。覚醒剤をやっているらしい」という匿名情報で逮捕されたのだが、京都市役所の覚醒剤汚染は昔からのことだ。

 96年から10年間で覚醒剤、薬物使用で逮捕された職員はなんと19人。この中には役所内で麻薬の売人をやっていた猛者もいる。なぜこんな事態が続くのか。
「京都市役所では長年、縁故、情実による無試験採用が続いていました。これは01年に廃止されましたが、1万9000人の職員のうち6500人がこの採用。逮捕された大半がこの枠で入ってきた人です。しかも逮捕者が出ても局長クラスの監督責任が問われたことは一度もないのです」(関係者)
 さらに、ふつう覚醒剤事件は売人組織まで芋づる式に逮捕するものだが、京都府警は所持、使用した職員だけ逮捕して終わりにしている。つまりは根っこが残っているから後を絶たないのである。
 こんなシャブ漬け、モラル崩壊の役所は全国で京都だけだ。
【2006年7月28日掲載記事】
[?2006年7月31日10時00分?]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/kyoto/story/31gendainet02027556/


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