ヨンさまが名誉館長の漆芸美術館がわずか4ヶ月で閉館へ

2009年11月09日 | news
ヨンさまが名誉館長、漆芸美術館が閉館へ
11月8日20時43分配信 読売新聞
8月1日に再オープン、わずか4か月で閉館へ

 岩手県盛岡市加賀野の「岩山漆芸美術館」の全龍福館長(57)が、11月末で閉館する意向を、土地・建物を所有する同市に伝えていたことが7日、分かった。

 昨年末に休館し、韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんが名誉館長に就任して8月に再オープンしてから、わずか4か月で閉館へ。再オープンに際しては、市が1000万円以上をかけて設備整備をしている

 閉館を決めた理由について、全館長は読売新聞の取材に対して「共同経営を予定していたぺさんの所属事務所が急きょ出資を見合わせ、資金繰りが困難になった」と説明。「継続したい気持ちはあるが、本業の作品制作もある。美術館運営と両立は難しい」と話した。

 漆芸美術館は、2001年に閉館した旧盛岡橋本美術館の施設を、韓国・釜山出身の漆芸家の全館長らの漆芸グループが盛岡市から借り受け、04年5月にオープン。漆で描いた壁画などを展示していたが、入場者減で08年11月末に休館した。

 今年2月、ペさんが同館を訪れて漆芸を学んだ縁で、6月に名誉館長に就任。ペさんの作品などを展示することで運営にめどが立ったとして、全館長が新たに設立した運営会社が8月1日に再オープンした。

 ペさん人気もあって、県外からの多くの女性ファンが足を運び、07年以降毎年5000人台(12~3月は休館)に落ち込んでいた来館者も、3か月間で7600人と急増していたという。

 同館を巡っては、再オープン前に施設の修繕費として、市が計1080万円を議決を経ずに今年度予算からあてている。

 同市の池田克典副市長は7日夜、「全館長から担当者に、10月30日に電話で閉館を伝えてきた。数日のうちに直接会って真意を問いたい」と困惑した様子で話していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091108-00000028-yom-soci





盛岡・漆芸美術館が11月末閉館 「ヨン様」効果不発

 盛岡市加賀野の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)が今月末で閉館することが7日、分かった。同館は韓流スター、ペ・ヨンジュンさんの作品展示室を目玉に8月1日に再オープンしたが、赤字運営が続いていた。一方、土地建物を所有する市は、本県の漆文化発信の拠点として施設修繕費を負担。再オープンからわずか4カ月の閉館となり、見通しの甘さに批判の声も上がりそうだ。

 全館長によると、再オープン後の入館者数は、8月3252人、9月2187人、10月1863人と減少の一途。県外客が8割を占め、「ヨン様」効果は表れていたが、土地建物を所有する市への賃貸料(月約53万円)やスタッフ13人の人件費、光熱・通信費などを支払うと、150万~200万円の赤字が発生していた。

 同館は、全館長と韓国のペ・ヨンジュンさんの所属会社が設立した「オリエンタルトレジャー」が運営。全館長は、韓国の所属会社の支援を得られなくなったことも閉館の要因に挙げている。

 全館長は閉館後も同館を拠点に漆芸作品や高級漆時計、漆ジュエリーの作品制作を続ける意向を示し、今後、賃貸契約について市と協議する。400~500点に及ぶ所蔵作品は売却する。ペさんの作品の取り扱いは未定だ。

 市は再オープンに当たり、約1千万円を投入して消防設備と電気設備を改修。池田克典副市長は「全館長からやめたいという話は聞いている。契約を含めて来週以降に美術館側と協議したい」と話す。

 全館長は「美術館運営で利益を発生させることは難しく、再オープンしたばかりで申し訳ないが、閉館を決めた。今後、建物を活用したい方がいれば協力したい」と理解を求める。

 同館は旧盛岡橋本美術館の建物を活用し、2004年5月に開館。全館長の漆芸作品を展示していたが、入館者減少のため昨年11月末に一時閉館。その後、ペさん訪問をきっかけに8月再オープンしていた。

【写真=今月末で閉館することが決まった岩山漆芸美術館=盛岡市加賀野】

(2009/11/08)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091108_5






【フォーカス】ヨン様“救世主”なるか 岩山漆芸美術館 岩手
2009.10.1 03:27

 韓国出身の世界的な漆芸家、全龍福氏が館長を務める盛岡市加賀野の「岩山漆芸美術館」。昨年11月に運営難で休館したが、今年8月、再開を果たした。立役者は、2月にここで漆芸を学んだ縁で名誉館長となった韓流スターで、現在来日中のペ・ヨンジュンさん。練習作品も展示され、夏休みは“聖地”を訪ねるファンらでにぎわった。家主の盛岡市は「岩手の漆文化を発信する拠点にしたい」と支援するものの、採算面などで先行きを不安視する声も多い。果たして、ヨン様パワーで軌道に乗せることができるのか。(中川真)

 8月1日、美術館の開館式典は異様な熱気に包まれていた。韓国の権哲賢駐日大使、達増拓也知事、谷藤裕明盛岡市長…。来賓の祝辞を遠くから見守っていたのは、ヨン様のプリントTシャツを身につけた主に中年の女性たちだ。

 「仲間と横浜から夜通し高速を飛ばしてきた」という女性は「ヨンジュンさん出席のうわさを聞き来てみた」と話した。
 混乱を避けようと予告せずに来るかも…。そんな期待が一部のファンにあったようだ。結局、ヨン様は姿を見せなかったが、初日の入館者数は約600人に達し、駐車場には他県ナンバーの車も並んだ。

 館内では、2月にここで1週間を過ごしたヨン様の練習作品「愛」、本人のメッセージや真剣に修業に取り組む様子を写したビデオなどを、ファンたちがうっとりと見つめていた。

 もちろん、美術館の最大目的は、全館長の作品群を通して岩手の漆文化を広めること。だが、ヨン様の集客力が成否のカギを握っているというのが実情だ。

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 美術館によると、8月の入館者数はヨン様効果もあって4000人。現在は1日平均 100人程度だという。盛岡市の佐藤光彦商工観光部長は「ファン組織の『家族会』の集客力は無視できない。旅行会社に盛岡の新名所と訴えていく」と期待感を強調する。

 美術館の運営は、昨年秋の閉館まで全館長らが作るNPO法人(特定非営利活動法人)が行い、市は施設を無償提供していた。今回は喫茶室やグッズ販売、ツアー企画などの事業も同時に行えるように、株式会社を作り、市と年間賃料約 630万円(入居時の保証金3カ月分)の賃貸借契約を結んで再開した。

 しかし、昨年休館した経緯などから、先行きを不安視する市民もおり、「館側の事業計画に対する市の評価は甘すぎる」といった声が、市役所にも寄せられているという。

 結局、市は観光資源としての可能性を重視し、賃貸借契約による再開にゴーサインを出した。消防署の指摘を受けて、消防関連施設の修理費約1000万円を支出したほか、「家主の義務」(幹部)として、トイレ改修費約 900万円の予算措置も行った。こうした市の対応の是非は、議会でも取り上げられた。

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 全館長は産経新聞の取材に、「従業員が10人おり運営費は月数百万円。美術館の入館料収入だけでは賃料の支払いは容易でない」と率直に語った。

 その上で「不足は私の個人収入から補うつもりだ。市に絶対迷惑はかけない」と強調。「市民と一緒に美術館を盛り上げようと考えていた矢先に一部とはいえ批判を受けるのは悲しい」と憤りを隠さなかった。

 一方、市幹部の一人は、「一部の懸念を吹き飛ばすためにも何とか一度来てほしい」と祈る思いでヨン様再訪に期待をかける。

 2月の極秘来日では、漆芸修業の合間に岩手の各地をめぐり、「盛岡がすっかり気に入った」(全館長)というヨン様。それだけに名誉館長としてファンの前に姿を見せれば、美術館の知名度は着実に広まる。

 しかし、新刊書などのPRのため来日中のヨン様の盛岡再訪について、所属事務所の日本法人は「今のところございません」とつれない。

 美術館は再スタートを切ったばかりだが、現状では“自転車操業”が続きそうだ。大家である盛岡市はヨン様人気に期待するだけでなく、美術館とどのようにかかわっていくのか、市民によりオープンにしていくべきだろう。

                   ◇

 ■岩山漆芸美術館 岩手出身の洋画家、橋本八百二(1903~79)が昭和50年、創設した「盛岡橋本美術館」が前身。南部曲がり家の技法で建築した個性的な建物でも知られる。老朽化などで平成13年に閉館した後、盛岡市に寄贈された。市の公募に応募した全龍福氏の団体が平成16年から使用していたが、20年11月に運営難で休館。しかし、今年2月にペ・ヨンジュンさんが著作の取材で“お忍び”訪問し、全氏に漆芸を師事。この縁でぺさんが名誉館長に就任。8月に再開を果たした。全氏の作品展示を中心にした漆のテーマパークを目指している。

http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/iwate/091001/iwt0910010328000-n1.htm





市に計上ミスで「赤字予算」 盛岡・岩山漆芸美術館

 8月1日に再開する盛岡市加賀野の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)が市に提出した2009年度収支計画書が、賃借料の計上ミスで「赤字予算」となっていることが21日の市議会臨時会で分かった。市は同美術館の修繕費として総額約4千万円を支出する方針だが、単純ミスを発見できないまま支出を決めた市の体制に市議から疑問の声が上がった。

 同館を運営するオリエンタルトレジャー(社長・全館長)が市に提出した収支計画書では、09年度の収入4480万円に対し支出は4250万円となっていた。しかし、一部市議の指摘で市への賃借料420万円を加え忘れる計算ミスが発覚。本当の支出額は4670万円で、190万円の赤字だった。

 市は誤りを見逃したまま、21日の市議会に同館のトイレ修繕費900万円などの09年度一般会計補正予算案を提案していた。

 刈屋秀俊市議(市民連合)は「この事業計画は信頼性があるのか。市当局の怠慢はもちろん、オリエンタルトレジャーの信頼性も疑問だ」と指摘した。

 これに対し池田克典副市長は「今回は賃貸借契約に基づき『大家』としての責任を果たすもので、補助事業とは違う。(収支計画書は)便宜的に提出させたもので、数字の間違いが今回の修繕事業とは密接につながらない」と見解を述べた。

 谷藤裕明市長は「信用にかかわることであり、資料をそろえるなど対応を図る」とし、補正予算案は可決された。

 全館長は「計算間違いではないか。数字をよく確認したい」とし、事業収入などを精査した上で市に収支予算書を再提出する。

(2009/07/22)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090722_5




2009.06.28 全龍福先生 講演会 in 目黒雅叙園
http://www.youtube.com/watch?v=0p_Del6zGiU




盛岡市議会が一時空転 漆芸美術館修繕予算で

盛岡市議会は22日の本会議で、8月1日に運営再開を目指す同市加賀野の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)の修繕予算をめぐり一時空転した。

市当局によると修繕費用は総額約4千万円。市は、このうち1080万円を2009年度一般会計当初予算の管財課予算から流用する方針を示した。

流用は、議会の議決を通さずにできるため、同館の修繕費を一般会計補正予算案に提示しないまま、予算執行できる。

これに対し、刈屋秀俊議員(市民連合)が「補正予算に提示した上で執行すべき。議会の権能を軽視すべきでない」と指摘。池田克典副市長は「(修繕は市が)所有者として維持管理を行う」とし、法的に問題ないとの見解を示した。

休憩を経て、約1時間半後に再開し、佐藤栄一議長は議長席から「同美術館の修繕を流用によって実施することは、最終的には議会で判断されるもの」とし、市当局に議会への配慮を強く要請した。
2009/06/23
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090623_4




4000万円で漆芸美術館を改修 盛岡市

 盛岡市は16日の市議会議員全員協議会で、8月1日の再開を目指す同市加賀野の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)の事業計画などについて説明した。市が約4千万円かけて施設を改修し、全館長が新たに設立する運営会社に賃貸する。市議からは事業の採算性などについて疑問が出された。

 同市によると、全館長はこれまで任意団体だった運営主体を株式会社に移行。市は無料で貸していた施設を有料の賃貸に変更し、必要な施設修繕を行う。

 改修費は総額約3944万円を見込み、再開前までに消防設備(約730万円)と電気設備(約350万円)の修繕を行う。補正予算を組んで対応する。

 新採用する職員2人の人件費は市がふるさと雇用事業を活用して負担する。

 全館長が提出した事業計画では、年間収入は約4400万円を見込む。韓国の人気俳優ぺ・ヨンジュンさんが名誉館長に就任し、作家の瀬戸内寂聴さんも運営に協力する方向で検討しており、今年は約2万人の入館を目指すという。

 一方、賃貸料は年間約630万円(本年度約420万円)を見込み、修繕費の回収には6年以上かかる。

 市議からは「短期間で退去した場合、市が修繕費の残金を負担することになる」「長期契約を結び、短期で退去した場合の違約金を定めるべき」「採算割れした場合、行政支援は起こりうるか」などと質問や意見が相次いだ。

 池田克典副市長は「懸念のないように進めたい。(支援は)賃借料や市内の観光への影響を考えた上で行い、決して持ち出しはしない」と理解を求めた。

2009/06/17
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090617_6






ペ・ヨンジュン、日本の美術館名誉館長に

 ペ・ヨンジュンが日本の岩山漆芸美術館名誉館長に任命された。

 岩山漆芸美術館は韓国が生んだ世界的な漆作家、全龍福(チョン・ヨングボク)さんが館長である世界最大の漆芸美術館だ。

 ペ・ヨンジュンの所属事務所であるBOF側は2日「現在、韓国の文化を紹介する旅行で“韓国の美(仮)”を執筆中のペ・ヨンジュンが2月に日本を訪問し、全龍福先生から漆を学んだことがきっかけとなり、名誉館長に任命された」と明らかにした。「漆を使った芸術漆芸作品などに魅かれたペ・ヨンジュンが漆を直接学ぶために極秘で日本を訪問し、1週間以上、この美術館にとどまっていた」と説明した。

当時ペ・ヨンジュンは筆を取ることからパネルに多様な色相の漆で絵を描き、そして最後の処理まで学んだ。関係者たちは「入門漆作家としての情熱と才能にすぐれ、驚いた」と評した。

 ペ・ヨンジュンは今後、名誉館長として漆にまい進するのはもちろん、漆の優秀性と美しさを大衆化する作業に全龍福先生とともに先導する予定だ。ペ・ヨンジュンが直接取材及び写真撮影などに参加する韓国文化紹介書「韓国の美」はBOFの親会社であるキーイーストを通じて、下半期に出版される。ペ・ヨンジュンは現在チェ・ジウらとともに「アニメーション・冬のソナタ」の声の演技に参加している。

2009.06.03 08:59:38
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=116143&servcode=700§code=750





「ヨン様」の作品展中止 盛岡・県民会館

 盛岡市加賀野の岩山漆芸美術館(全龍福(チョンヨンボク)館長)の再オープンを記念し、同市の県民会館で六月九日から開催予定だった「全龍福、ペ・ヨンジュン共同漆芸展」は、新型インフルエンザの国内発生を受け二十二日、中止が決まった。  同館によると、全館長とペさん側が二十二日協議しファンやスタッフの感染の危険が高くなるとして中止を決めた。前売り券は払い戻しする。八月一日の美術館再オープンに変更はない。
2009/05/23
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090523_5



JYB and BYJ joint exhibit!!
http://www.youtube.com/watch?v=65Iun9wIAQ8




ペ・ヨンジュン、漆職人に会うため極秘で日本訪問

 ペ・ヨンジュンが漆職人に会うため極秘に日本を訪問した。韓国の文化と観光を紹介する「韓国の美」(仮題)を執筆中のペ・ヨンジュンは先月末、1週間の日程で日本を訪問し、伝統漆工芸家の全龍福(チョン・ヨンボク)さんに師事した。

 今回の訪問は昨年の韓国での初めての出会いの延長線上だった。当時ペ・ヨンジュンは本に載せる内容をインタビューする中で漆の魅力にはまり、直接習いたいという意向を伝え今回日本に渡ることになった。

 全龍福さんは国内で活動後に日本の文化遺産である目黒雅叙園の室内を3年かけて復元したことで世界的な漆工芸家としての名声を得た。岩手県にある岩山漆芸美術館を運営している。

 ペ・ヨンジュンは岩山美術館を訪問し、筆の持ち方から漆を載せて広げ模様を入れ多様な色彩の漆で絵を描く方法まで学んだ。数日にわたり漆に関する追加取材をしたのち帰国する計画だ。

 美術館関係者は、「伝統文化と職人の精神を理解しようとする気持ちがうかがえた。単純な体験を超え、漆工芸の初心者としての熱意と才能が見られた」と話している。

ペ・ヨンジュンが直接写真撮影を行い取材する旅行ガイドとして話題になっている「韓国の美」は所属事務所のBOFの親会社のキーイーストを通じ下半期に刊行される予定だ。

2009.03.06 10:57:48
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=112253&servcode=700§code=700



漆の国 一生を掛ける価値 
全龍福 Yong-Bog Jun

神秘的な「漆」との出会い

30歳の時、目黒雅叙園で60年ほど使用しているという螺鈿(らでん)が見事なお膳の修復依頼をいただきました。当時の私は古い物の修復作業を決して愉快なものと感じていませんでしたが、これも勉強になると思いお話をお受けしたのが目黒雅叙園との出会いです。
その6年後、雅叙園の5,000点に及ぶ美術品の修復、創作の責任者として来日し以来3年間、韓国から連れてきた約300人の漆職人を統率すること、異国の地で生活することの苦労を日々感じながら、先輩たちが残してくれた雅叙園の最高レベルの美術品に新しい命を吹き込むという使命感で必死でした。
エレベーターの装飾、高さ23mに及ぶ作品、壁面全体が漆塗りのものなど全て規模が違う雅叙園の作品を完璧に美しく仕上げるためには、デザインなど表面の問題だけにとらわれるのではなく、素材の深い理解と知識が必要だと考えていましたから、日本の伝統的な漆塗り技法や漆の性質など数えきれないほどの研究と実験を重ねました。

プロフィール
全龍福(チョン ヨンボク)身近にすぐれた画家がいる家庭環境に育ち、20歳で漆の道に入る。
1988年、東京・目黒雅叙園から5,000点の漆芸術作品の修復と作品づくりを依頼されて来日。
創作活動に相応しい場所を求めて全国を歩き、水と空気がきれいで良質の漆がとれる岩手県・川井村で作業を始める。
膨大な数にのぼる目黒雅叙園の漆作品の復元修理、補修、製作のすべてを任され、3年間の歳月をかけて命がけの執念で取り組んだ。
その後も研究を重ね、独自の技法を編み出し、芸術性の高い漆芸を創り上げている。

1952年 韓国釜山生まれ
1986年 現代美術大賞展大賞受賞(ソウル)
1988年 目黒雅叙園漆研究所長就任 目黒雅叙園の漆工芸品約5,000点を3年間に渡り復元修理、制作
2000年 大韓民国新知識人大統領勲章受章(ソウル)
2004年 岩山漆芸美術館(盛岡)開館
現在 目黒雅叙園漆研究所長、全龍福漆芸研究所長 岩手県盛岡市在中 韓国、日本、ニュージーランドにて作品指導

http://www.credor.com/news/interview/interview02.html


JURI クレードルジュリ 2008年5月発売予定
今回発表する新モデルは、匠の技と日本の美意識というクレドールのアイデンティティを融合し、より高い次元で工芸的価値を追求した特別モデルです。
韓国の地から日本へ漆絵の技能を伝え昇華させた漆芸家「全龍福氏」の卓越した漆芸技能と、クレドールが長年にわたって薄型メカニカルウオッチの組み立てで培ってきたマニュファクチュールの技能、独自の彫金技能が高度に融合し、日本の伝統技能である漆絵の色褪せない輝きと美しさを際立たせています。

品番 GBBX998
希望小売価格 5,250万円 (税抜き5,000万円)
http://www.credor.com/news/newmodel/gbbx998.html


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