シュレディンガーのネコミミ

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【凡骨でもわかる】選挙でモテモテ!【政治】

2012-12-17 23:23:34 | Weblog
ニコ動で政治・経済を勉強しはじめたニワカのニコ厨です。

こんな動画が投稿されてました。
【初音ミク】選挙に行かない男と付き合ってはいけない5つの理由
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19592106

で、元ネタはこちらのブログ
選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由
http://komazaki.seesaa.net/article/307791379.html

ブログを読んでみましたが、とても面白かったです。
昔の自分に当てはまったので
ドキっとさせられる箇所もありました。
ところが、コメントを見ると批判が多いです。
わけがわからないよ。

このブログについて、勝手に分析してみます。

■用いられている理論と結論
AならばZ。
 A:選挙に行かない
 Z:付き合ってはいけない

■論法
(1)Aであることの理由をBとする。
(2)BということはCである
(3)CならばZ。
(4)したがって、AならばZ。

■分析
ブログに記載されている「付き合ってはいけない理由」5つは
基本的にこの論法で書かれていると考えます。
ぶっちゃけ、この論法を使えばたいていの結論(Z)に理由をつけられます。
なぜなら、結論(Z)の最大の根拠となっている、上記の(2)の部分は
AともZとも関係ないからです。
つまり、すごくもっともらしい(2)をつくって、AとB、CとZを無理やりくっつければいいのです。
まさに「理屈と膏薬はどこへでもつく」論法なわけです。

そして、結論(Z)もまた、別になんでもいいのです。
「非国民」でも「売国奴」でも「ただのバカ」でも「中二病」でも、なんでもいいのです。
そして、この論法を用いれば、理由は5つどころかいくつでも作れます。
このへんは、筆者のセンスですね。

で、批判してる人はこんな感じ。
上記(1)に対して
・俺が選挙に行かないのは、Bという理由じゃない。
上記(2)に対して
・BだからといってCとは限らない
上記(3)に対して
・別にZでもいい。とか、俺はZと言われたことがない。とか。
その他で
・政治に興味をもたせてくれない政治家が悪い
・情報が隠されているから判断できない
などなど

イヤイヤ、マテマテ。
これらの批判は、このブログの主旨を理解できてない。

そもそもこの論法は、結論に対して無理やりに理屈をくっつけられる。
そして、無理やりだから批判できるポイントは山ほどある。

それに気付かずに批判してる方々は、いわば
日本語を読めない人、本質を見抜けない人、自己正当化の人
そういうふうにしか俺には見えない。

「選挙に行かない男と付き合ってはいけない理由」を無理やりにつけたら
批判コメントで「選挙に行かない方々の無理やりな理由付け」が
明らかになったわけだ。

というか、批判してる人の都合など知ったこっちゃないので
「AならばZ」を絶対的に証明することなんかできないのは明白。

で、批判してる人はブログの中にある
「日本語を読む能力が欠けている」と
「斜に構えているのが格好良いと思っている」に
合致するという点でこのブログの理論は常に正しいともいえる。

細かい点の批判ではなく、最も重要なのは
「理屈と膏薬はどこへでもつく」という論法を使って
なぜこのようなブログを書いたか、その意図というか筆者の理念だ。

で、個人的な分析ですが
下記の「手段」で「目的」を達成するという
とてもシンプルな理由だと思います。

■手段
女性に対し、「付き合う男性を見定めたい」という願望を満たす
簡単な判断基準(選挙に行かない男はNG)を提供する。
男性に対し、女性から「付き合いたい」と思われるには
どうすべきか(選挙に行かない男はNG)という簡単な行動基準を提供する。

■目的
若者を選挙に行かせる。

男性と女性の立場を入れ替えても
同じことがいえるだろう。

真面目に批判や自己正当化するのも結構だが、
世の中には深く考えずに行動する人が意外なほど居る。
そういう方々に選挙について考えることを呼び掛けているだけだ。

このブログを読んだ女性が、付き合っている男性を見定めようと
「ねぇねぇ、あなた投票行く気ある?」とか聞けば
それだけで、このブログの価値はあるだろう。
しかも、A(選挙に行かない)という問題点を
B,Cという家庭に直結する問題点に置き換えることで、
真剣に考えるきっかけを作っている。
そして、選挙について男性と真面目に話すきっかけも作ってる。

あるいは、これを読んだ男性が
女性から失望されたくないから、と投票に行く場合も
このブログは価値がある。しかも、このブログでは
A(選挙に行かない)という問題点は
B,Cという問題点とも結びついており
BとCを直しても、Aがダメなら意味が無いので
全て直そうという向上心につながる。

表現方法が極端ではあるが、キャッチーなタイトルで興味をひき
男性・女性の願望を満たしつつ双方の向上心を刺激し
結果的に社会を良くしたいという、気持ちのこもったブログだと思う。

あ、ブログのコメントの中に
「行かない人を否定してどうすんだよ。
 「選挙に行くとこんないいことがある」を書かないとそういう人たちは行かない。」
というのがありました。これはこれとして、かなり同意です。

実際、なんだかんだ理由をつけて選挙に行かない人は
批判されても、なんだかんだ理由をつけて自己正当化することが
ブログのコメントから良く判りました。

個人的には今回の衆院選にあたり、周りの人には
「この3年3カ月で仕事頑張って給料上がった人いる?
 根本の政治を見直せば、同じ頑張りで給料上がるかもしれないよ。」
と言ってました。
果たして、皆の心は動かせただろうか。。。
給料上がってないの俺だけかもという可能性には、この際目を瞑る。

余談ですが、今回の衆院選は、将来歴史の教科書に載るレベルで
非常に重要な戦いでした。
3年3か月の失政により、景気・安全保障・震災・原発・TPPなどなど
どれをとってもここで選択を間違えれば後は無い状況でした。

投票に行った人達はその重要性に気づき
なんとかしようと1票を投じました。
その1票1票の積み重ねが、今回の選挙結果です。
俺は、とてもヒヤヒヤしながら祈るような気持ちで選挙速報を見ました。
見たあとは、興奮してなかなか眠れませんでした。

選挙に行かなかった方々は、
そんな世界があるとは考えもしないでしょうね。

こんなに重要な選挙でも、それを認識さえできず
投票にも行かない方々の理屈って
どれほど立派なんでしょうか。


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