アメリカ発のエネルギー革命と呼ばれるシェールガスですが、この前ザヒューマンを読みながら、日本にとってどのような影響があるのかを考えてみました。シェールガスを取り出すためには地下100メートルから数千メートルも掘り下げ、シェールに亀裂を作ってガスやオイルを採掘する必要があります。地下何千メートルもの深さまで通しても問題のない強靱なパイプを供給しているのが、日本の鉄鋼メーカーです。さらに、シェールガスを精製して気体から液体、液体から気体へとリサイクルを行うプラントも日本製です。シェールガスを収納する運搬容器に使われる炭素繊維も、東レ、帝人、三菱レイヨンといった日本企業が世界シェアの約70%を握っています。シェールガスは大型タンカーで輸送することになりますが、ここで必要となるアルミの厚板もアルミの国内トップメーカーである古河スカイの技術です。このように、シェールガスが普及することは、日本にとっても経済的な恩恵となりそうです。また、安価なシェールガスが日本に輸入されることになれば、これまで石油や天然ガスの価格で苦労していた企業にとっても、いい話になります。これからシェールガスがどのような状況になっていくのか、注目したいところですね。
ザヒューマン:0665362529
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