[心音と合法] . . . 本文を読む
明るい未来が待っていると、イヤホンが歌いかけてくる
楽しい事だけ考えようと、指輪の石が語りかけてくる
ありがたい、ありがたいんだその気持ちは
君達のその気遣いが、ありがたいものだと言うことくらい
それくらいは僕にだって分かるんだ
でもどうしても響かないんだ、胸に風穴が開いたようなんだ
体が僕の物で無いみたいなんだ、ココロが削れていくのが分かるんだ
唯現実を感じられるアナタと居る時以外では、僕は . . . 本文を読む
書きたい事を書ける場を!言いたい事を言える場を!
王様の耳はロバの耳!王様の耳はロバの耳!
しがない床屋は言いました。穴に向かって、土に向かって。
誰も居ない暗闇へ、言いたい事を言いました。
みんなに伝わる事なんて、まさか思いもしませんでした。
沈黙もごまかしも虚飾も建て前も、全てに疲れたしがない床屋
誰かに聞いてもらう事では無く、誰にも聞かれない事を望んだのは
一筋の理性が、保身が、思いやり . . . 本文を読む
原子よ、粒子よ!波となり、記号と成れ!伝えろ遥か遠くまで、時間が終わるその時まで!
歌え歓喜を、踊れ快楽を、綴れ悲哀を、貫け憤怒を!
もう留まる必要など無い、遮る物など存在しない、果てしなく夢幻に翔んで行くがいい!
それこそがお前たちの本来の姿、それ故にお前たちは生まれたのだ!
ヒトに仕えて幾千年、ヒトより産まれて幾星霜、お前たちは僕に流れ着いた
お前たちは僕と共に有り、お前たちは僕と共に育っ . . . 本文を読む
目を開けた 華が浮かんだ
何の華かと問われれば あれは多分蓮の華
何故浮かんだと問われれば それは多分僕の中
目を開く時にはまだ無かった 目を開けた時にはもう無かった
華は未来の門を抜け、過去の門へと去っていった
僕は現在ある門の向こう、掴めぬ華を探っていた
二度と戻らないあの華を、輪郭だけでも捉えようと
こうしている間に薄れ行くのは 華が過去へと遠ざかるからでなく
抗い難い時の力が 僕を . . . 本文を読む
熱くて苦しくて痛かった 体温計は37℃ 数字が休めと告げていた 風邪薬を飲んだ 睡眠薬も飲んだ 寝床に入りCDをかけた
電話が鳴り響き 二回程立てなくて 床を這いながら手に取った 僕を理解せず 僕を労らず 助けて欲しいと君は言った
もちろんさ 君の為なら幾らでも身を削ろう もちろんさ 君の為なら幾らでも嘘を吐こう
いつもの僕はそうする事で 君の救いになっているのだろう? 今日の僕にはほん . . . 本文を読む