漢検1級 28-2 自己採点(仮解答・前半) 随時訂正しています。
漢検1級 28-2ですが、大方の予想の通り今回はかなり易化しました。皆さん、いかがでしたか。
(一)読み問題 29/30
音読み
1.しょくしょく 2.しゃくだん 3.りゅうべん 4.きんぜん 5.けっき 6.ういきょう
7.じょうそん 8.びょう 9.しゃしゅつ 10.こうえつ 11.ようま 12.せんしょく 13.せんし
14.こつぼつ(べきぼつ) 15.うつわい 16.すいぶ 17.しんゆう 18.えいぼつ 19.ききん 20.かんく
14.辞典に「コツ」の読みもあるようだが「汨」は「汨羅」のベキしか知らない。15.は「わいうつ」とやりたくなりますね。
訓読み
21.ぬた 22.いわし 23.う(えて) 24.おさ 25.あずち
26.おく(る) 27.おし(えて) 28.はぜ 29.あば(いて) 30.ものう(し)
(ニ)書き問題 38/40
1.不埒 2.榾火(柮火) 3.震撼 4.骨粗鬆 5.傅(く) 6.雷霆
7.尻絡 8.猥褻 9.鞣(す) 10.聊爾 11. 腓 12.忸怩
13.杳(として) 14.緋毛氈 15.膺懲 16.羊腸
17.(高)坏 18.槻(弓)19.鱛 20.簓
2.不覚にも「榾」をまちがえてしまった。たぶん「榾柮」の影響です(*_*) 17.18.は数年前の過去問ですね。今回は、前回 28-1の「耿介」級の難問はありませんでした。
(三)語選択書き取り 8/10
1.嚠喨 2.眷顧 3.啓沃(直諫) 4.余沢 5.蘊奥
ひねった三文字熟語もなく、かなり易しかったように感じた。だが、落とし穴があった。「主上に心中の考えを隠さず申し上げる。」・・たしかに直諫ではないですね。この「啓沃」、「沃」の下付き熟語での掲載を確認した。この問題は、漢検漢字辞典オンリー派の限界を超えています。
(四)四字熟語 28/30
問題1
1.濫竽(充数) 2.魑魅(魍魎) 3.袒裼(裸裎) 4.冠履(倒易) 5.道揆(法守)
6.(砥礪)切磋 7.(茅屋)采椽 8.(飛耳)長目 9.(年災)月殃 10.(揺頭)擺尾
今回は1級外の四字熟語が多いようです。
問題2
1.りこう 2.しちゅう 3.だいとう(たいとう) 4.しょしゃく 5.ふくん
3.「たいとう?だいどう?」で悩んでいたが、「だいとう」でした・ω・
(五)熟字訓・当て字 7/10
1.じゅごん 2.うんか 3.はねず(ずみ) 4.さるのこしかけ 5.しおまねき
6.あひる 7.つばき 8.ぬるで(??) 9.わろうだ(くるまざ) 10.ひとで
3.「棠棣」辞典にないんだから、「棠梨(ずみ)」しか知らないですよ、と思ったが、「棣」のところの下付き当て字として掲載してあるのには呆れた(笑) 8.「白膠木(ぬるで)」 9.「円座(わろうだ)」、全く不勉強でお手上げでした。
お約束通りに、過去問で7点はとれました。でもまさか「家鴨」が出題されるとはね(*_*)
(六)熟語の読み一字訓の読み 7/10
ア 1.鬯浹/ちょうしょう 2.あまね(し)
イ 3.祗役/しえき 4.つつし(む)
ウ 5.詬病/こうへい(こうびょう) 6.はずかし(める)
エ 7.贍恤/せんじゅつ/8.た(す)もたら(す)
オ 9.詛詈/そり(しょり) 10.のろ(う)
5.お見逸れしました、「疾病(しっぺい)」の「へい」なんですね。7.「贍」た(す)た(りる)でした。オ.呪詛(じゅそ)なのに、なぜか「しょり」と書いたようです。
(七)対義語・類義語 18/20
1.粗笨 2.韜晦 3.怯懦 4.出廬 5.挂冠
6.阿堵物 7.罨法 8.瞞着 9.翹楚 10.纏頭(??)
纏頭は不勉強でした。問題(五)で出題されたら「纏頭(はな)」なのですね。対・類問題、前回は鬼難でしたが、今回は過去問が多く平均得点が上がりそうです。
(八)故事・成語・諺 20/20
1.涎 2.瑾瑜 3.水潦 4.貶(す)5.蜉蝣
6.薦 7.勁松 8.綸言 9.蹲(う)10.布帛
2.3.正解か自信がありませんでしたが、当たったようです(^^)7.「疾風勁草」「松柏」からの連想でしたが、たいへんよくできました。
(九)文章題 27/30(書き問題 20/20 読み問題 7/10)
書き問題 20/20
1.靉靆 2.羹 3.誂 4.御輿 5.蕭条
6.黎民 7.諷諫 8.疇昔 9.雲集10.操觚
7.「諷諫」けっこう自信作だったが、「風鑑/封緘」正解説が出回ってました。しかし正解のようです。問題(三)の「直諫」とかぶるのが気になるが、実は「啓沃」が正解だった、という落ちもありました。9.まさか温州ではなかろうが、「雲集」しか湧き出て来ませんでした。「雲集麕至」、もやもや~っと群がり集まるようすなのですね。
読み問題 7/10
ア.ようちょう イ.わだかま(れば)またが(れば) ウ.あぶ(り) エ.きしん オ.きはん
カ.なら(い) キ.きん(きず)ク.のぼ(す)ちょく(す)ケ.しりぞ(く) コ.か(く)
イ.「蟠(わだかま)る」なのだが、「竜蟠虎踞」の四字熟語、竜がまたがって占領しているイメージ?があって、ついつい・・・・。キ.辞典(第二版)に訓読み明記の「きず」はダメでしょうか。もしかすると「きん・きず」両方正解かも知れない。ク.問題文は「陟(すべき)」。のぼ(る)のぼ(らせる)すす(む)、どれもこれも不適当?やはり「ちょく(す)」か?「のぼ」すもしっくりこない。
自己採点計 182点・・・いつも沢山書き損じてしまう粗忽者ですから(;_;)、合格はできると思うが、180点以上は無理でしょう。
前回と比べてかなり易しくなったと思われます。満点が出るかも。合格率は18%と予想します。
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