罰則無ければ

保育料滞納３４億円、悪質例多く差し押さえも…読売調査(読売新聞) - goo ニュース

　支払いの義務があっても、不払いに対する罰則がなければ払わない。NHKの受信料しかり、給食費しかりだ。NHK受信料は不祥事が発覚したというのもあるし、民間の有料放送のようにスクランブルをかけて、払った人しか見られないようにすれば、という話しもあるが、給食費だの保育料だのはちょっと方向が違う。

　給食費・保育料は義務教育の範囲に入らないために発生する。もっとも、給食費は“材料代”でしかないのであり、調理に関わる人件費等は入っていない。だからかなり安価なものとなっている。
　家計によっては、やむを得ない事情で所得が無かったり少なかったりして、どう切りつめても支払えない家庭もある。もちろん、そういった場合には減額や免除措置がたいてい用意されている。
　が、始末が悪いのは“払えるのに払わない”家庭があるということだ。一時期“給食費支払いの契約書”が登場したときに、現状にあきれたものだが、不払いは給食費ばかりではなかった。督促状や法的手段に自治体が出ておおかた解決するのかもしれないが、そうでない限りは支払わないという家計もありそうだ。

　支払わなければ、必ず罰則を設けなければならない時代がやってくるのだろうか？考えるだけで悲しくなってくる。