脳梗塞で身体障害者に成った人生について

ある日突然に脳梗塞に倒れ、気が付いたら体の半分が全く動か無い状態に成った時の感情など

身体のメンテナンス

2010-02-28 13:23:13 | Weblog
明日3月1日から、2週間、食道、胃、大腸、と全部内視鏡検査を受ける事にしました。6年前に大腸ポリープを切除手術受けて全く、検査をして無いので、丁度良いメンテナンスと考えています。

皆さんのは、2週間ご無沙汰しますが、お許し頂きたいとお願いします。
また、皆さんも数年に一度は、健康診断を受ける事をお勧めします。では、お元気でお過ごし下さい。

首は神経の束

2010-02-26 07:03:52 | Weblog
人間の身体で首と名の付く所は、神経が集中してる部位ですから、ここを刺激する事が、運動神経を活発化するのです。

お湯の中で、足首を拳でトントンと叩くと、足先がピクッと反応します。また、アキレス腱に風呂上がりに、打たせ湯の様に一寸高い所から、冷たい水を落とすと、とても良い刺激に成ります。但し、アキレス腱を冷やし過ぎない様にして下さい。

また、同じ様に、手首を手刀でトントンを叩くと、握り締めてる指が、開き始めます。この行動を数回繰り返して行うと、指の開きがスムースに成ります。倒れない様にしっかり掴まる所が有れば、片足を前後に大きく振ると、水圧で良い負荷が掛り、太腿の運動に成ります。

但し、滑り易いので、充分注意して運動をして頂きたいのと、お風呂の湯の温度を少し低めにして置く事、お風呂に入る前には必ずスポーツドリンクを、しっかり飲んでおく事を、必ず守って頂きたいです。ゆっくり運動を行う事が大切です。愉しんで、のんびりお風呂の中で、リハビリをして頂きたいと願ってます。

私達は、最期まで、リハビリを続ける必要が有りますので、毎日の生活の中で、少しつ”つリハビリを行うのが、大切だと思っています。一寸工夫するだけで、結構リハビリに成る行動が多く有りますので、自分に合ったリハビリを、自分のペースで行う様にして頂きたいです。




言葉の力

2010-02-25 15:52:10 | Weblog
私が、『どうしても歩か無ければ!』と思ったのは、まだ、リハビリが始まって間も無い頃でした。寝たきり状態だったので、尿は、管が入ってるので、問題は無いのですが、大便は、おまるにベッドの上でしなければならないのです。

脳梗塞の薬が合わないのか?毎回下痢をしてました。後遺症で言葉が上手に出せ無い私は、看護師呼びベルを押しても、看護師が来るまで、ただ一筋ひたすら、待たなければならない状態でした。病院の看護師は、忙しいのか?意地悪なのか?私の横を通っても、30分以上も来てくれないのです。

下痢様態で、意識の混濁してる私にとって、看護師さんが、おまるを持って来てくれるまで、どうしても待て無い時が有って、すると看護師さんが怒るのです。私も忙しい看護師さんが、私の身体を拭いて、着替えをさせて、ベッドを全てやり替えるのは、時間も労力も必要なのは、充分解ってました。でもどうしても、間に合わ無かったのです。

「子供じゃ在るまいし、50のおばさんなんだから、私達が便器を持って来るまで待てるでしょうに!」と吐き捨てて、立ち去った看護師が居たのです。声の出無い私は、何の反論も出来ず、ただ、ポロポロと涙が自然に落ちました。

すると隣のベッド患者さんが、「悔しかったら、一日も早く歩いて見返してやりなさいヨ」とつぶやいたのです。『そうだ!泣いてる場合じゃ無い!』と思いました。その日から、先ず立つ事。立った状態で5分でも良いから居れる事を必死にリハビリしました。

立てば車椅子に乗れて、何とかトイレまで自分で行ける。行けたら、呼びベルを鳴らすと、トイレのベルでは、看護師さんが、走って来てくれる。と思ったからでした。それからは、ベッドの上で、便をしなくなりました。

片手で漕ぐのですから、車椅子が動くのは、僅かですが、必死で漕いでると、誰かが声を掛けてくれます。「済みません。トイレまでお願い出来ますか?」と出ない言葉で必死に頼むと、誰でも連れて行って下さいました。

今でも隣のベッドに居られた患者さんに感謝してます。あの一言が無かったら、今の私は居ないでしょう。残念ながら、その患者さんは、退院の前日自殺されました。理由は退院後、永年飼っていた猫を、一緒に連れて行けない事でした。本当に悔しく残念で気の毒で、たまりませんでした。


医師の言う事

2010-02-24 02:56:17 | Weblog
私は、リハビリを始めて9カ月目の時、リハビリの為に新しく通い始めた、整形外科医に麻痺の状態を診断された時「この左手は、もう指が開く事は、無いでしょうから諦めて、動く右手を、上手に使うリハビリをした方が良いと思いますヨ」と言われました。

それ程、私の左手の指は、硬く握り締められていました。掌には汗疹が出来て、指の間はただれて、居ました。恐らく誰が診てもそう言ったでしょう。それでも、私の心の中では『絶対諦め無い!いつか必ず動く様に成ってみせる!』と思っていました。

それからも、無駄だ!と言われた左手を開くリハビリを家で、一生懸命しました。お風呂の中で、右手で麻痺した左手を開かせるのですが、本当に硬く握り締めていて、大変でした。
人差し指から、一本つ”つ、ゆっくり丁寧に開いていくのですが、手を離すと、すぐに閉じてしまいます。それでも根気良く、一本一本、伸ばしていくリハビリを続けました。

6年経った頃、小指だけが、自分の力で、ピュッと立った時は、感動と驚きで我が目を疑いました。小指だけ何度やっても、自分で開いて閉じてが出来るのです。それから、絶対5本の指は、必ず動く様に成ると確信しました。今では5本の指が、しっかっり動いて、ゆっくりですが、こうしてキーボードを打っています。

あの時、医師の言葉を信じて左手のリハビリを、諦めてたら左手は、硬く握り締められたままピクリとも動かず、私の人生は終わってたでしょう。恐らくあの時の医師は、私に過度の期待を持たせ無い為に言ったのだと思います。

でも私は、絶対に諦め無い!と、あの時も今も変らず、心に誓ってます。どんな事でも工夫次第では、自分でリハビリの方法を、見つける事も出来ますし、また、専門家に教えて頂く事も大事でしょう。人間の可能性は、まだまだ未知なる所が多いですし、努力すれば必ず、奇跡は置きます。私はそう信じています。

脳梗塞に成った時、この世に神も仏も居るものか!と投げやりに成りましたが、今は努力をした者には、必ず神様は、ご褒美を下さる!と信じています。私は仏教徒ですが、そう信じています。

皆さんも、先ず努力をして下さい。『もう駄目だ!』と、打ちのめされるまで、努力をした時、初めて神様は、ご褒美を下さると思います。

以外に歩く買い物

2010-02-22 18:12:32 | Weblog
昨日、欲しい物が有ったので、広島の商店街に出かけたのですが、日曜日は、歩行者天国に成ってました。出来るだけ近くまでタクシーで行って歩き始めたのですが、商店街ですから、興味の有る物があちこちに有り、ついつい足を止めて、店員さんと話をして、新しい知識を教えて頂いたり、美味しい物の味見をさせて頂き、楽しい時間でした。

リュックを背負い、あれこれと買いながら、商店街の端から端まで、結局歩いてました。およそ1000Mは有るでしょうか。リュックは一杯に成って重く成ってました。人混みの中を、杖をついて歩くのは、非常に緊張しますが、それ以上に、人々と言葉を交わし、独り暮らしでは得られ無い、新しいファッション情報や、若者達の会話などを、見聞きする事は、脳の刺激に成りました。

また、人混みの中を歩く時の注意すべき事も見つかり、若者達も丁寧に「済みません、後ろを通して、貰えますか?」と声を掛けると、素直に「すみません!」と身体を避けてくれます。そんあ時は「有難う!」と顔を観てお礼を言うと、悪ぶってる若者達が、コクリと頭を下げてくれました。

通りすがりながら、『あの子達も良い子達なんだな~』と心が温かく成る思いです。家と病院の往復では、全く味わえ無い感情を貰って、嬉しい気持ちで家に帰ると、ぐったりでした。考えてみると、リュックがどんどん重く成って来るし、歩いた時間は、1時間を超えてました。

会話をした時間も有りますから、1時間ズット歩いた訳では無いですが、無意識に長い距離を歩いた達成感が、疲れ依り満足感で気持ちが晴れ晴れでした。リハビリで、機械で歩くのも良いですが、この様に実際外に出て、歩くのは、もっと違った意味で楽しいものです。

温かくなったら、皆さんも、新鮮な苺や、美味しそうな蜜柑など、味見しながら、歩いては如何ですか?きっと楽しいですヨ。今日は疲れて横に成ってますが(苦笑)

そとに出てみませんか?

2010-02-21 12:54:51 | Weblog
もうすぐ春ですね~重いコートを脱いで外に出てみませんか♪~
この時期に成ると、この歌をつい口て出て来ます。皆さんは、どうですか?人混みの中を歩くのは大変危険ですが、一寸期間をずらして出かける工夫をすると、結構楽しく歩けます。

車椅子の患者さんも、最近は段差が改善されて来ましたから、結構自力でも外出出来ますヨ。人間は日光に当たる事がとても大切なのは、良く知られてます。日光に当たると、脳内のドーパミンと云う物質が、心を明るく楽しくしてくれるそうです。

昔から”笑う門に福が来る”と言われます様に、笑う事も脳内のドーパミンを出してくれるのです。喜びは心臓に関係し、怒りは肝臓憂いは肺に関係すると言われます。
笑う事は、ドーパミン、アドレナリンなど、心と体を活発にしてくれのでしょう。

折角日差しが、微笑んでくれてるのですから、私達も外に出て、太陽の微笑みを頂きましょう。そして、私達が同じ病気に成られて、途方にくれてる患者さん達に、希望と愉しみを分けて上げたらどうでしょうか?

私達も、発病したばかりの時、今後の人生を悲観し途方にくれたものでしたヨネ。今こそ私達が、先輩として、新しく脳梗塞で、身体麻痺の後遺症に成られた患者さんの、支えに成って上げられると、思いますヨ。私達は先輩として、努力すればここまで麻痺を回復する事が出来た事を見せて上げましょう。

その為にも、私達は、”出来ない”と云う言葉を使わ無い努力をしませんか?努力と脳をしっかり使って工夫をして、出来る限り自分で行動する様に、考え方を替えませんか?この春は、その一歩にしてみましょう!春には、嬉しい事、楽しい事、幸せな事が、多い時期ですから、思い切って外に出て、多くの人達とふれあってみましょう。♪~

お詫びします。乾布摩擦の間違いでした

2010-02-20 17:57:11 | Weblog
昨日書いたブログのタイトルが寒風摩擦に成ってました。ご免なさい本当は乾布摩擦でした。お詫び致します。
皆さんもおかしい??と思われたでしょうネ。余り眠れ無くて、書いたものですから、ご迷惑をお掛けしました。今後は、注意して書きます。

私のブログを楽しみにして下さってる皆さんに喜んで頂けたり、リハビリに役立つ様な事を、書きますから、今後も宜しくお願いします。

寒風摩擦

2010-02-19 06:26:31 | Weblog
私が子供の頃、祖父や、父が、庭で朝、寒風摩擦をしてのを思い出します。最近では、この言葉すら、余り耳にしませんが、本当はリンパの流れを、良くする方法の一つです。ただ、寒い朝に行う必要は無いですから、無理はしない様にして頂きたいです。

リンパの流れは、血流と同じですからとても大切です。リンパは、ご存知の様に、身体の内側を流れていますから、渇いたタオルを捩じって、それで足首から、身体の中央部に向けてマッサージを行うと良いです。強く擦る必要は無いですから、軽く擦って、身体が少し温かく成る程度で充分です。

自分で出来ない患者さんは、ご家族やヘルパーさんにお願いしたら良いと思います。寒い時ですから、部屋を温かくして、パジャマの上からでも良いと思います。兎に角身体を擦る事は神経を刺激する効果も有りますから、思い出したら、いつでも身体を特に内側を擦る様にしましょう。私は、拳で良くパジャマの上から、擦っています。

また、首と呼ばれる身体の部分は、神経が集まって束に成ってますので、この部分に軽く刺激与えるのは、とても効果が有ります。私は左手が全く開かなかったのですが、手首をお風呂の中で、トントンと叩きます。すると、指が自然に開いて来ます。

勿論一時的ですが、毎回ズット繰り返して来ました。お陰で、最近は手を開くのが、随分楽に成りました。また、お風呂上がりに、足首に水道の水を、打たせ湯の様な形で、当てます。すると、足首に刺激を与え、足首の動きが良く成ります。毎回お風呂上がりに、ズット行って来ました。その効果が、歩く時、足先が良く上がり、躓きを防げる様に成ってます。

擦る事で想い出すのは、後遺症が自覚できた時に、知り合いの外科部長に、「先生!この全く動か無い左腕を、切り落として下さい!」と言ったら先生が、「何を言ううか!今まで君を支えて来たのだろう!可愛い可愛いと擦ってやりなさい。そしたら必ずまた、動く様に成るから」と言われました。その時は、『そんあ事有る訳無い!』と先生の言葉を全く信じられませんでした。

でも外科部長は、本当の事を私に教えてくれたのです。今は、心から感謝してます。
皆さんも、絶えず自分の身体を擦ったり、軽く叩いたりと、刺激する様に努めて下さい。必ず効果が出ますから。

足首のむくみ

2010-02-18 10:31:46 | Weblog
脳梗塞患者の悩みの一つに下肢のむくみが有ります。歩く事が、少ない事や、ジットしてる状態が多いので、どうしても下肢が、むくみます。私もこれが一番の悩みです。

リハビリで、メドマーと云う下肢を加圧して、血流を良くする機器を利用しています。でもその時は一時的に症状が改善しますが、毎日利用出来ませんので、どうしても、自分で工夫してむくむくみを取る方法を考えなければ成りません。

このむくみは放って置くと、足首が、パンパンに腫れ上がり、まるで象の足の様に成ってしまいます。こうなると、どんなにマッサージをしても、むくみは取れ無く成ってしまいます。これはリンパの流れが悪く成り、血流も悪く成って、静脈瘤を作る状態に成ります。

メドマーが自宅に有る患者さんは、良いですが、無い患者さんは、正しいマッサージをしましょう。リンパの流れを良くする様に、マッサージをする様にしましょう。リンパは、身体の先端から、中央部に向けて流れていますので、マッサージは、その流れに従って行いましょう。

一番良いのは、お風呂の中で身体を温めてから行う事です。先日の書きましたが、お風呂の中で、リンパの流れに沿って足首から、膝の裏側、太腿のつけねにリンパの関所が有りますから、先ず、関所の部分を、しっかり揉みほぐして、リンパが流れ易くして置きましょう。
その後で、足全体を、足首から、膝裏を通って、太腿のつけねまで、ず~っとマッサージすると、良いです。お風呂から上がって、まだ身体が温かい状態で、行う事をお勧めします。




外反母趾に成り易い

2010-02-16 04:29:16 | Weblog
今の病院でリハビリを受けるまで、私は兎に角歩ければそれで充分!と考えていました。所謂振り回し歩きと言われる脳梗塞の患者さんの独特の歩き方です。
麻痺した足を前に上げる事が、難しいので、腰を振ってその反動で、足を動かすと言う歩き方です。

リハビリを始めた頃、理学療法士が、外反母趾を防ぐサポーターを、してくれたのですが、自分でするのが面倒臭いので、結局いつの間にか、しなく成ってました。骨がもろく成った麻痺した足の親指は、酷い外反母趾に成ってしまいました。

今は外反母趾用のサポーターが無いと歩けない程です。現在通ってる病院では、正しい歩き方を教えてくれますので、歩く姿が、綺麗に成ったと同時に、少し長い時間歩いても膝や外反母趾が痛む事も無く成りました。

大腰筋がまだ弱く、太腿を前に上げられ無い患者は、筋肉を鍛えるのを先ず行った方が、結局は麻痺した足に無理無く上手に歩ける様に成ります。私の様に、ただ歩ければ良いと言う考え方を、しないで頂きたいとつくつ”く思います。急がば回れで、正しく歩く為の筋肉トレーニングが先です。外反母趾を防止する為にはこの方法しか無いです。

皆さんも充分注意して下さい。