第2番 釈迦如来 南岳山圓蔵院
圓蔵院は紀伊之国十三仏霊場の第2番札所であり、和歌山西国観音霊場33番札所としても有名であり、和歌山西国観音霊場は結願となる。
昔は京都山城国深草の里「藤の森」の地にあったそうで、元和年間(1615~23)に法印宥意という僧が、当時の和歌山城下の西、浄専寺内の屋敷に移したという。そして、萬治二年(1659)に法印宥清が現在地に寺を移建し、移後350年余りの歴史を有する寺である。
昭和20年の空襲では、本尊の大日如来、不動明王、大師堂、弘法大師尊像の諸仏が本堂とも焼けてしまった。現在の本堂は昭和43年に完成した鉄筋コンクリートづくりで、力強さを感じさせている。また、本堂の向かいには、六地蔵菩薩があり、手を合わせる人の姿がたえないようだ。
境内の梅の木は蕾を膨らませていた。