Gute Reise

東大で西洋建築史の研究をしながら設計を勉強している大学院生の日々の記録です。リスボン大に1年間留学を終え、帰国しました。

引っ越しました

2023-01-26 | 自己紹介
また、海外留学の機会を頂いたので、引っ越しました。→Boa viagem

修論エスキス

2017-11-08 | TOKYO・修論①/空間構想とNAP
随分と間があいてしまいましたが、元気です。


そう言えば、無事に来年の4月から田根剛さんの事務所でのインターンが決まりました。
電話インタビューの感触としてはあまりよくなく笑(話が一方通行でボケのつもりだった言葉に何もリアクションがなかったりとかw)、心配でしたが、無事に通って本当によかったと思っています。
CVにAMAでインターンしていたことを書いてしまっているからには、その名に恥じないよう、精一杯頑張ります。




前回の更新からも色々なことがあり。
9月の中旬にAntoineが東京に来ていたので、彼を案内し、それからも定期的に連絡を取っていたのだけど、パリ行きが決まったことを伝えると、大層喜んでくれた。
また、パリ行きのことはソルボンヌに通うようこちゃんや、それからMaria、みずほさんなど、きっとまた滞在中に会う人を中心に連絡。
(もっとも、これで奨学金が通らなければ話は全ておじゃんなのだけど)

最近嬉しかったのが、面識はないのだけど、お互いにインスタをフォローし合っていて時々コメントもくれる元AMAのOlgaが、私に日本でオススメのギャラリーとか知らない?と話しかけてくれたこと。
友達に聞いてまた連絡するねと言ってあるのだけど、彼女はこちらも元AMAの彼と一緒に今はトゥールーズにいるそうで、私がパリに来学期行くことを伝えると、歓待するわと言ってくれた。
それから、元AMAのまた別の所員も今パリにいるらしい、恐るべし、AMAコミュニティ。。。


先生からは、半年行くと決まってしまったので、今のうちに修論進めておかないといけないですねと釘を刺される、、、
、、、ということで、今日、先生に時間を頂いて今考えていることについて相談させて頂く。

主に、前回のゼミで皆さんから指摘頂いたことをベースにしながら、最近読んだアルファマのシナゴーグに関しての文献のことなど。

中心部と比べたときのアルファマへの震災の影響について、文献によって表現が異なることを説明すると、アルファマの方が被害が少なかったという可能性に触れるならば、地形図などと照らし合わせながら視覚的に示すことができるといいのではないかとアドバイスを頂く。
また、私が一番最初にアルファマのどういったところに魅力を感じたのかを改めて思い直し、そしてそれを住宅の規模や道幅など、客観的なエレメンツで固めるという手法がいいのではないかと言って頂いた。

今私がリスボンから持ち帰った情報によって、私が思っていたよりもずっと詳細な分析が出来そう。
12月の頭のゼミまでに少し形にできるといいのだけど。

日常に戻って

2017-09-11 | TOKYO・修論①/空間構想とNAP
帰国してから、もう約2週間が経とうとしています。

自分の1年前の投稿がメールで通知されるので読むと、ああ、これを書いている私には、その先これだけ生涯大切な友人と出会って、色んな場所を旅して、様々に経験できる機会が待っているだなんて、、、と自分のことなのに、羨ましくなってしまいました笑



1日金曜日

美容院の予約をしていたので、表参道へ。
その後、渋谷で携帯のSIMカードの契約。
その足で、恵比寿に寄り、元バイト先の皆さんに挨拶、お土産を渡す。


2日土曜日

Manuが4日にはマドリードに帰ってしまうということだったので、この日の夜に会う約束をしていた。
Aires Mateusでの近況報告や、Manuの留学の感想など。
帰り道、煙草をふかしながら別れ道まで歩き、私は日暮里、Manuは根津方面へ。
来年マドリードでの再会を約束して、ハグして別れる。


3日日曜日

空間構想での仕事初日。
先生と新事務所前で待ち合わせ、壁の塗装作業。


4日月曜日

日曜日の続き。
家具の搬入がされていたのだけど、古材をつぎはぎしたデザインの大テーブルが、いい感じだった。


5日火曜日

月曜日の続き。
川添研でPhDというMaysaさんと仲良くなって、互いの留学中の話をしあって笑う。
加藤先生に挨拶に行ったのだけど、ちょうど小川晋一さんの研究室が訪問に来ていて、また明日来ることにする。


6日水曜日

午前中見ていた、3月放送の2度目のリスボンという番組に事務所のすぐ隣の、特にギリシャのプロジェクトの頃夜お世話になったレストランが取り上げられていて、見慣れた、、というか、忘れるわけのない通りの風景に、テレビに向かって叫んだ、、、笑
インスタのストーリーにあげると、多くの所員から、Amazing!などリプライがくる。
午後加藤先生に挨拶に行き、お土産のマルメロのマーマレードを渡し、買ってきた作品集など見せたりしながら思い出話を披露し、今後の展望についても相談。
ベルギーの事務所を志望しているということで、AUSMIPのブリュッセルの窓口、Bruno先生の連絡先を伺う。


7日木曜日

ゼミ旅行初日、ポルトガルの気が抜けていないのか、ぎりぎりに出てしまって新幹線の切符を買うのに手間取り、加藤研の2人と待ち合わせていた新幹線に乗り遅れるかもと品川駅をダッシュするはめに、、、


8日金曜日

ゼミ旅行2日目、帰りは木曜夜の飲み会で美味しかった静岡麦酒を購入して飲みながら3人でゼミ旅行の感想のような話や修論の話などしながら。


9日土曜日

夜、母の姉たちご家族と会食。
人形町の燻製が美味しいお店で。
留学の話やいとこの仕事の話、そして何より母方の祖母の話。


10日日曜日

インターン中の日常の写真を整理してFace Bookにあげる。
あまりにも、日々の日常が日常すぎて、この1年はもしかして夢だったのかも、、なんて思う瞬間もあるのだけど、こうして写真を見返すと、そのときの気温や、会話や、色々なことが蘇ってきて、確かにあの場所に自分がいたのだなと思うことが出来た。
それは私だけではなく、メンドリージオの2人やスペインの2人や、それからポルトガル人たちにとってもそうだったようで、久しぶりに(といってもまだ10日だけど)連絡を取り合えて嬉しかった。
夜はまるちゃんと新橋で食事。


11日月曜日

今週末にはAntoineが東京に来るので、東京のオススメをGoogleマップにピンを打って渡す。
土曜日、VVDAから受け入れ不可とメールが来ていたのだけど、Bruno先生に相談のメールを打つとどうやらコネクションがあるそうで、アプライを手伝ってくださることになる。
ちょうどトビタテ関係の連絡も届いていたので、半年後のこともいよいよちゃんと考えなくてはと思い始める。
後は語学の勉強をぼちぼちしていたら、気づくと日付が変わっていた。

Adeus Lisboa, até à próxima

2017-08-30 | LISBOA・AIRES MATEUS
今はアムステルダムで乗り換えの時間を潰しているところです。
この最後の数日間はゆっこを案内しながら、リスボンにお別れを言う、、、というようなことをしていました。



土曜日

コメルシオ広場のあたりから、Cais do Sodré、シザの美術館、そしてバイシャのあたりでぷらぷら買い物。











日曜日

朝からPastéis de Belémに行って最後のナタを食べ、実はまだ行ったことのなかったベラルド美術館でゆっくりしてからFernando Guerraの写真展を見て、ゆっこがジェロニモス修道院を見ている間に私はMAATまで歩いてさくっと自分用のお土産を購入。
その後はLX Factoryで遅めのランチをして、寮の近くのミラドウロでお腹がすくのを待った。













月曜日

Gulbenkianに行ってゆっこが美術館を見ている間に私はメッセージカードの準備をしたり、図書館のお姉さんにお別れを言ったりして、Principe Realのあたりをぷらぷらして、A PADARIA PORTUGUESAで最後のミルフィーユを食べる。






そして、日曜の夜にCharlesに確認すると月曜の夜はリスボンにいるということだったので、急遽月曜の夜に日曜日閉まっていて行けなかったPetiscaria Idealで私の送別ディナーを開催することにする。
10人で予約しておいたのだが、店の人が私でない別の予約客からの電話を誤って私の予約だと勘違いしており、予約人数を3人にしていてちょっと慌てたけれど、店のミスだということで、隣の系列のバーにテーブルを用意して、同じメニューで応対してもらえることになった。

Charles、Antoine、Aiden、みずほさん、Maria、スペイン人のMaria、Paulo、Matildeが急な呼びかけにも関わらず来てくれた。
Inêsの仕事の進捗確認の言い方の癖の真似をしたり、Charlesたちが初めて事務所に来て模型ばかりやらされた日々のことを懐かしんだり、バケーション明けのスペイン人のMariaに私の旅行がどうだったかを尋ねられ、私は逆にMariaがまた携帯を盗まれた話を尋ねたり、Mariaに模型の進捗を聞いたり、本当に何でもない普通の会話しかしなかったけど、もう何年もこうして皆と過ごしてきたかのような空気が、この生活を今まさに終えんとしていた私を一層悲しくさせた。

食事を終えて、みずほさんと別れ、他のメンバーで近くのキオスクで団欒。
Aiden、Antoine、Charlesはジントニックを頼んで飲んでいたけれど、リスボンの8月の割にはかなり肌寒く、私たちは何も頼まずキオスクから流れる音楽を聴いたり、ぼーっとしたり、たまに話したりしながら、ゆっくりした。

Aidenに、何度も私が悲しそうな顔をしているとからかわれ、そしてリスボンでやり残したことは?と聞かれる。
暫く色々思い浮かべてみたけれど、本当にない、もう私が日本で思い描いていた何万倍もの経験をしたと思う、と言うとAidenも納得したような表情だった。
例えば、ヨーロピアンの生活を体験したくて、イタリアンパーティーのときにはPalomaに一本もらって煙草も吸ってみたし!と言うと、ああ、それPalomaから聞いたよ、とパーティには来て居なかったスペイン人のMariaが言っていた。
PalomaとElvira、元気にしているかな。

皆からエルクロッキーズにメッセージを貰おうと思っていたので、ペンとエルクロを渡して、Aidenから順に書いてもらった。
飛行機の中で読むから、とうっかり読んでしまわないように注意深く閉じて、トートバッグにしまった。

帰り際、一度ちゃんとお別れしたけれど、ついに本当にお別れのCharlesとこれで本当にお別れだねと言いながら再び挨拶を交わす。
君と会えて本当によかったよ、またねと言ってもらう。
凄い、初日の頭が真っ白になって冷や汗をかいていた私に最後にはこんな言葉をかけてもらえると、教えてあげたい。
実はスペイン人のMariaとも最後だったようで、2人もお別れの挨拶をしていた。

同じくメトロで帰るというPauloとCais do Sodreまで歩く。
EDPビルの下を通り、夜もいいねと写真を撮りまくる。





Pauloには本当にお世話になって、簡単なポルトガル語の表現を教えてもらったり、色んな思い出がある。
最後のaté amanhãという言葉を交わして別れ、帰宅。



火曜日

ついに、来てしまった実質最終日。

朝からせっせとメッセージを書き、米を炊き、鶴を折り、郵便局に行き、、、バタバタと準備。

17時過ぎになって、Antoineから、Lanche何時にする?と聞かれ、18時半くらい?でも(メッセージの進捗的に)ちょっと遅れそうかも、、、と言うと、皆お腹空いてるみたいで、、、と返信が来て、食いしん坊の所員たちの顔を思い浮かべながら、わかった、18時半と言って、まだメッセージは書き終わっていなかったけれど、事務所に向かうことに。


そして、作ってきたいなりずしを準備。
皆がMarianaの席の周りに集まり出す。
いなりずしと日本酒と梅酒の説明をルーティンでこなす。
梅酒とうすしお味のおせんべいの評判がよかった。



Ze Mariaとは久々に会って、私の旅行がどうだったか尋ねられる。
Ze MariaはEriceiraでバケーションに行っていたので、ちょっと焼けていた。


PedroとZe Mariaが一番最初にもう帰らなくちゃいけないと声をかけてくれたのだけど、お別れの挨拶を始めようと言うときに、Ze Mariaが、君に渡したいものがあると、何やらカードのようなものを取り出す。

ギリシャのもけしゃを印刷したカードで、裏にはメッセージが書いてあった。
覚えているかい?なんてお茶目に言っていたけれど、私に言わせれば、忘れるわけがない!と叫びたくなるくらい、かけた時間も、労力も、お陰で思い出も、いっぱいの、ギリシャ。
一気に色んな会話やレジンやプラスターの匂いや、関わったすべてのインターンの子たちの顔が思い浮かんで、もう涙が止まらなかった。

近くにいたMariaによしよしと肩をさすられながら、あなたからも用意してるものがあるんじゃない?と言われ、急いでカードを取って戻る。
こちらの人は、すぐにその場で開けて読みたい傾向にあるようで、PedroとZe Mariaもその場で開けて読んで、感想を言ってくれた。

Mariaに、お願いがあるんだけど、、、と兼ねてから面白半分で取り合いに(?)されていたRuiとZe Mariaの間に挟まれて一緒に写真を撮ってもらった。


そして続々と所員たちがお暇するのに合わせ、手紙を渡し、ハグとキスを交わして、、、と怒涛のお別れラッシュだった。

その最中、みずほさんが何やら後ろに隠して歩いてきて、封筒を渡してくださる。
開けると、Via BizzunoのBernardoのレンダリングを印刷した素敵なカードに、皆さんからのメッセージがぎっしりと書かれていた!
昨日エルクロにメッセージを求めたとき、ちょっと変な(笑)空気になったのは、そういうことだったのか!!
読むと泣いてしまいそうだったので、皆さんにぐるっと御礼を言って、封筒にしまい、明日飛行機の中で読みますと約束する。

Ruiに、Ruiと働けて本当にラッキーだったと思いますと言うと、ラッキーだったのは僕の方だよと言ってくれ、そんなチームで長く働けてよかったと改めて思わされた。


若手所員やインターンの皆とのお別れの挨拶が特に本当に悲しかった。

Matildeには日本にきっとまた行くからね、Matildeの結婚式の日に忘れず連絡頂戴よと言われ、
Mariaとはマドリードにあなたの家はあるからとスペインでの再会を約束、
Yaressiにはアメリカに来たらメキシコも寄って!と言われ、
Damianoにはあなたは日本に留学くるから寂しくないなと冗談を言って、
Aidenは君は本当に美しくて良いやつだったと言ってくれ、
Gilには君がここに来てくれてよかったベルギーに来るなら、会いにいくよと言われ、
Antoineとはもう2週間で日本にいるんですねと既に予定されている再会の話をし、
PauloはSempre bem disposta!とかつて模型スペースで教えてくれ今もちゃんと覚えている合言葉を言って去っていった。

中堅の所員さんの中で特にお世話になったFabioとみずほさんに、最後に挨拶。
Estrellaでランチしたあの日から、あっという間だったね、と話し始め、ここでの生活は本当に素晴らしかったですと感想を言いながら、再び涙が溢れ出してしまった。

他でもない、私をこの事務所に招待してくださったみずほさんに、余った日本食の素などお渡ししながら、感想と、感謝を伝える。
おせんべいをお裾分けしあったり、所員の誰がイケメンだとか、噂話を日本語でするのが楽しかったですよね、と話し、また来年私がヨーロッパに戻って来た時に今度は赤ちゃんも一緒に再会しましょうねと約束し、ついに事務所を後にする。


そして、5月の最初の頃、よく一緒にAlcantaraまで帰っていたMariaと、最後のドライブ。

ずっとこの生活が続きそうなのに、続かないのが、悲しいと言いながら、涙が零れる。
ちょっと、やめてよ!私も泣いちゃいそうと言いながら、運転するMaria。

Marquês Pombalのあたりを通ったとき、リスボンで一番最初にインスタに投稿したタワークレーンがまだあって、Mariaに見せると凄い!と言っていた。
本当に、終わるんだ、ここから始まったリスボンでの生活が、今まさに終わろうとしている。

Mariaが、ほんと、色んなこと一緒に体験したよね、と話しだして、Luisの誕生日会は一番最初のパーティだったよね、と思い出話を始める。
懐かしいね、私たち、殆ど同じタイミングで入ったから、殆ど同じ体験を、同じようにずっとしてきたよね、と話しながら、もうせっかく引っ込んだ涙を堪えようとしても駄目だった。

Mariaが、私本当にさよならがトラウマなの、Tiagoとも昔は今みたいにしょっちゅう会えなかったし、毎回お別れが寂しかったの。
あなたには今回リスボンを離れることが、晴れ晴れしいことであってほしいなと言っていた。

そういえば、この前あなたがYaressiに話していたのを聞いていたけど、と晴れ女雨女の話をして、あなたは晴れ女だって話だったけど、あなたがリスボンを去るから、今日はこんな雨模様なのかもねと言っていた。
本当に、私の悲しい気持ちを表すように、空も泣いているようだった。

もうすぐTiagoの家の前に着くというタイミングで、全然関係ないけど、これは伝えておかなくてはと思って、ゆっこにも話した、ゆっことMariaは、私に意見を求めながらなんやかんやで自己完結する様子が似ているという話をMariaとゆっこの真似をしながらしたら、笑っていた。

部屋に着いて、2本持ってきていたカッターのうちの1本と、替え刃をプレゼントし、Mariaには、散々私がRuiのことをSuperior(上司)と表現していたことに関して笑われていたのだけど、日本では同期という概念も同時に大事なんだということを説明する。
私たちはお互いたった一人の同期だったよね、と言いながらまず私が泣き、私にとってもあなたは重要な存在だったと、ついにMariaも泣いてしまった。

泣きながら、あなたがここへきて、凄く特別な経験をして、そしてきっと変わって行くのが、本当に美しいことだと思う、と表現してくれ、一層泣けた。
私も、ここに来るまでは建築家という仕事をしていくことに対していささか疑問があったけれど、この街に来て、皆と出会って、遊んで、話して、建築ってもっと楽しくて素晴らしい世界なんだなって思えたんだ、と伝える。

またの再会を約束している最中、Mariaが、そのドーキってやつ、なんか紙に書いてくれない?と言っていたので、まだMariaの名前しか書けていなかったメッセージカードに、「同期 douki someone starts at the same time」と、ついでに「晴れ女 hare onna sunny girl」と書いて、最後に、「To my dearest 'douki' in Portugal」と書いて渡した。

最後に、お互い涙目のセルフィーを撮った。



水曜日

Mariaが昨日電話で予約しておいてくれたタクシーに乗って、空港へ。

タクシーのおじさんと事務所の皆に教えてもらったポルトガル語で話しながら、リスボンに別れを惜しむ。
また戻ってくればいいさ、とおじさんにまで慰められる。

空港では、重量オーバーになりかけたけれど、担当のお姉さんが機転の利く人で、本来一つ手荷物が重量未満で、一つ手荷物が重量超過だった場合重量の貸し借りはKLMでは出来ないはずだったが、無しにしてくれた。ふう、助かった。


アムステルダムまでの飛行機の中で、皆さんから頂いた手紙を読む。
見事に、それぞれの人と何気なく話したことや、遊んだ時の景色や、食事の味や、香水の香りや、忘れたくなくて、必死に自分の感覚に刷りこんできたものたちが蘇り、なかなか飛行機が離陸しない最中、ミニタオルがビショビショになるまで、大号泣してしまった。

これまでのように、模型スペースやキッチンで喋ったり、華金にMr. Grillで飲んだり、こっそり外で愚痴を言ったりするようなそんな毎日はもう来ないわけだけれど、きっとこれが最後じゃないと思えるくらい、Aires Mateusの皆さんとは同僚というより良き友達となれた実感がある。

Até à próxima、また会う日まで!

インターン65,最終日・Esferovite/AntoineとAidenの送別会

2017-08-26 | LISBOA・AIRES MATEUS
木曜日

結局Mariaに確認すると、Kikoから全部作るように説明されたらしく、手伝うことに。

Mariaが図面作業している間はギリシャのレジンをやったときの分量などをまとめ、レポートにするということをやっていた。


お昼の前、AntoineがRikako、これと言ってカレンダーに旅程が記載されている紙を持ってきてくれた。
東京滞在は4日。オーケーオーケー。

ざっと見ると、直島にも行くそうだったので、え、豊島は?絶対行った方がいいよ!と話す。
なんだっけ、それ?と言うので急いでGoogle Mapで開いて見せ、西沢立衛の美術館があるよと言うと、あー!知ってる、わかった、調整するよと言っていた。
そして東京では東京ドームで巨人とベイスターズの試合観戦をするそうで、エクスペリエンスの選び方が秀逸だなぁと思った。


お昼はテラスでFabioやTiagoも一緒になって食べる。
Fabioが、Rikako、すっごく悲しそうだよ?と言って来て、尚のこと悲しい気持ちに、、、


午後になるとMariaとMarianaが作戦を立てて、私とMariaで発泡スチロールを買いに行くことに。
Charlotteの誕生日の日のことだとか、今までにあったことを色々と思い出して話し、懐かしくて、そして悲しかった。

これでまた明日って言って帰るの最後なんだーと、até amanhãと言って帰る。



金曜日

木曜日に持って帰りきれなかった分の発泡スチロールをMariaがピックアップしに行く間に、私はベースの切り出しをすることに。
Mariaと作戦会議をしながら、話を聞きながら。
Mariaが、あなたは本当にいいパートナーだわ、私が話しながら頭を整理しているのをちゃんと待って聞いてくれるし、と言っていた。

朝Aidenがキッチンに来ていた時に、今日で働くの最終日なんですという話をしていたので、お昼頃になると模型スペースに来て、Rikako、どこで昼食べたい?と聞いてくれた。
元から、MariaやPauloとレストランで食べたいなーと言っていたので、その旨を伝えると、Antoineがいいところがあると開いているか確認しに行ってくれ、結局開いていなかったので、いつもこういう機会のときに行くお決まりのレストランに決まる。

Ruiが、招待されていないんだけど?と言ってやってきて、Mariaが、上司を誘わなくていいわけ?とニヤニヤしながら言ってくる。
バケーションに行く前最後の華金で、外に飲みに出てRuiの家でPortoワインを頂いた時に、私がイケてる上司の家でワイン飲むとか考えられないとMariaと話していたら、Mariaが私がRuiを上司と表現したことに関して面白がってRuiに告げ口していたのだった。
勿論、みんな来てくださいと言って、結局来たのはHugo、Antoine、Charles、Aiden、Rui、Maria、そしてミーティングがあるからと、Pauloは後から合流するねと言っていた。

お店の前で、Antoineがメニューを確認、フィッシュだよ!fiz fish...(イケてる魚)と言っていて、それ古典的なジョークですよねと言うと、前を歩いていたCharlesも笑っていた。
Antoineは本当にチャーミングで、こういうちょっとした笑顔ポイントを差し込むのが本当に上手いし、コミュ力が高い。
私の中のフランス人ステレオタイプとは真逆の人だなーと改めてこの数日で感じている。

ランチの間、大したこと話していないと思うのだけど、最後に写真を撮って、あー、終わるんだなーと思ってまた悲しい。



午後少し手伝ってから、ゆっこを迎えに行く。
みずほさんに、来週の火曜がLancheなんです、水曜日に帰るので、と言うと、え、もうそんな時期?と驚かれる。
本当に、もうそんな時期なんだな、、、

ゆっこを空港まで迎えに行って、Tiagoの家に荷物を置き、シャワーなど貸してから、事務所に戻る。
本当はもう事務所の鍵はかかっていたのだけど、Mr. Grillで飲んでいたTiago(所員の方)に鍵を開けてもらって、ゆっこを案内する。

その後EstrellaのAntoineとAidenの送別会に合流するため、小さいショップでビールを買って、Estrellaへ。



まずはMariaにゆっこを紹介し、ゆっこがお土産の手ぬぐいやお箸を渡すと凄く喜んでいた。
AidenやAntoineが挨拶しに来てくれたり、PedroやGilなど、バケーション明けの人に久しぶりに挨拶したり、他にも私がゆっこを紹介して回ったりしつつ。

Charlotteは家族が今来ているのだけど、私たちにお別れを言うために来てくれていたみたいで、顔だけ出してすぐに帰っていったのだけど、最後にギュッとハグをして手紙を渡す。

それから、私もゆっこも22時過ぎにはちょっと疲れていたので、早々にお暇することに。
Inêsも来ていたので、この間ちゃんと挨拶したけれど、本当に最後のお別れと、挨拶。

そして、来週からバケーションだからと、今日で多分会うのが最後のCharlesに挨拶。
私の本当に一番最初の仕事は、CharlesのLausenneの模型を手伝うことだった。
君はベルギーで働くの?と聞かれ、働きたいし、働けるように努力しますと伝え、そしてお互いKeep in touchして、きっとベルギーで会おうと約束する。
ギュッとハグして、手紙を、日本では送別のときに手紙を書いて渡すことがよくあると伝えながら渡すと、For me?!とかなり驚き、喜んでいた。
あなたがこんなに親切な人だなんて思わなかったよ、シャイすぎると思う、もっと話したりすればいいのに!と最後に言うと、笑っていた。

主催してくれたAidenに挨拶、Aidenのママのレシピで作られた美味しいバナナケーキをお土産にもらって、帰宅。