Ｓｈｏｒｅ Ｐｏｐｐｉｎｇ Ｇａｍｅ (前編)

２００８年

１２／２９

新年を目前に控えているというのに鬼のように忙しく仕事をこなし、正月の準備もままならない年の瀬である。

釣りに行きたい！という衝動を押し殺し、今にも枯れてしまいそうな心で働いているところにケータイの着信音が鳴る。

湾奥の番人ｕｎｋｏさんからだ・・


通話ボタンを押すといつもクールな彼が珍しく息を切らしている。

「今○○にいますが、かなりヤバい事になってます！！　　　あぁ！ナブラがぁぁぁ！！」

通話状態になったままケータイを放り投げたみたいでキャスト音やら叫び声が伝わって来る・・


暫くしてさらにヒートアップした彼が「来れるなら今すぐにでも来たほうがいいッスよ！！」

そして電話が切れた・・


ただ事ではないというのは十分に伝わったが、今から出て自宅から車をどんだけぶっ飛ばしても軽く一時間は掛かる距離、しかも今激烈に忙しい自分にはどうする事も出来ない・・


二時間後合流(￣▽￣)♪


やっぱ我慢は体に良くないです、電話をもらってから一時間後仕事放棄(・-・ゞ



駐車場？まで出ていたｕｎｋｏさんに状況を聞くと・・

「ついさっきナブラは終了しましたよ～～！」

(￣△￣;)なんと・・

まぁ、よくある話だがタイミングが良過ぎるでしょ・・


とここで自分が来るまでの間に釣ったｕｎｋｏさんの戦果を見せてもらうことに・・

「・・！！はぁぁぁ！？」

後部座席から引っ張り出された巨大なボックスの中から、圧倒されそうな勢いのお魚が３本・・

正体はブリ！しかもデカくて太い！！

そら電話口で興奮するのもムリないです。


ナブラは収まったとはいえまだチャンスはあるとのこと、急いでタックルを準備しポイントヘ急行！！


現場には既に彼の知り合いでもある猛者(皆さん親切でホントに優しい人達でした)の方々が・・

挨拶をして話を伺いながらひたすらチャンスを待つ・・


海面では何者かが「パシャパシャ」と跳ねている、どうやらこれがベイトらしい。

「これ食ってます」と見せられたのが・・



元気すぎてブレてますがカタボシイワシ？　２５ｃｍ・・

ありえんて！デカすぎる・・(汗)
いや、しかしさっき見せてもらった魚のサイズなら納得できる。

「こんなのを群れで追いかけ回し、うしろからドッカ～ン！！って出ますよ～～♪」

是非釣りたい！！すっかり日も傾きかけ、芯まで冷えてきた体だが沸々と闘志は湧き上がる。
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１７：００

ｕｎｋｏさんタイムアップ・・
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１７：４０

日没・・
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１８：００

ゲーム終了・・

って！！ボクまだ投げてませんけど！？


・・ウソ？戦わずして負けた(涙)

結局合間に釣っていたイワシを数本お土産にキープしポイントを後にする。


「このままじゃ終れない！絶対仕留めてやる！！」

すっかり暗くなった帰りの車中、硬く心に誓った・・