日本ではCNS(専門看護師)が始まってからまだ10年ほどしか経っていない。
資格を取得しても、現場でCNSとして活躍できているCNSは、まだ少ない。
これから、診療報酬などの改定で、活躍の場が広がろうかという時なのに、なぜ「NP」を始めようとするのか。看護は、「ミニ・ドクター」のようなNPよりも、看護らしいCNSを進めて行く時ではないか?
と、いうご意見をいただきました (ありがとうございます!)。どう思われますか?
賛成・反対など、匿名で結構ですから、下のコメント欄に自由にお書きください。
***
This is a safe environment for all opinions.
***
似たようなトピックに興味のある方は、ほかにも NP制度は看護師に仕事を押し付けて医師が楽になるだけなのか?
などをごらん下さい。
チーム医療維新トップページ
資格を取得しても、現場でCNSとして活躍できているCNSは、まだ少ない。
これから、診療報酬などの改定で、活躍の場が広がろうかという時なのに、なぜ「NP」を始めようとするのか。看護は、「ミニ・ドクター」のようなNPよりも、看護らしいCNSを進めて行く時ではないか?
と、いうご意見をいただきました (ありがとうございます!)。どう思われますか?
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似たようなトピックに興味のある方は、ほかにも NP制度は看護師に仕事を押し付けて医師が楽になるだけなのか?
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私は日本では患者にメリットがある場合にNPの養成を始めるべきだと思いますが、それは看護できる上での処方なり診断だと思います。そうでなくて、NPが単にミニドクターなら、少なくとも日本ではメリットはあまりないですから。医療費が安いですし、フリーアクセスですし。
NPに関しては、とても関心があります。
日本でのNP養成ですが、基本的には賛成です。というのも、common dieseに関して、医師が診るという医療はコスト的にも非常に無駄が多いですし、そのようなcommon dieseのウラに隠れている患者背景を探る、フォローすることは看護にとっても重要とも思います。また、世界で類を見ないスピードで進んでいる高齢社会では、今後、今の健康保険が持続できるとは言えません。崩壊前の今のうちに次の手を打つべきだと思います。
しかし、大学院でのしっかりした教育の上でNPを育てるべきとは思います。今の看護大学のように量産するのでは、だめだと思います。
CNSに関しては、まだ数百人しか巣立っていない現状ですが、CNSの給与体系、病院での位置づけ、日本での国民への周知活動、明確な役割の定義とその専門性の周知・活用など多くの課題があると思います。せっかくの人材を病院が十分活用できていないとも思います。それと同時に、人材募集の際の病院の広告に使われているだけのようにも思えるときもあります。
認定看護師との住み分けもそうですが、尿院勤務の看護師含め様々な医療職種に認知され、高度な役割を実践できることが
今後、NP、CNSが証明していかねばならないのではないでしょうか。
そのような例はいくつもありますが、例えば一つ述べると、先月、ボーイフレンドに殴られた30代の女性が来院したとき、怪我の治療だけでなく、カウンセリングをし、うつ病の症状もあったので精神科への紹介、いざという時用のシェルターをネットで探して教えてあげるなどもしてあげたのですが、おかげで次の患者さんの診察が遅れてしまいました。雇い主である医師には、「なんでそこまでするんだ。You just provide medical care that the patient needs, that's all.」と言われました。この時にNPと医師との大きな違いを感じました。
もちろんとてもいい医師もたくさんいますし、これは極端な例かもしれませんが。
しかし、たとえNPが(PAのように)「ミニドクター」という役割を担ったとしても、shioさんの言う通り、高齢化社会や医師の偏在が危ぶまれる現在の日本では、老人ホームや、医師不足の地方などで、NPの活躍場所があるように思います。
いずれにしろ、mizukiさんの言うように、「患者にメリットがある場合に」ということを常に念頭に置くのはとても大事だと思います。
もしかしたら、CNSが日本でまだ活躍しきれてないのは、例え患者にメリットがあっても、それが一般の市民の目に見えにくいからかも、と今思いました。病院という巨大なシステムに埋もれてしまって… 例え、CNSがいると死亡率が低い、などのデータがあったとしても、それは患者にはつかみにくい。それに比べて、今まで医師のいなかったとある村にNPが現れて、簡単な診察や処方をしてくれたら、それは目に見えやすい。
それについてはmizukiさん、shioさん、どう思われますか。
まずは看護師から口火を切りたいですね。アドボカシーで。緒方さんがお書きになったシェルターを紹介された例には感動です。日本では看護協会が「患者代弁者」といっていますが、実際にそのような活動を意識しているかというと多くのナースを見ていると不安です。それはまた、巨大なシステムが意識できないようにしているのかもしれませんけど。
しかし専門看護師に関しては、一般市民にはあまり認識されていないように思います。コメディカルの間でも、その病院に専門看護師がいなければ、しらない人がいるかもしれません。
まだ日本で250人くらいしか誕生していないことも関連するかもしれません。
「病院という巨大なシステム」という点に関して、医師を頂点とするヒエラルキー構造の強さが専門看護師の役割を埋もれさせている部分もあるように思います。
しかし、実際自分の働いている病院では認定看護師が感染分野でそれなりに発言力をもってシステムを構築しています。そのシステム構築によってなされてるアウトカム評価に関してはまだなされていませんが、
今後その評価を統計的・科学的手法で行っていき、その効果を看護界の中だけでなく、医療界、一般国民レベルで認知させていく必要があると思います。
CNS、CN、NPなどに関して、少なくとも看護の世界だけで専門性を謳うのではなく、一般市民に認知されるような戦略が必要かと思います。
カナダのある州でのNP制度発足の際、NPの役割を記したパンフレットなどを配布した経緯などもあるようです。
「無医地区でNPが診療すること」は、一般市民にもその効用が目にみえやすいとうことは、その通りのように僕も思います。
本当の費用対効果・効用は研究レベルで示すべきなのかもしれませんが、無医地区という医療アクセスが極端に悪い例では、ゼロがプラスになるわけですから、反対する方も少ないのではないでしょうか・・。
看護の力ってfuzzyで、はっきり数字で示されないことが多いのに、現代の世の中ではどの業界においても数字のevidenceなしでは前に進まない、進めないようになってきています。
CNSに関しても、NPに関しても、看護博士号などの方がその有効性(のありなし)をますます調べてどんどん発表してくれることを期待しましょう。と、いうか、無知をさらけ出すようなのですが、そのような研究がCNSさんに関しては当然すでに日本では出版されているか、研究がなされているのでは?と想像します。
ご存知の方はいますか。そのような記事があれば、リンクを貼っていただけますか?
大分のような、医師不足の区域も存在する県でNPの試みが最初に始まったというのは、とてもロジカルなことかもしれませんね。大分県立看護科学大学に方に、「このへんの医師の方はNPへの取り組みに協力的ですか?」と聞いたら、協力的である、と返答されていました。
しかし、これからいくつか東京のまわりでもNPプログラムが形成されているようで、新卒NPがその力を試されるのは地方だけでもないようですね。
もう臨床を離れてすっかり疫学研究畑にいるので、ひとまずは言及できそうなところで。
看護のアウトカム研究、なかなか導入されない理由はいくつかあると思いますが、その理由のひとつに「データベースの構築が進んでいない」というのもあると思います。
医学に関する情報は診療報酬制度上、ある程度データもあがっていたり(アメリカほど学術的に自由に使えるかは別ですが)、学会主体等で疾患領域別には登録制度も少しずつ整えようとしている動きがみられます。
それが、看護ではまだまだ進んでいない。
その点は、やはりアメリカのほうが断然進んでいますよね。
できていないできていない、と言うだけでは何の解決にもなりませんが、研究も効果を適切に検証するためには、研究基盤整備も今後は必須です。
そういった情報を、私も今の自分の立場から少しずつ発信していくことで、何かの改善のきっかけ作りにつながるようがんばります!
他の方々とダブるコメントもございますが、私も日本でCNSが始まった頃に自分もいつかは・・・と考えていました。
しかし、CNSとおなじ環境で働いていると、CNSが特別なことをしているな~・・・と感じたことはありません。
病院にもよるとは思いますが、給料は大して変化しないし仕事も他の看護師と全く同じです。
強いて言うなら、昇格した程度でした。
CNS(救急)取った方が言ってましたが、「知識として養成所に行って勉強するにはいいけど、100万以上もお金を出していくほどの資格ではない」と・・・。
救命医療としては有名な病院のCNSの言葉です。
この他にも田舎の大学病院でCNSと一緒に仕事をすることがありましたが、やはりやっていることに特別さはありませんでした。
「こんなものなのか~・・・」と感じたのと、これで数年働いてまた資格を更新して・・・って、そこまでやる必要は無いなと感じました。
いまや看護教育は大学教育に移行しているにもかかわらず、その反面で准看護師は通信教育で国師受験資格が与えられる。
通信といってもきちんと実習はありますが、「その程度」で看護師の資格は取れるものではないと私は感じています。私自身も、准看から看護師になりましたが、幸い教育のしっかりした学校(教員たち)に恵まれ、本当に勉強になったと感じました。
現場に出ると、准でも知識のある方はいらっしゃいますし、看護師でも????と思ってしまうことはしょっちゅうでした。
日本の看護師って、なんでも屋ですよね。現場で働いていると准も正も無いですし・・・。
だからCNSになってもやっていることは同じになってしまっているように思います。
ここで結論を言うと、NPを作り出したとしても結局CNSと同じように、アメリカと同じことは出来ない普通の看護師として埋もれてしまうと思います。
ただ、医師のアシスタント的な感じに。
准はあってもいいかもしれません。しかし、それぞれの資格で出来ること・出来ないことを明確にし、准・正・CNSの教育をもっとしっかりしたものにしなければ、いつまで経っても看護師の地位は変わらないと思います。
そこの土台が固められなければ、いくら院を出たNPを作り出してもアメリカの真似事で終わってしまうように思います。
「医者は偉いんだぞ」ってな感じで看護師を見下す医師はどこに行ってもいますし、そういう意味ではアメリカで頑張っている日本人NPを紹介することはいい刺激かもしれません。
いつか日本でもNPが認められるようになっても、世間に認め受け入れられるようになるのはそれなりに時間も必要ですね。
という話の流れになってきたのは、大分でNPコースが開設されて注目を浴びるようになってからのような印象を持っています。
アメリカやカナダでも、処方権を持っていないCNSがあり、僕自身そう思っていました。
日本でのCNSの役割にも初期診断や処方などについての言及は、現段階ではありません。
僕の思っているところでは、
CNS:看護の質を組織的に高める専門家
NP:看護哲学を持つフィジシャン
でした。
間違っているかもしれませんが・・・。
(ご指摘、ご意見など下さい・・。)
その点で、必然的にCNSとNPの役割が違うと考えています。
様々な角度から議論できれば、と思います。
Shioさんのおっしゃる、
CNS:看護の質を組織的に高める専門家
NP:看護哲学を持つフィジシャン
と全く同じ意見です。
よくNPの方がCNSよりも優れているような、さらに上級看護師のように言われていますが、専門としていることが異なるのですから、どちらが勝っているのかを比較すること自体おかしいと思います。
CNSは看護師全体の質を上げるために、スタッフ教育などを専門にしています。アメリカに来る前は、NPになればCNSとしても働けるのかと思っていましたが、今では違うと実感しています。
日本の看護師は責任を取ることに慣れていません。そもそも保助看法で医師の指示のもとに、、、と書かれているからです。診療をまかされるNPを行き成り誕生させるのではなく、CNSに業務拡大をさせるなど段階を追うことが必要かと思います。