田添菜穂子の一期一会

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都会の真ん中で喧騒から離れる

2007-07-04 21:53:21 | お茶・着物
毎日なんだかじめじめしますね

雨の合間を縫って、昨日お茶会に行ってきました

場所は六本木のミッドタウン

ミッドタウンでお茶会、意外でしょ? 

限定100人の雑誌企画のお茶会に応募したところ、ラッキーにも当たったので
でかけたんです。残念ながら無料じゃなかったけど

企画が凝っててだけに、いろいろくすぐるポイントが用意されてる
イベントでした。
http://www.fujingaho.jp/fujingaho/invited/tea06/

一席は20人。クリーム色やブルー、柔らかい色の夏の着物を着た女性が
集まって、まずは点心席に向かいます。
着物の世界では、7月1日から夏着物の時期。絽とか紗とか、見た目にも涼しそうな皆さんの着物で、なんとなく気分が出てきました。
私は写真のように祖母の紺の紗に博多帯で行きました。

まず、老舗の日本料理屋『濱田屋』(本店は日本橋)のミッドタウンの分店で
の点心のお席。
二段重ねのお弁当に和菓子みたいなおかずがたくさん。
姫さざえ酒煮、海老白煮、茸の雲丹焼、豆御飯・・・ちょっとずつなのに
本当におなかがいっぱいに

いよいよお茶席へ

ミッドタウンの3階には、サントリー美術館が入っているんですが、
お濃茶席は、その美術館の中の茶室『玄鳥庵』にて。
窓からは六本木の高層ビルが見える中、静かに水音を聞きながらお茶を・・静かに・・
あれっ・・私、このお茶碗使ったことないよ、ぅ、

そう、一年ぐらいしか習ってない私に、当たり前につきまとう、まだ知らないお点前
お茶はお茶碗によって扱い方がいろいろ違うんです。
今回は明らかに上級お点前。
見たことあるけど使ったことのない『天目茶碗』を前に、右の人のやることを
食い入るように見て、不自然なテンポでお茶を飲みました。
点心のお席でご一緒だった両側の方々が、「ここで礼、よ」とか、
いろいろ耳打ちしてくれて、ホッたすかりました
お濃茶は「都路利」おいしかった☆

薄茶席はなんと、イベントホール!
30畳位のカーペット敷きのお部屋に、一筋の道が紺もうせんを敷いて
作ってあります。その先にあるのが、2畳半の畳。ここにお手前のための道具が
置いてあります。
畳の先には、一面ガラス張りの窓。青山と六本木の街がパノラマで見えます。

お客は、窓と畳上でのお手前を見ながら、等間隔に並べられた椅子に座って
お茶が出されるのを待ちます。

「コトン、サワサワサワ・・・・」

お茶を点てる音だけがホールに響いて、
目の前に広がる六本木の街を見ていたら・・・

なんだか、空中庭園にいるみたい・・・・
畳はまるで浮島。私達は足は床についてるのに、空間に漂っているような・・・。

お茶を出されて我に返りました。

「ああ、おいしい」

お茶のごちそうって、お菓子の味、お茶の味だけじゃないんです。
ステキな空間もまた、ごちそう。

何より、お菓子の名前やお茶碗の名前は忘れても、空中に浮いたような感覚は、
今でも覚えてる。

本当にごちそう、まんぷくの一日でした


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