たたたた日記

趣味に生きたい。落語とジャズと街歩き。

あーマニヤック

2008年12月28日 | 落語会など
 休み二日目は、12月1日に携帯電話からゲットした100人限定の柳家喬太郎勉強会に、中野に行く。そう、中野といえば、坊主バー。ヤホーで調べると、中野ブロードウェイの近くらしい。ものすごくうらぶれた、昭和30年代ぐらいに建てられたんじゃないかってぐらいの古い雑居ビルの2階に、果たしてあった。日曜日だから休みだった・・・・。入り口に値段表があって、「煩悩」とか「涅槃」とかいうカクテルが1200円とかで売っていた。ちょっと高め。つまり、坊主という付加価値がついているのだろう。きょうはあきらめて、また機会があれば言ってみよう。男たるもの、一軒ぐらいはなじみのバーがないといけない。残念ながらウチの近くにはジャズバーがないので、その目的は達せられていない。今度引っ越すときは、近くにジャズバーがある店にしよう。

 2時開演。

 柳家小ぞう 松竹梅
 柳家喬太郎 肥辰一代記
 
 休憩

 三遊亭天どん レンタルビデオの女
   喬太郎  掛取り


 小ぞうは、表情が豊かになってきた。話の進め方がちょっと遅いかな。続いて登場した喬太郎は、様々なマクラで、「乾電池祭りで、乾電池といっしょに輪投げする余興の仕事」「神社の境内でどしゃぶりの中、落語」「三木助の家がものすごく汚い。そこに弟子(現在の三遊亭司)がいた」といった「すべらない話」を展開。そして、あろうことか、円丈作の肥辰一代記に入った。この落語会が、落語初めてという人(あんまりいないだろうけれども)がいたら、連れてきた人の面目はどうするのだろう。でもたぶん、落語初体験っぽい、5~6才の女の子が、「うんこぉ!」というフレーズに「キャハハ」と実にタイミング良く笑った。でも、こんな会に子供を連れてきちゃ、いけないなあ。マニヤの会であることは明白なのだから。かつて、快楽亭ブラックが出る会に子供を連れてきた人がいたが、これなどはもう児童虐待の域だろう。子供はそうだとは気づかなくとも、だ。もちろん、川柳川柳などの芸も、子供に聞かせてはいけない芸だ。

 休憩中は「数独」「オセロ」をやりながら、続いて天どん。最初から最後まで、一度も笑えなかった。マクラも言い訳と開き直りとグチばっかり。一言で言えば、愛嬌がない。人に好かれる芸風を身につけるべきだ。「うんこ」の話は子供はオッケーでも、アダルトビデオの話(特にタイトル)は、子供向けの話では、決して、ない。出直して来いっ!

 ・・・今年の落語評で一番辛らつなことを書いてしまったが、次の喬太郎の演目を聴いて納得した。つまり、喬太郎も、自分しか分からないマニヤックなことをやりたいがために、その緩衝材として天どんを置いたのかもしれない。「天どんだってこうなんだから、僕は許してね」、みたいな。

 掛取りで、「大ネタの落語」「ウルトラマン」「つかこうへい」「落語家のモノマネ」で、借金取りを次々に返している。特に、ウルトラマンは最初から最後まで理解できなかったが、面白かった。ここが天どんとの違いか。話術がついてきている。後半二つは、ずっとモノマネで、つかこうへいでは石丸謙二郎の「熱海殺人事件」、落語家は、志ん朝、小さん、談志、円丈、雲助、さん喬とオンパレードだった。これも落語初体験の人にはさっぱりなギャグだろうが、もちろん僕は思い切り楽しめた。志ん朝のモノマネのコツは、鼻から抜ける「ゥフーン」みたいな音が出せるかどうかだと思った。あと、談志はかすれ声がポイント。さん喬は叙情的に、雲助はダミ声みたいな。

 新宿でエスニック料理を食べて、帰ったのだった。風呂に入りながら、風呂を掃除して、iPodでオスカー・ピーターソンを聴きながら、洗濯をきちんと洗剤を入れて2セット。大掃除までは、まだできない。

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