チャーリーとチョコレート工場 2005年／アメリカ・イギリス

監督：ティム・バートン
脚本：ジョン・オーガスト
出演：ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー

原作はロアルド・ダールの世界的ロングセラー児童書、『チョコレート工場の秘密』。
ティム・バートン＆ジョニー・デップの最強タッグ

ある日、世界一のチョコレート工場を経営するウィリー・ウォンカ（ジョニー・デップ）は、5人の子供を工場に招待するとの声明を発表した。
15年間誰一人出入りしたことのない、謎に包まれた工場…
世界のウォンカチョコの中で、たった5枚しか入っていない“ゴールデン・チケット”…

チャーリー・バケット（フレディ・ハイモア）は、その工場の近くに今にも壊れそうで傾いた小さな家に、失業中の父とそれを支える母、それに2組の祖父母と、貧しいながらも幸せな生活を送っていた。
チャーリー少年の誕生日プレゼントが、1個のウォンカチョコ…
そんなチャーリー少年は、幸運にも“ゴールデン・チケット”を引き当て、ジョーじいちゃん（デヴィッド・ケリー）とともに工場へと招かれるのであった。

家族想いのチャーリー少年と、両親という言葉を口にできないほど父が嫌いだったウォンカ。
二人のあまりにも対照的な少年時代。
チャーリー少年が工場内で投げかける質問に、時折少年時代を回想するウォンカ…
その親子関係は、“ゴールデン・チケット”を引き当てたチョコ好きな肥満少年、父親が大金持ちのわがまま少女、あらゆる賞の獲得に執念を燃やす少女、頭の良いゲームおたく少年も、どことなくウォンカの少年時代と似ていると思えてしまう。
ウンパ・ルンパの歌と踊りにしても、可笑しくも笑えてしまう映像の中に、そうした家族や親子関係が、ブラックユーモアという感じで描かれている。
鬼才、ティム・バートンが成せる技なのだろう

それにしてもジョニー・デップ最高ーーっ
その風貌も然ることながら、俳優、ジョニー・デップとしてではなく、思わずウィリー・ウォンカという役所に引き込まれてしまう。
その演技力は圧巻、脱帽ものであり、正に千両役者であると感じてしまう。
ウィーリー・ウォンカみたいな役柄を、キムタクにも挑戦してほしいと思ってしまう僕であるが…
小道具の眼鏡や自転車、衣装などもこだわりが伝わってきて、思いっきり楽しめた作品

ウォンカのめちゃうまチョコを見て、僕がすぐに板チョコを買いに出かけたのは言うまでもないが…